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今回はブランドの統廃合についてお話しします。

去る10月1日に株式会社VICTAS(ヴィクタス)はTSPブランドを廃止し、VICTASブランドに統一することを発表しました。


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 歴史と今回集約される製品
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まずVICTAS社の沿革についてざっと見ていきます。

1931年(昭和6年)、東京都北区に鈴木セルロイド工業が創業され、1938年に大阪へ移転しました。

戦後になりYSPというブランドを展開し、それとはまた別ブランドのTSPが全国に広まりました。

1963年には社名をヤマト卓球に変更しました。

そして多くの方がご存知の最近の動きでは、VICTASという新しいブランドを立ち上げ、TSPとのダブルブランド戦略を取っていました。

社名はまだヤマト卓球のままでしたが、その後株式会社VICTASに変更となりました。

そして今月の発表があり、2021年の春にTSPブランドを廃止しVICTASに統一される予定となりました。


さてここで気になるのは、現在TSPとして販売されている製品がどうなるかという点です。

ざっくり申し上げると、主力商品の多くは名前を若干変更し引き継がれ、一部は販売終了となります。

後継商品が企画されているのかもしれませんが、ひとまずラバー貼りラケットやラージボール関連の商品は終了となります。

ラバーは廉価版の商品を中心に、エクシズやUQなどが取りやめとなります。

少し意外だったのが、スペクトルとスピンピップスのハイテンションスポンジを使った製品が終了することです。

販売開始されてから、まだそれほど年月は経過していなかったためやや驚きでした。

テンションではない従来スポンジを使ったスペクトルとスピンピップスは、VICTASブランドとなって継続販売されます。

ラケットは古いタイプを中心に廃番となり、存続する製品でも数が出るフレアグリップだけが残るものがあります。

ストレートグリップや中ペン(中国式ペンホルダー)を使っている人は注意が必要です。


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 継続される製品について
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VICTASブランドに変更され継続販売される製品は、全てアルファベットを使った名前に改名されます。

ヴェンタス ベーシックがVENTUS Regularになるのはほとんど違和感はありません。

でも定番商品のバーミンガム77は、BIRMINGHAM77となり、ちょっと「うっ」と感じる人がいるかもしれません。

同じく速攻用ペンホルダーの快速は、BLASTと全く別の名前になります。


VICTASとTSPブランドが併売されているときは、ユニクロとGUの違いのように、値段が少し高いほうと低いほうという捉え方をされていました。

今回それが高いほうのVICTASに統一されます。

そして販売終了となる商品は低価格のものが比較的多くなっています。

それらのことから考えると、もしかするとVICTASブランドに変わった形で継続販売される商品は、値上げされてしまうかもしれないという不安があります。

バタフライでは復刻された商品が倍以上の値付けになってしまったことがありました。

VICTAS社からは、まだそのあたりに関し何も発表がなされていません。

意地悪な見方をすると、値段を変更できるまたとない好機と言えなくもありません。

しかしTSPブランドの廃止は値上げをするためではなく、ブランド一本化による認知の統一であり、幅広い価格帯の品揃えは維持してほしいと願っています。


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 寄せられた疑問と私の予想
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練習場で話をしていたある方はTSPの中ペンユーザーでした。

その人は少数派になりつつある楕円形に近いブレード形状が好きで、TSP製品を購入し続けているそうです。

中ペン形状の主流はヤサカなどのようにやや四隅の角が立った形で、昔は楕円形ばかりだったバタフライも全て角張ったラインナップになってしまいました。

ブランド切り替えを機に、VICTASの中ペンも主流派の形に変わらないでほしいとのご意見でした。

私も同じく楕円形の中ペンが好きなのですが楽観視しています。

現在でもVICTASブランドの中ペンは販売されていて、それらは全て楕円形に近い形だからです。


私の予想としては、斜め線で仕切られたおなじみのグリップデザインへの変更程度にとどまり、ブレード形状は現行と同じだと考えています。

そして値段については、あまり大きな非難が出ない程度の若干の値上げが実施されるのではないかと踏んでいます。

もし値上げがなかったならそれを当たり前とはみなさず、VICTASさんに素直に拍手を贈りたいと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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