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みなさんがお住まいの地域でも、定期・不定期を問わず卓球の大会が開催されていることと思います。

そういう場所ではいつもの練習仲間とは違った人達を見かけます。


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 ペンのカットマンを発見?
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まず目につくのは上手い人、もう1つは普段接する機会の少ない人です。

試合開始前の練習風景で、1人の方に目が止まりました。

70代頃と思われる女性で、その内容が変わっていたいたのです。

角型の日本式ペンホルダーを使っていて、フォアハンドでカットをしていたのです。

フォアに続いてバックでもカットをしています。

ラバーは片面しか貼っていないため、バックカットもフォアと同じ面でカットしています。

これはひょっとして地球上から絶滅したと言われている、ペンのカットマンなのかとワクワクしてきました。

ぜひこの方の試合見てみたいと思い、待つこと約10分、始まりました。

あれっ、ほとんどカットはせず、普通の攻撃選手です。

フォアに振られ、バックをつぶされた時に2回だけつなぎのボールとしてバックカットをしただけでした。

これではカットマンではありません。

このことについて、時々練習をご一緒する年配の男性に尋ねてみました。

すると、大昔の練習ではカットマンでなくても、カットの練習をやっていたということで驚きました。


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 50年以上前の練習スタイル
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家に戻り、荻村伊智朗さんの動画を見ると、同じような練習内容を発見しました。

現在片面のペンの選手なら、普通のフォア打ちとバックショートが基本打法で、後は3球目攻撃やフットワークなど実戦向けの練習をすることが多いと思います。

ところが荻村さんの動画では、基本打法が数種類ありフォアロング、バックロング、ショート、フォアカット、バックカットを練習メニューに取り入れています。

確認のためもう一度言いますが、使っているラケットは角型の日本式ペンホルダーです。

テナジーどころかスレイバーすらない半世紀以上前のことなので、今と同じ常識は通用しないと思います。

攻撃選手でもカットをして十分凌げるような場面が、少なからずあったのかもしれません。

一方現代卓球では、もはや片面ペンを目指すこと自体が時代遅れという感覚が強く、さらに練習の中でカットなどしようものなら、周囲から何を言われるか分かりません。

ペンカットをしていた年配のご婦人の場合は、昔から慣れ親しんだ一連の練習メニューであり、一般の方々と試合を楽しむレベルである、そういったことを考えるとこのままでいいのでしょう。


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 柔軟な発想
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体育館の2階にある観客席に座っていると、隣の男子中学生の会話が聞こえてきます。

卓球に関する話題でも中学生らしさが爆発していました。

正義のヒーローはそれぞれの技に名前が付いていますが、同じように仲間内の技にもネーミングをしていました。

耳を澄ましていると「盆踊りドライブ」「地蔵ドライブ」といった名前が聞こえてきます。

A君はドライブの打点がやや後ろ寄りのため、体が半身になりラケットを持った手を真上にあげるような動作になるそうです。

それが盆踊りをしているようなので、「盆踊りドライブ」だそうです。

2番目の「地蔵ドライブ」も気になります。

お地蔵さんは動きも躍動的なポーズもありません。

一体どんなドライブかと期待していると、常に無表情なB君は、お地蔵様のような顔なので「地蔵ドライブ」なんだそうです。

全くもってバカバカしいのですが、こういうやりとりを繰り返し、ネーミングセンスを磨いていけば、将来どこかで役に立つかもしれません。


過去にネットで見かけた必殺技はもう少し高度な内容でした。

例えば「0球目攻撃」という技が紹介されていました。

サービスエースなら1球目攻撃になりますが、0球目となるとサーブも打たず得点になるということで、とてもすごそうです。

この技は、対戦相手が投げ上げサーブを出す時に限定されます。

トスを上げた瞬間、猛ダッシュで近づき、ラケットを仰いで風を起こしてサーブを打たせない技なんだそうです。

当然反則技ですし、実現の可否にも疑問符がつきます。

ですがこれを考えつく思考回路はあっぱれです。


自分とは世代や性別などが異なる人に、あまり関心を持たない方がいますが、それは少し残念なことです。

こういったどうでもいいことにも楽しむことができれば、人生はより愉快になります。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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