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12/1~2に千葉県の浦安で、日本卓球リーグの年間チャンピオン決定戦が行われています。

正式名称はとても長く
「内閣総理大臣杯 日本リーグプレーオフ JTTLファイナル4」
というそうです。

そこで今回はこの日本卓球リーグについてお話ししたいと思います。


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 リーグの概要
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主催している団体の名称は「日本卓球リーグ実業団連盟」ですが、企業だけでなく大学なども参加することができます。

学生リーグと同様、年2回の総当たりのリーグ戦があります。

前期・後期のリーグ戦戦績より、1部で好成績を収めた上位4チームが年末に総合優勝チームを決める試合に出場することができます。

また、1部と2部の間では年2回(前期・後期リーグのあと)入れ替えが行われます。

1部の最下位と2部の優勝チームは自動的に入れ替えとなり、1部の7位(下から2番目)と2部の準優勝のチームは入れ替え戦を行います。

日本卓球リーグでは選手のレンタル制度があり、スポット的に特定のチームに参加することが認められています。

今年は日立化成に石川選手が、また過去にはサンリツに福原選手がレンタル選手として参戦していました。


長引く景気の低迷で企業のスポーツ活動は縮小傾向にあります。

日本卓球リーグも例外ではなく、過去には3部までのリーグがあり機関紙も発行していました。

外国選手もたくさん活躍していて、例えばロンドンオリンピックで日本と対戦したシンガポール女子チームのフォンティアンウェイ(馮天薇)選手、ワンユエグ(王越古)選手は、かつて日本卓球リーグでプレーしたことがあります。

そしてそういった選手の中で、何名かの方は日本に帰化した人もいらっしゃいます。

現在は男女それぞれ1部と2部があり、合計32のチームが登録されています。


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 ユニークな点
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日本卓球リーグの特徴は、やわらか頭でフットワークが軽いことです。

国体(国民体育大会)で高校生女子のチームが、ジュニア女子などではなく「少年女子」というカテゴリになっているのを見ると、古めかしさを感じる一方、日本卓球リーグでは個人表彰に「スーパーゴールデンラケット賞」なんていうのもあって、両者の時代感覚に大きな違いがあるのが分かります。

前述した選手のレンタル制度をはじめ、これまで積極的にいろんな制度を取り入れたり試験的に試してきた点は興味深いと思います。

細かな部分でも、ゼッケンなどを見てそれが感じられます。

メルヘンチックなかわいいものや、黒字に赤で戦国武将?のような目立つゼッケンを着用しているチームがあります。


私も一度観戦したことがあり、斬新なデザインのユニフォームに目を引かれました。

ただそういった部分だけでなく、逆にちょっぴり伝統的な部分を感じるところがありました。

試合の前後に女子の選手を中心に、周囲にぐるりとおじぎをする丁寧な選手が何名かいらっしゃいました。

また、男子の2部で選手の多くがペンドラというチームがあったのは驚きでした。

ペンホルダーの私には、少しうれしい衝撃でした。

各チームの旗が壁際に吊り下げられていたり、試合の合間に選手が観客席でほか弁を食べていたりする光景は学生リーグと似た雰囲気がありました。

日本卓球リーグは国内で定期開催される最高レベルの試合の1つであり、それが大変お手軽に観戦することができるのはとてもいいことです。

今後も実業団リーグが継続・発展することを期待したいですし、みなさんも機会があれば見に行かれることをおすすめします。


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 ナニコレ珍百景
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少し余談になりますが、今年の後期リーグは大阪市中央体育館で開催されました。

こちらの体育館は一風変わっていることで有名です。

建物は半地下式になっています。

まず地面を掘って体育館を建設し、次に掘り出した土を建物の上に載せて山にしているのです。

山の頂上部分は、自然光の取り込み口として体育館の先っぽが露出しています。

そばを通る電車から見ていても、体育館ではなく山の存在しか目に入りません。

何かの秘密基地のような不思議な体育館です。

脱線ついでに関西の面白い体育館というと、ワールド記念ホールというのもあります。

厳密には体育館ではなく多目的ホールのため、過去に開催された卓球の試合は世界ジュニア大会などそれほど多くはありません。

まあそれはさておき、ポートアイランドという人工島にあるこのホールの特徴もズバリ外観です。

茶色でこんもりしたドーム型をしていて、おいしそうな高級チョコレートそっくりなのです。

道頓堀の奇抜な看板やクラゲのような大阪ドームだけでなく、体育館にも関西の人はこだわりがあるのかもしれませんね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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