3月25日より、世界卓球選手権がドイツのドルトムントで開催されます。
既にテレビ東京系列では「世界卓球2012」として、今月上旬から早々と番組の宣伝が行われています。
様々な番組の出演者がラケットを手に呼びかけていて、局内では何か号令でもかかっているのでしょうか(年度末のかけこみ視聴率アップ等)?
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今年は団体戦
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世界選手権は個人戦と団体戦が毎年交互に開催され、今年は団体戦の年になります。
個人戦では、男女のシングルス、男女のダブルス、混合ダブルスが行われます。
団体戦では国別のランキングに従って、男女それぞれ24のチームが出場します。
既にテレビ東京系列では「世界卓球2012」として、今月上旬から早々と番組の宣伝が行われています。
様々な番組の出演者がラケットを手に呼びかけていて、局内では何か号令でもかかっているのでしょうか(年度末のかけこみ視聴率アップ等)?
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今年は団体戦
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世界選手権は個人戦と団体戦が毎年交互に開催され、今年は団体戦の年になります。
個人戦では、男女のシングルス、男女のダブルス、混合ダブルスが行われます。
団体戦では国別のランキングに従って、男女それぞれ24のチームが出場します。
24のチームは、まず6チームずつ4つのグループに分けられます。
各グループが総当りで予選を行い、結果により上位、下位に3チームずつ分かれます。
そして上位チームは決勝トーナメントを、下位チームは順位決定戦を行います。
日本は男女とも、予選を1位で通過するのではないかと思われます。
しかし決勝トーナメントでは、ダントツに強い中国と、男子では開催国のドイツ、女子ではシンガポールという強敵がいます。
また、韓国と当たっても厳しい試合が予想されます。
世界選手権では3位決定戦はなく、決勝トーナメントを準決勝まで勝ち上がればメダルが確定します。
直近の2大会の日本の成績は、男女共に銅メダル(ベスト4)でした。
試合はシングルスを5試合行い、3つ勝てばそこで終了します。
この前の全日本選手権のような7ゲームマッチの試合ではなく、5ゲームマッチ(3ゲーム取れば勝ち)の試合で争われます。
出場する選手は3名で、ABC-XYZ方式というオーダ順で対戦します。
一方のチームがABC、もう一方がXYZになり、ABCはA-B-C-A-Bの順番で、XYZはX-Y-Z-Y-Xの順番で3名の選手が出場します。
A-B-C-A-B
X-Y-Z-Y-X
この方式では、最後まで回れば両チームのエース同士の激突を必ず見ることができます。
これとは別の対戦方式では、オーダの組み方により相手エースを当て馬役の選手と対戦させ、最終的に勝利するといった作戦もあります。
ABC-XYZ方式は、オーダ操作による当たり外れを少なくさせ、観客の期待する対戦を実現するという点でメリットがあります。
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いろんな所に注目してみると
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こういった大きな試合では、演出も凝っていることが多く、今回も多彩な舞台効果を取り入れたセレモニーがあると予想しています。
今年はオリンピックイヤーであり、夏のロンドン五輪とある程度時期を離すため、今月の開催となっています。
オリンピックと世界選手権の違いとして、まず、世界選手権は比較的小さめの都市でも開催されます。
これはどなたでもすぐに分かりますが、卓球という競技が体育館の中で行われるということ、そして単一競技だけの大会であることが理由です。
会場内の機具や選手のユニフォームも、オリンピックと異なります。
オリンピックでは企業のブランド表示に対し、種類や大きさなどが厳しく制限されています。
世界選手権はそれほど厳しくないので、フェンスやネット、フロアマット等、至る所にスポンサーのロゴが配されています。
ユニフォームも世界選手権(ゴテゴテ)とオリンピック(すっきり)を比較してみると面白いです。
ここでちょっと豆知識ですが、会場のフロアマットなどに「LIEBHERR」の文字があるのを見た方もいると思います。
なんと読むのでしょう、りえぶへる???
これは「リープヘル」と読み、ドイツの建設機器メーカーです。
今回の世界選手権でも、おそらくお目にかかると思います。
日本選手のユニフォームには、全農やSTAARRTSなどのロゴが入るはずです。
全農は農協のことで、みなさんお分かりだと思います。
後者のSTAARRTSは、企業ロゴとしてAとRを重ねたデザインにしていて、スターツ(Starts)という不動産などを手がけている日本の会社です。
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テレビ東京の特別番組
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試合の模様については、今回もテレビ東京が3/25(日)~4/1(日)に放送を行います。
ここ数年「世界卓球20xx」の名前で、毎年特別番組が組まれています。
以前は、選手の名前の前にニックネームを付けていました。
「若き至宝:水谷隼」や「革命少女:石川佳純」などです。
これぐらいであれば、好意的に感じられたのですが、他局の格闘技番組を意識したのか、すごいのもありました。
「流星バックドライブ:藤井寛子」
「音速のチャイナスマッシュ:リジャウェイ」
改めて聞くと苦笑いしてしまう、トホホなニックネームもありました。
「卓球ボンジュール:ルベッソン」
「猛攻トレビアン:シーラ」
ネタ切れ状態で搾り出した痛々しい結果であることが窺えます。
ニックネームは廃止になってよかったですね。
日本チームの試合を中心に放送されますが、その中で折に触れて、初心者向けの解説を増やしてもらえたらうれしいのにと思うことがあります。
試合について、後日、練習場で話題になることがあります。
これまでに私が質問された内容としては、以下のようなものがありました。
・サーブを出す位置
シェークの選手に対し、ミドルに短いサーブを出すのは定石の
1つとも言えます。
初心者の方で、あのコースは取りやすそうに見える人がいます。
バッククロスへのロングサーブなどが、一番厳しいサーブだと
考えているようです。
・ロビングに対するスマッシュ
なぜロビングをスマッシュで打ち込む方向は、ほとんどバック側
なのか?
・ネットインやエッジボール
遠くの球に飛びついたり、高速ラリーができるのに、ネットや
エッジのボールに意外ともろいのはなぜ?
そして、以前ここで紹介した、ネットのそばで手をぬぐう行為、サーブの前に天井を見上げることなども、解説があれば理解が深まっていいかなと思います。
1件につき、30秒~1分程度の図解もしくは実技による説明なんてどうでしょうか?
テレ東さんがこうやって卓球を取り上げてくれるのも、もちろん福原選手のおかげという部分が大きいんでしょうね。
ただ、ちょっぴり贅沢を言わせてもらえば、他国同士の試合ももう少しだけ放送していただければうれしいです。
例えば、男子予選の韓国vsフランス戦とかは見たいですね。
それで視聴率はどうなの?という、テレ東さんの声が聞こえてきそうなので、このへんでやめておきます。
卓球のテレビ放送が今後も増えることを期待します。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
各グループが総当りで予選を行い、結果により上位、下位に3チームずつ分かれます。
そして上位チームは決勝トーナメントを、下位チームは順位決定戦を行います。
日本は男女とも、予選を1位で通過するのではないかと思われます。
しかし決勝トーナメントでは、ダントツに強い中国と、男子では開催国のドイツ、女子ではシンガポールという強敵がいます。
また、韓国と当たっても厳しい試合が予想されます。
世界選手権では3位決定戦はなく、決勝トーナメントを準決勝まで勝ち上がればメダルが確定します。
直近の2大会の日本の成績は、男女共に銅メダル(ベスト4)でした。
試合はシングルスを5試合行い、3つ勝てばそこで終了します。
この前の全日本選手権のような7ゲームマッチの試合ではなく、5ゲームマッチ(3ゲーム取れば勝ち)の試合で争われます。
出場する選手は3名で、ABC-XYZ方式というオーダ順で対戦します。
一方のチームがABC、もう一方がXYZになり、ABCはA-B-C-A-Bの順番で、XYZはX-Y-Z-Y-Xの順番で3名の選手が出場します。
A-B-C-A-B
X-Y-Z-Y-X
この方式では、最後まで回れば両チームのエース同士の激突を必ず見ることができます。
これとは別の対戦方式では、オーダの組み方により相手エースを当て馬役の選手と対戦させ、最終的に勝利するといった作戦もあります。
ABC-XYZ方式は、オーダ操作による当たり外れを少なくさせ、観客の期待する対戦を実現するという点でメリットがあります。
──────────────────────
いろんな所に注目してみると
──────────────────────
こういった大きな試合では、演出も凝っていることが多く、今回も多彩な舞台効果を取り入れたセレモニーがあると予想しています。
今年はオリンピックイヤーであり、夏のロンドン五輪とある程度時期を離すため、今月の開催となっています。
オリンピックと世界選手権の違いとして、まず、世界選手権は比較的小さめの都市でも開催されます。
これはどなたでもすぐに分かりますが、卓球という競技が体育館の中で行われるということ、そして単一競技だけの大会であることが理由です。
会場内の機具や選手のユニフォームも、オリンピックと異なります。
オリンピックでは企業のブランド表示に対し、種類や大きさなどが厳しく制限されています。
世界選手権はそれほど厳しくないので、フェンスやネット、フロアマット等、至る所にスポンサーのロゴが配されています。
ユニフォームも世界選手権(ゴテゴテ)とオリンピック(すっきり)を比較してみると面白いです。
ここでちょっと豆知識ですが、会場のフロアマットなどに「LIEBHERR」の文字があるのを見た方もいると思います。
なんと読むのでしょう、りえぶへる???
これは「リープヘル」と読み、ドイツの建設機器メーカーです。
今回の世界選手権でも、おそらくお目にかかると思います。
日本選手のユニフォームには、全農やSTAARRTSなどのロゴが入るはずです。
全農は農協のことで、みなさんお分かりだと思います。
後者のSTAARRTSは、企業ロゴとしてAとRを重ねたデザインにしていて、スターツ(Starts)という不動産などを手がけている日本の会社です。
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テレビ東京の特別番組
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試合の模様については、今回もテレビ東京が3/25(日)~4/1(日)に放送を行います。
ここ数年「世界卓球20xx」の名前で、毎年特別番組が組まれています。
以前は、選手の名前の前にニックネームを付けていました。
「若き至宝:水谷隼」や「革命少女:石川佳純」などです。
これぐらいであれば、好意的に感じられたのですが、他局の格闘技番組を意識したのか、すごいのもありました。
「流星バックドライブ:藤井寛子」
「音速のチャイナスマッシュ:リジャウェイ」
改めて聞くと苦笑いしてしまう、トホホなニックネームもありました。
「卓球ボンジュール:ルベッソン」
「猛攻トレビアン:シーラ」
ネタ切れ状態で搾り出した痛々しい結果であることが窺えます。
ニックネームは廃止になってよかったですね。
日本チームの試合を中心に放送されますが、その中で折に触れて、初心者向けの解説を増やしてもらえたらうれしいのにと思うことがあります。
試合について、後日、練習場で話題になることがあります。
これまでに私が質問された内容としては、以下のようなものがありました。
・サーブを出す位置
シェークの選手に対し、ミドルに短いサーブを出すのは定石の
1つとも言えます。
初心者の方で、あのコースは取りやすそうに見える人がいます。
バッククロスへのロングサーブなどが、一番厳しいサーブだと
考えているようです。
・ロビングに対するスマッシュ
なぜロビングをスマッシュで打ち込む方向は、ほとんどバック側
なのか?
・ネットインやエッジボール
遠くの球に飛びついたり、高速ラリーができるのに、ネットや
エッジのボールに意外ともろいのはなぜ?
そして、以前ここで紹介した、ネットのそばで手をぬぐう行為、サーブの前に天井を見上げることなども、解説があれば理解が深まっていいかなと思います。
1件につき、30秒~1分程度の図解もしくは実技による説明なんてどうでしょうか?
テレ東さんがこうやって卓球を取り上げてくれるのも、もちろん福原選手のおかげという部分が大きいんでしょうね。
ただ、ちょっぴり贅沢を言わせてもらえば、他国同士の試合ももう少しだけ放送していただければうれしいです。
例えば、男子予選の韓国vsフランス戦とかは見たいですね。
それで視聴率はどうなの?という、テレ東さんの声が聞こえてきそうなので、このへんでやめておきます。
卓球のテレビ放送が今後も増えることを期待します。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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