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いろいろな卓球競技者の特徴を分類するときに用いる表現があります。

カットマンやドライブマンといった戦型の定義は、広く認知されている標準的な例です。

それだけでなく、もっと詳細な部分について独自のマイ定義、マイ分類をして理解を深めている人もいます。


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 3つのタイプ分け
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これまでお話した中では、カットマンを切るタイプと入れるタイプに分けて意識している方がいました。

前者はカットマンならではの強烈なバックスピンを持ち味とする人で、後者はどちらかといえば返球精度やコース取りのほうを重視する人です。

これは悪い意味での決めつけではありません。

対戦相手を自分ならではの感覚で分析理解し、どう対戦するのがベストか方針を立てるのです。

少し前にお会いした石井さん(お名前はわからないので仮称)も個性的な捉え方をされているお一人でした。

石井さんはボールを打つ際、どういう意識で打っているように見えるかで3種類の分類をされていました。

1.たたく人、2.こする人、3.入れにいく人

全ての人は1.2.3の打ち方を使い分けていますが、標準からどちらの方向に重きがあるかという考えです。


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 各タイプの詳細
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1の「たたく人」は、表ソフト的と言えば分かりやすいでしょうか。

野球やクリケットと同様、卓球も飛んできたボールを叩いて返すものとしているタイプです。

実際に打っているご本人の気持ちは分からないため、あくまでもそんな感じのように見えるという独自定義です。

長いラリーは好まず、ピシパシバキッで終わりがちです。

2の「こする人」は、卓球の醍醐味とも言える回転を最大限に使っている人です。

石井さんはさらにこのタイプを2つに細分しています。

短く鋭いスイングで引っ掛けるタイプと、豪快なスイングでパワードライブを放つタイプです。

これらも皆さん両方を使い分けていると言われればそれまです。

でも実際やたらと腕や手首だけのコンパクトな振りで、キュンキュン回転をかけてくる前者の人はいらっしゃいます。

反対にそういうのはあまりせず、台から少し距離を取りテニスをやっているような大きなストロークに持ち込む後者の人もいます。

3の「入れにいく人」は、私なりの解釈をすれば卓球台を意識している人でしょうか。

どんなに威力のあるボールでも、相手コートの上に落下させなくてはそこでラリーは終了です。

また卓球には芸術点はありません。

見ごたえのある高速ラリーやカウンタースマッシュでも1点、当り損ないのスローボールがエッジをかすっても同じ1点です。

念のために申し添えますが、だからといってリスクを取らない安全返球に徹するべきだと言っているわけではありません。

点数や対戦相手など、様々な状況でその場その場の適切な選択というのはあります。


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 自分はどれに該当するか
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石井さんは自分を2のこする人に分類し、ダイナミックなフォームからドライブを打ち込むことをモットーとしているとおっしゃっていました。

私はそれを否定しないものの、3の入れにいく人にも結構近いように感じました。

私は片面だけに裏ソフトを貼ったペンですが、1のたたく人でしょうと判定されました。

強引で決めにいきすぎなのは認めます。

自分としては2のこする人を目指したいと思ってはいます。

ですから、3の入れにいく人の気持ちを取り入れ、質の高いつなぎ球が打てるようにすべきなのでしょう。

従って指導員の方と指定練習できる場合はランダムコースに返してもらい、それを動いてつなぐ練習に充てています。

フットワークも鍛えられ、運動不足解消に効果があると受け取っています。

比較的多くの人は2のこする人を理想としているのではないでしょうか。


石井さんは練習の合間に一人卓球マシンを相手にして、複数のラケットで打ち比べをしていました。

通常はかなり柔らかめの裏ソフトを使っています。

私が知らない銘柄の中国ラバーで、もっちりぱふぱふスポンジのテンションラバーでした。

一方マシンでは薄いスポンジのラバーでミート打ちやスマッシュをしたり、粘着ラバーでコンパクトスイングによるこすり打ちを試していました。

定期的に自分の分類とは異なる打ち方をチェックているそうです。

それぞれの長所短所を確認し、今の自分の用具と打ち方は最善なのか再確認しているとのことでした。

趣味の卓球なのに、仕事に対する取り組みのようなことをされている方だなと感じました。

それだけ思い入れが強いということでしょう。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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