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少し前にペンからシェークに変えた人と話をしたことがありました。

周囲から片面のペンはもはや時代遅れと言われ、ご自身もこの戦型にはバックに致命的な弱点があると深く悩んでいたそうです。

そしてとうとう、思い切ってシェークに転向したとのことでした。

私もなんで片面のペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)という戦型を選んでしまったのか、今になっても結構後悔しています。

ペンを選ぶ決め手になったのはレシーブでした。

いろんな回転のサーブを出され、それがうまく返せず絶望的になりました。

台上処理に関しシェークとペンを使い比べてみて、ペンのほうが有利だと実感したのです。

自分の感覚を信じるというのは大切なことです。

しかし当然ながらこれは「木を見て森を見ず」のような、極めて近視眼的な考えでした。

その後社会人になり、ペンの裏面打法も試みましたが挫折と再開を繰り返し、現在は片面に戻っています。


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 久しぶりに握ったシェークハンド
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もう趣味の卓球なので、自分も思い切ってシェークに変えてみようかと、休憩時間に冗談で言ってみました。

するとラケットを貸してくださる人がいて、苦笑いしながらしばらく試してみました。

私の自宅にはシェークのラケットもあり、これまでに何度も使ったことはありました。

久しぶりのシェークは気分転換になって良かったです。

所有しているラケットとは違い、両面にぶ厚いテンションラバーが貼ってあるためかなりの重量です。

フォアバックの基本打法はそこそこ打てたので手短に済ませ、続いてツッツキをしてみました。

これもなんとかできるので、3球目攻撃をさせてもらいました。

フォアで打っていくのはまあまあ入ります。

次にシェークに変える最大の目的の、バックからの3球目攻撃をやってみました。

悲しいかなこれが全くのダメダメです。

ペンの裏面打法をやったときと同じです。

ここで時間切れとなり、ローテーションで違う練習相手に代わりました。

相手の方は全面(互いにサーブを出して試合のように打つこと)でお願いしますと言ってきました。

いきなりそんな練習をやるのは無茶なのですが、自分のどこが悪いのかが網羅的に分かるので半ばやけくそでそのまま応じました。

バックでのブロックや、甘く返ってきた下回転をフォアドライブで打つのはできたものの、それぐらいで他はボロボロでした。


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 技術を捨てるのが怖い
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失意のまま帰宅し、その夜、布団の中で分析をしてみました。

自分はシェークのラケットを扱うセンスがないのか?別にそういうわけではないと思います。

部活では万年補欠でしたが、ラケットがシェークであろうとペンであろうと大差はないはずです。

やはり要は慣れの問題なのでしょう。

ペンで練習していた時期にシェークで同じ練習をしていたら、ペンと同等のレベルまでは到達していたのだと思います。

今の卓球の力はそのままで、仮に中学1年生に戻れたらどうするのか想像してみました。

練習する時間は十分に確保できます。

ならば両面裏ソフトのシェークのドライブマンを試してみるでしょうか。

他にも憧れのカットマンという選択肢や、以前お話した私が最強と思う戦型である、左利きの両面ペンドラというのもあります。

もし今の実力のまま中1に戻れても、片面ペンドラを続けてしまいそうな気がします。

なぜそうしてしまうのかと言えば、捨ててしまうものが多くてもったいない気持ちがあるからです。

シェークのラケットを振り回してみて、あれだけめちゃくちゃだったのを振り返ると、ペンと同じレベルに到達するだけでもかなりの練習が必要です。

そしてペンで身につけていた感覚の多くを変える、あるいは捨ててしまう部分もあります。

適切な例えではないかもしれませんが、日本語を話すのをやめ、今カタコトしか話せない英語だけの生活に変えてしまうような感じがあります。

ましてや左利きに変えるとなると、英語よりも数段難しいと言われるアラビア語を学ぶほどの困難が伴います。

私はこれまで、週1回2時間の練習しかできない状況だから、戦型の見直しは難しいと言ってきました。

それは間違いではありません。

でももっと根本的な理由としては、これまで習得してきたものを捨てなければならないのが嫌ということなのだと分かりました。

従って、よほどのことがない限り現在の片面ペンドラのスタイルを続けるのだろうと認識を新たにしました。

卓球では結構チャレンジしているつもりでいたのですが、意外と保守的だったんですね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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