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マイナーな用具の話題で恐縮ですが、今回は反転式ペンホルダーについてお話しします。


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 日本式ペンの派生バージョン
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反転式ペンホルダーとは日本式ペンホルダーの一種で、反対側の面も回転させて握れるようグリップの真ん中以降が削り取られたような形をしています。

そして人差し指を引っ掛けるグリップはラケットの両面にあります。

もう一つのペンホルダーである中国式ペンホルダーはグリップが平らなため、同様にラケットを回転させることができます。

しかし一般的には、日本式ペンホルダーの細くてコルク製のグリップを変更したものだけが反転式と呼ばれています。

これは以下の様な理由ではないかと推測しています。

・中国式はもともと反転させても握ることができるため、あえて
 反転式に分類しない。

・日本では昔、中国式は一般的ではなかったので、日ペンの
 亜種だけを反転式に分類した。


反転式ペンホルダーは両面にラバーを貼ることを考慮して、その多くは軽めに作られています。

軽いラケットにしようとすると、トレードオフで弾みが犠牲になることがあります。

事実、反転式にはやや弾み控えめのラケットが多数派で、守備型の人にはうれしいラインナップです。

高反発なタイプをお求めの方には、代表的なラケットとして、角型ではヨーラのMC1ローター、角丸型ではTSPのスピンエースカーボンあたりがおすすめです。


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 指さばきの高等テクニック
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シェークハンドの反転は簡単で初級者でもすぐにできます。

一方、ペンの場合は難しく練習が必要です。

ラケットを反転させる場合、初級者はフリーハンドを添えますが、中級クラスになると片手で反転させます。

その中でも反転式ペンホルダーはコルクグリップに人差し指を引っ掛けるため、まだやりやすくなっています。

突起部分があまりない中国式を反転させるには、さらに修行が必要です。

ラケットを回転させる向きは、右利きの場合時計回りになります。

しかしこれも熟練した人だと、反時計回りで反転できる人もいます。

このレベルになると、プロのマジシャンのように四六時中ラケットを握って必死に練習をしたのかもしれません。

中国式で反時計回りなんて私には不可能です。

たまにレシーブの時だけ反転させる人なら、少々かっこ悪くてもフリーハンドを添えて回すのが安全・確実です。


回し方は削り方と密接に関係します。

フリーハンドを添えて回す人は、通常の日本式ペンホルダー的な削り方をしている人が多いと思います。

片手で回す人は大胆に削りまくっている人も珍しくありません。

指を引っ掛ける先端以外はコルクを全て切り落とし、ブレード部分だけのまっ平らにしていたりします。

さらに先端部分のコルクも人差し指が当たる側だけを残し、親指側は斜めにカットして反転時に親指がスムーズに移動できるようにしている人もいます。


日本や中国でもシェーク全盛で、丸いラケットをよく目にします。

そのためか、普通の角型の日ペンは奇妙な形でイケてないと批判されるのを聞いたことがあります。

私は正反対の意見で、あの細いブレードとそれに呼応した長いコルク製グリップは芸術的だと考えています。

ところが反転式ペンホルダーについては、アンバランスな感じがぬぐえず、正直デザイン的には美しくありません。

使用者が思いを込めて加工した反転式のグリップほど、動物にかじられてしまったようなガタガタのものが多く残念です。

(反転式利用者のみなさん、ごめんなさい)


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 1点を大切にする
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反転式ペンホルダーでよく使われるラバーの組み合わせは、裏ソフト+粒高1枚ラバーだと思います。

主に裏ソフトを使う人もいれば、粒高主戦の人もいます。

粒高ブロックマンはあまり増えて欲しくありませんが、レシーブが難しい時だけに粒高を使う人はもう少し増えてもいいと思っています。

一般の方には、卓球で不可解な現象がいくつかあります。

その一つが奇妙なモーションで出すサーブを返球できないことです。

回転が全く分からないしゃがみ込みサーブなどで、連続得点されてしまう場面をたまに見かけます。

これに対抗するためであれば、粒高の使用はある程度奨励されてもいいのではと考えます。

ものすごい好ラリーを制して勝ち取った得点も、つまらないレシーブミスで献上した失点も同じ1点です。

もちろん基本はサーブの回転を見極めることであり、そのための努力は大切です。

ただ、上級者であってもどうしても返せないサーブに手こずることがあります。

片面ペンの選手であれば、保険として粒高を貼るのも現実的な選択だと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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