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今回はあまり見かけないラケットの握り方についてお話しいたします。

私はこれまでにもユニークな用具や打法を色々試してみました。

やってみて自分なりに考えてみようとする気持ちが強めなのかなと思っています。


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 ペンなのかシェークなのか
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VICTAS(ヴィクタス)のアドバイザリースタッフに小塩さん姉妹がいます。

妹の悠菜さんが独創的なラケットの握り方をしていて、私はそれを「皿づかみ」と勝手に命名しました。

使っているのはシェークハンドラケットで、フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼っています。

フォア表というだけでかなり少数派の部類に入ります。

そしてなぜかそのラケットをペン持ちして使います。

更に異彩を放つのが、ペンホルダーなら表面に回すであろう人差し指を裏面側にしています。

つまりフォア面は親指のみで、バック面は4本の指を添えた握り方です。

これは果たしてペンホルダーの握りと言えるのでしょうか。

一応私なりの解釈では、グリップが手のひら側にあるのがシェークハンド、手の甲側にあるのがペンホルダーだと考えています。

従って変則的ではありますが、この「皿づかみ」はペンホルダー握りの亜種だと認識しています。


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2週に渡りお話ししてきました粒高ラバーですが、今回も実際に私が使ってみた感想をお届けします。

粒高使いのエキスパートの意見ではなく、ちょっと試してみようと思った粒初心者が感じるであろう共通の感想も一部含まれていると思います。


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 お試し技術はマシン相手がベスト
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先ずは前回ご紹介した粒高ラバーの開祖、中国の張燮林(チャンシエリン)選手に倣いペンホルダーでのカットマンを試みました。

はるか昔にも少しだけやったことのある、スポンジのない粒高1枚ラバーでのペンカットです。

まずお相手いただくのは卓球マシンです。

最初は当然のことながら目も当てられない悲惨な返球となるので、相手をがっかりさせることなく、自分が申し訳ないと感じることもない相手は機械にするのが最善です。

初っ端はあり得ないリターンを数発放った後、そこそこ返せる感覚が分かりかけてきました。

フォアは思ったよりは順調で、続いて鬼門になるだろうと予想していたバックカットを試しました。

ちなみにここで試すバックカットは裏面を使うカットではなく、張選手と同じくフォア側と同じ表面の粒高を使います。

見事にメタメタで、フォアカットの時のようになかなか安定モードに入りません。

台の中に入れようという意識を強くするとスイングがどんどん小さくなり、胸の前でコンパクトに縦に撫ぜるだけの振りになってしまっていました。

これは恐らくほぼナックルボールで相手にとっては絶好球、加えて返球できる状況が極めて限定されてしまう悪例だと察知しました。

一旦中断しスマホで張選手の動画を確認しました。

一般的なシェークのカットマンは、フリーハンド側の肩の前方かつ、腰の高さで打球するのがベストの位置のようです。

張選手はそれよりももう少しだけ体の外側で、更に若干より前方でわずかに打点も低めのように見えました。

それをお手本にして続けるとややマシになりましたが、フォアカットくらいの安定性までには持っていけませんでした。

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前回に引き続き魔球を放つ異色の卓球アイテム、粒高ラバーについてお話しいたします。


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 粒高ラバーの開祖、張選手
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そもそも粒高ラバーというものが生まれた経緯はどのようなものだったのでしょうか。

それにはずっと前にもご紹介したことがある、中国の張燮林(チャンシエリン)という選手が大きく関係しています。

張選手は1950年代の末期、中国式ペンホルダーを使ったカットマンでした。

当時の中国はペンホルダーのカットマンもそれなりに存在し、スポンジのない1枚ラバーを使っている人が多かったそうです。

張選手は紅双喜というメーカーが廃棄する不良ラバーを入手し、それを使ってみました。

裏ソフトラバーに使われるはずだった若干粒が高めのゴムシートで、それを逆向きにして1枚ラバーとして貼ってみたのです。

今の粒高ほどの高い粒ではありませんでしたが、通常の1枚ラバーとは異なる特徴を見出しました。

まだ卓球界には粒高ラバーというジャンルが認知されていなかったこともあり、1960年代に入って張選手のミラクルボールは強力な武器となりました。

ちなみに張選手は中ペン(中国式ペンホルダー)を使うカットマンですが、バックカットは裏面を使うのではなく表面でカットしていました。

またカットの時は人差し指をラケットの裏面に回し、表面は親指だけという握りでした。


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今回は卓球用具の中でも魔球製造機と呼ばれる、粒高ラバーについてお話しします。

異彩を放つラバーのためコアな愛好家がいらっしゃり、語りだすと止まらない人に何人か出会いました。

それら粒高マニアからいただいたご意見をご紹介します。


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 特徴が出る形状や材質
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メーカー各社から様々な粒高ラバーが販売されています。

それぞれに個性があり、ざっとご説明すると以下のような部分に違いがあります。

1)粒の高さ:高いと変化幅が大きく、低いと安定性重視

2)粒の太さ:太いと安定性重視、細いと変化重視

3)粒の硬さ:硬いと攻撃向き、柔らかいと安定性重視

4)粒の形状:円柱形は変化重視、根本が台形だと安定性重視

5)粒の間隔:狭いと安定性重視、広いと変化重視

世間一般にはこのように言われています。

私も4番めまでは確かめるまでもない当然のことかなと思っています。

少し疑問に感じたのは5番目の粒の間隔についての違いです。

先日、打ち比べる機会があったので試してみました。


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前回は気配りシニアの方についてお話ししました。

今回ご登場いただくのも巷の愛好家の方ですが、やや厳しい頑固オヤジ的な人です。


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 集中するのはラブオールから
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町田さん(仮名)は50代くらいの男性です。

休憩ベンチに座ってお話をうかがっていると、しきりに「考えろ」という点を強調されていました。

試合の際、ラブオール直後だからといって漫然とその後の成り行きに従って試合内容を組み立てていくのはよくないという忠告から始まりました。

世間には分析的ではなく情緒的な方も大勢いらっしゃいます。

「ゲームオールのジュースのあの1本は大きかった」などと言う人を町田さんは手厳しく批判します。

漫画やドラマを見ているなら、そういった演出に感動するのは構いません。

でも現実においては全くのナンセンスです。

試合が始まった最初の1本と最終ゲームジュースの1本は同じ価値です。

感情は捨てて考えろというその言葉に、私も深くうなづけました。

ただそれとは逆に、時間的に先行して得点することは大切だと力説していました。

同じ勝ちでもドラマチックな逆転勝利より、先行逃げ切り、最善なのは一方的なぶっちぎり勝利です。

スコアが7-1くらいだと、リスクが高めの攻めを1~2回は試してみることができます。

もちろん1点の重みはそこでも同じという認識です。

しかし取れる選択肢の幅が増え、心理的な負担も少なくなるスタートダッシュを、1ゲーム目の0-0から狙う心構えで臨むべきとのことです。

私は適宜相槌を打ちながら傾聴していると、町田さんのお話に込める熱量が徐々に上昇していく感じが伝わってきました。


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今回はあるシニアの方についてお話ししたいと思います。

お名前は青井さん(仮名)ということにしておきます。


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 敬遠されるのは当然だと理解する
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青井さんは70歳くらいの男性です。

中ペン(中国式ペンホルダー)の片面だけに裏ソフトを貼った、オーソドックスなスタイルです。

青井さんが重視しているのは、卓球場に集う他の人との関係性です。

巷にある民間の卓球場では利用料を払い、試合あるいは自分の好きな練習をします。

それは運動不足やストレス解消であったり、技術的向上を目指すためという場合が多いでしょう。

青井さんの場合もそういう目的はあるのですが、自分がいかに卓球場の中に溶け込めているかに注力しています。

ご自身がシニア世代に突入している状態をしっかり認識すべきとのお考えです。

他の方はほとんどが自分より若い世代で10代の若者もいます。

そういう人たちとは、やはりある程度の心理的距離が生じるのは自然で、それを和らげるようにされています。


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今回は今年の夏に開かれるパリオリンピックについてお話ししたいと思います。

東京五輪が1年延期されたため、なんだもう次のオリンピックなのかと感じている方が多いかもしれませんね。


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 うれしい放送時間
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大会全体の開催期間は7月26日~8月12日です。

その中で卓球競技は7月27日~8月10日にかけて行われます。

フランスのパリと日本の時差は8時間。

そのため自宅で録画しておいた映像の視聴が多くなりそうです。

映像を見る前に、さまざまな媒体より漏れ聞こえてくる試合結果を遮断するのはかなり難しいと予想されます。

と思っていた所、その心配はあまりなさそうということが分かりました。

山場を迎えた試合はいずれも視聴しやすい時間帯に行われるからです。

メダル獲得がかかった試合の開始時刻は以下の通りです(日本時間)。

7/30(火)混合ダブルス3位決定戦:20時30分、決勝:21時30分

8/3(土)女子シングルス3位決定戦:20時30分、決勝:21時30分

8/4(日)男子シングルス3位決定戦:20時30分、決勝:21時30分

8/9(金)男子団体3位決定戦:17時00分、決勝:22時00分

8/10(土)女子団体3位決定戦:17時00分、決勝:22時00分

おぉっ、なんてナイスな時間なんでしょうか!


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今回は卓球界の主流である、両面に裏ソフトラバーを貼ったドライブマンについてお話ししたいと思います。

攻撃型で裏裏だとドライブマンだと短絡的に考えてしまいがちです。

そうではなく本当のドライブマンとはどんな人なのか深堀りしてみます。


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 ドライブ連打だからドライブマン
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シェークにしろペンにしろ、両面裏ソフトの人は多数派です。

その中にはミート主体やブロック多用、ラリーを好まず一発打ち抜きタイプの人もいます。

従ってドライブマンという呼称は適切でないように思えます。

別にそういうタイプの人を批判しているわけではなく、それはそれで各自が選んだスタイルなので尊重します。

ただ私個人が理想とするのは、純粋なドライブマンです。

卓球という競技はボールに回転を掛けることが大きな特徴です。

表現が大げさに聞こえるかもしれませんが、それが卓球をする醍醐味で回転を操る喜びを皆さんにも堪能してもらえたらと考えています。


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2024 .02.17
今回は世界卓球選手権についてお話しします。

各種メディアで報道がなされており、スケジュールや試合結果など一般的な情報はそちらご確認いただければと思います。


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 紆余曲折を辿った開催
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開催場所はお隣韓国のプサン(釜山)です。

首都のソウルも飛行機ですぐに着くのですが、プサンはさらに距離が近いため福岡から船で訪れるコースも人気です。

プサンのアルファベット表記はBusanでPusanではありません。

最初の文字がBだと読みはP、日本語で言うところのパ行になるようです。

冬のソナタでお馴染みのヨン様ことペ・ヨンジュンさんも名字はBaeです。

他にも韓国のアルファベット表記は、最初の文字がRやLだと読み飛ばすなど少しややこしいです。

本来は2020年にプサンで世界選手権が行われる予定でした。

ところがその年の最初に全世界でコロナショックが巻き起こりました。

延期に次ぐ延期が発表され、結局開催見送りとなった経緯があります。

今回は満を持しての仕切り直し開催という意味もあるでしょう。

今年はオリンピックイヤーとなるため、世界選手権は通常の開催時期よりも早めに行われます。

ビッグイベントが短期間で連続しないようにしています。

私だけではないでしょうが、もうオリンピックなんだという不思議な感じがあります。

それは東京オリンピックが1年延期されたことが影響しています。

コロナは別に収束したわけではなく、変異を続けながら感染者は世界中で引き続き出ています。

しかし重篤化する危険性が下がったことや、ウイズコロナの考えが広まり以前の日常がほぼ戻ってきました。

私も昨年後半に感染してしまいました。

幸いにも大事に至ることはなく、市販の風邪薬を服用しながら1週間大人しく過ごすことで治りました。


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先月の1月22日から28日までの日程で全日本選手権が開催されました。

試合結果などについては大手メディアを参照いただければと思います。

私が練習をご一緒する方々との雑談で出た意見をご紹介いたします。


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 分散開催、TV放送
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最初にいただいたのは、従来通りの大会は今回が最後だねというお話でした。

来年はシングルスとダブルスが分離開催されます。

2025年1月21日~26日に東京体育館でシングルスが行われ、続いて1月30日から2月2日にかけて愛知県のスカイホール豊田でダブルスが行われます。

2つに分かれるとそれぞれの大会規模が縮小され、話題性もやや下がるのではないかと思われます。

しかしこれは選手ファーストの観点からすれば改善であり、妥当ではないでしょうか。

全日本ではありませんが、昔の世界選手権は団体戦と個人戦を1回の大会で行っていたという、かなり無茶な運営がありました。

ある1人の選手が物理的に出場可能なのは、団体、シングルス、男女どちらかのダブルス、混合ダブルスの計4種目でしょうが、全てにエントリーすると多忙すぎて倒れてしまうでしょう。

他には今回の全日本は開催時期が1週間早かったら良かったのにというご意見がありました。

いつものようにNHKは全日本を放送してはくれたのですが、大相撲と重なってしまったのでNHK的には相撲の方をメインに取り上げざるを得ない事情がありました。

テレビの映像は最近の世界選手権のような横方向ではなく、縦方向のアングルにほぼ固定されており、そのほうがいいねという感想が多数出ました。

ただし放送中にNHK総合のサブチャンネルとの切り替わりがあり、その影響を受けた方がいました。

録画機器が追従できなかったり、サブチャンネルは画質が落ちていたケースがあったようです。


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技術の進歩や制度の改革などにより私達の生活様式は向上しています。

それは卓球にも当てはまります。

主に中高年の方との話を通じて再確認した具体例を見ていきたいと思います。


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 何をおいてもまずはラバー
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用具関連ではラバーの進化が最も実感できる変化です。

卓球のいわば創世記には、板でそのまま打ったりコルクを貼って打ったりしていたのが、次第にゴムシートかスポンジを貼ることに集約されていきました。

いろいろな議論や検討を経て、半世紀ほど前におおよそ現在に近いラバーの取り決めとなりました。

しかしその後も大枠は保たれたまま改良が進み、テンションラバー全盛期を迎えています。

弾むのに回転もかかり、おまけに扱いやすい。

定番のロゼナなどを使っていると、入門用の位置づけ製品でも十分に高性能です。

かつての王道ラバーと言われたスレイバーやマークVがかすんでしまう存在です。

裏ソフト以外でも、例えば粒高ラバーのスポンジはものすごい微妙な薄さのバリエーションがあります。

昔はスポンジ厚がかなり適当でバラツキがあったという話をされた方には、隔世の感があるそうです。


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全国津々浦々、各地の卓球場では試合が行われています。

私が普段お邪魔している所でも練習に続いて試合という流れで進みます。

今回はその試合中に感じたことをお話ししたいと思います。


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 バックハンドで打つべし
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ネット上にある上級者の試合動画を見ると、フォア前に出されたサーブをすすっとフォア側に動き鮮やかにバックハンドで払う場面があります。

お手本のようなバックハンド攻撃で、片面だけにラバーを貼ったペンの私にはできない芸当です。

過去に裏面打法を試みて挫折した苦い思い出がふとよみがえることもあります。

そんなことは綺麗さっぱり忘れなさいと自分に言い聞かせると同時に、両面にラバーを貼っている皆さんには頑張って欲しいという思いがあります。

試合の審判をしていると、シェーク裏裏同士の対戦なのにやたらとバックのツッツキ合いが続くことがあります。

打ち込んでいくとそれなりの確率でミスってしまうため、慎重になっているのは分かります。

それでも流石にバウンド後のボールが明らかに台から出る長さなら、バックハンドを振って欲しいと見ていてイライラがつのります。

私ならとうの昔にフォアで回り込んで攻撃を仕掛けています。

片面にしかラバーを貼っていないので自分はこれしかないという決意があり、強引な回り込みが多いのは自分でも認識しています。

かなり差し込まれた返球でバック側サイドを切るボールを気合で回り込んで打つと、中高生などからスゲーと言われます。

そんな私からすれば、せっかくラバーを2枚貼っているんだからもっとバックから攻撃して欲しいぞと心のなかで叫んでいます。


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