みなさんは海外の卓球選手でご存知の方はいるでしょうか。
今回はドイツの選手についてお話しします。
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強くて素敵なドイツ紳士
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ドイツと言えばまっさきに思い浮かぶのが、ティモ・ボル選手です。
過去には世界ランキング1位になったことがある実力の持ち主です。
今でも中国トップ選手を打ち破ることがあり、中国キラーとして唯一互角に渡り合える選手と言われています。
初級レベルの方では、福原選手と石川選手しかご存じない方もいらっしゃることでしょう。
そういう方も今回はこのボル選手だけは、取りあえず覚えてもらえれば幸いです。
短い名前なので覚えやすいと思います。
ボル選手は左利きシェークのドライブマンです。
バタフライの契約選手で、ティモ・ボルシリーズのラケットが何種類か販売されています。
アルファベットのTとMを合成させたロゴマークが付いているラケットです。
ボル選手を知らず、デザインの良さで買った人もいらっしゃいました。
それでも構わないので、選手を意識した時点でどのような人物なのか検索などで調べてもらえればと思います。
卓球選手の中にはマナーが悪い人や、変なパフォーマンスをする人がいます。
しかしボル選手は常識のあるジェントルマンです。
男前でフェアプレー賞も受賞したことがある選手として有名で、とても人気があります。
レシーブの構えに特徴があり、ガバっと大きく足を開いて姿勢を低くし、ラケットを顔の前に立てます。
この個性的な構えが、さわやかなボル選手のイメージに合わないとお嘆きの方もいるそうです。
私としては持病の腰痛がひどくならないかと心配してしまうポーズです。
ボル選手に続くドイツ若手の期待の星はオフチャロフ選手です。
昨年のオリンピックでは、シングルスで銅メダルを獲得しました。
右利きシェークのドライブマンです。
以前にもお話しましたが、オフチャロフ選手は一時ドーピング疑惑が持たれ、オリンピックの出場が危ぶまれたことがありました。
中国で食べた豚肉に原因があったことが証明され、九死に一生を得た形で出場することができました。
そういう経緯があってのメダル獲得は、感激もひとしおだったと思います。
彼はバック側から出すサーブに特徴があります。
体を真横にして、窮屈そうな姿勢で手を交差させて出します。
他にもランキング上位のドイツ選手としては、次のような方がいます。
ズース選手:ブロンドヘアーのイケメンで、アンドロの契約選手です。
シュテガー選手:オーストリアのシュラガー選手(元世界チャンピオン)
と名前が似ていますが、混同しないでください。
監督は大理石の彫刻のように彫りの深い人で、ロスコフさんです。
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多彩なスタイルのドイツ淑女
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続いて女子選手をご紹介します。
ドイツ女子のエースは、ウー・ジャドゥー(呉佳多)選手です。
名前からお分かりの通り、中国から帰化した選手です。
右シェークでフォアが表ソフト、バックが裏ソフトというやや少数派のスタイルです。
そこそこベテランの選手ですが、私達と同じアジア系の平たい顔なので、ヨーロッパ選手に囲まれた状態だと若く見えてしまうのは幸運ですね。
前述のズース選手と共にアンドロ社の契約選手です。
契約選手はある程度の実績があり、その会社の製品を使うというのはお分かりだと思います。
それに加えウー選手とズース選手は容姿も良いので、少し前のカタログではモデル的な扱いをされていたように私は感じました。
アジア系でなくヨーロッパ系のドイツ女子選手としては、少し前に日本チームとの対戦で戦った、ジルベライゼン選手、イバンカン選手を覚えている方もいらっしゃるでしょう。
ジルベライゼン選手はシェークの攻撃型で、イバンカン選手はカットマンです。
イバンカン選手は男性顔負けの長身で、なるほどカットマンに向いてそうです。
福原選手が台の手前のカメラアングルになっても、遠近法を無視するように向こう側にいるイバンカン選手の存在感が伝わってきます。
2012年の世界卓球では、テレビ東京のスタッフがドイツ女子をあおり立てたのでしょうか、対戦前に挑発的な言葉が紹介されました。
カメラの前にズラリと並んでにやにやしながら
「日本人は寿司でも握ってな」
適度に毒、いやワサビが効いていて私としては面白かったです。
試合結果は日本女子の勝利で、みなさん寿司ネタにされて食べられてしまいました。
卓球といえば中国の強さばかりが際立っています。
アジアの選手しか競技していないと誤解している人もいます。
でもヨーロッパは卓球発祥の地であり、昔から幅広く競技されています。
ヨーロッパには卓球のプロチームがいくつもあり、その中でもドイツは最も層が厚い国です。
多くの選手がそういったプロチームでプレーしています。
そして日本からも参加した選手が何名もいます。
ボル選手レベルのプレーヤがあと数名程度、ヨーロッパから育ってくれれば卓球界は面白くなっていいのにと感じています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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