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今回は、卓球場で出会った愛好家ご紹介シリーズとしてお届けしたいと思います。

全てそのまま書くと人物が特定されるかもしれないので、適度に加工を加えていることをご了承願います。


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 ペン速攻型の独自分類
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千葉さん(仮名)は、30代と思われる男性です。

私と同じペンホルダーの片面だけにラバーを貼った希少な存在で、しかも表ソフトという絶滅危惧種に該当します。

千葉さんはペン表を3種類に独自分類していました。

1)高速ピッチ型、2)カチコミ型、3)緩急型

1)はかつて猛威を振るった中国前陣速攻の王道とされるタイプです。

とにかく速いテンポで返球することを優先する戦法です。

千葉さんもご自身はこのスタイルを追求されています。

相手の反応を上回る球さばきで混乱させ、ときに基本から外れる打ち方もします。

千葉さんはその度合がかなり高く、正直に申し上げるとフォームが汚いのは否めません。

明らかな手打ちや猫パンチスイングを繰り出します。

フォアで打てばいいのに、フォア側へ回ってオモテ面のバックショートでバウンド直後をナックルボールで返すこともあります。

ツッツキはほとんどバウンド直後を捉えます。

私もそういうツッツキが多くて、指導員からもう少し待つ返し方も交えてはとアドバイスされたことがあります。

千葉さんのプレースタイルは高速ピッチ型ではあるものの、かなり特殊な方向に進化していった形であると言えます。

2)のカチコミ型は、中国の江加良選手のようなタイプなのだそうです。

私は江加良選手は1)の高速ピッチ型ではないのかと疑問をぶつけてみました。

千葉さん的には、江選手の一打一打にはこれで決めてやるという意志を強く感じるのだそうです。

ボールを速く回そうとする1)の特徴は保ちつつ、連打よりも一撃ぶち抜きの度合いが高いので、カチコミ型にしたとのことです。

3)の緩急型は頭脳型とも言えそうな老獪なプレーをする人です。

1)と2)は攻める気満々のアグレッシブスタイルです。

対戦相手によっては当たり外れや好不調の波が大きそうです。

それに対し3)はペン表であっても比較的安定感がありそうです。


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 カチカチのラケットとラバー
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続いて千葉さんが使っている用具について触れてみます。

ラケットは反発力が高く、できればブレードは薄めのほうがいいそうです。

打球感はボールが当たった振動がはっきりと伝わるタイプが好みです。

具体的な所有ラケットは以下の3本でした。

a)TSPのニュースピン中国式

b)アンドロのキネティックCFカーボンOFF+中国式

c)ヤサカの馬琳ハードカーボン中国式

a)は千葉さんの最もお気に入りのラケットで、グラスファイバーを使った重めのラケットです。

10数年前に購入した際のお値段は4千円台で、コストパフォーマンスに優れていました。

しかし残念なことに長年の使用によりボロボロの状態となってしまいました。

特にラケットの縁の破損や摩耗が激しく、接着剤で補修した跡が痛々しい感じでした。

スペアとして同じものを2本程度買っておけばと悔やんでいます。

代替ラケットとして同じ時期に購入していたのがb)です。

カーボンを使った高反発の中ペンで、しましま模様のグリップとエッジ部分に塗られた赤い塗料が尖った印象を与えます。

グリップの中に小さな粒が入った空洞が設けられていて、それが動くことで衝撃吸収と同時にシャカシャカという音が発生するユニークな作りです。

c)は最近購入したラケットで、b)と打ち比べをしてどちらを今後のメインにしようか考えているそうです。

手に響いてくる打球感は気に入っているものの、ヤサカの中ペンはブレードがやや長めでグリップは太くなっています。

そのため先端とグリップの双方を少し削り調整する予定なのだそうです。


ラバーは私が見たことのない中国メーカーの表ソフトを貼っています。

シートもスポンジもかなりカチカチのタイプです。

気持ち悪い癖球を打ち込んでくる主な原因はこのラバーのようです。

千葉さん的には代わりのラケットは他にも候補がある一方、ラバーの代替候補は見つかっていないそうです。

ラバーはラケットのようにスペアを10年以上買い置きすることは難しく、これが悩みのタネになっています。

でも用具のルールは頻繁に変わり続けていて、今後も何が起きるか分からないので、それを受け入れるしかないというお考えでした。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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