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今回お話しするのはタイトルの通りなのですが、たまに見かける人とは事情が異なる事例紹介となります。


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 ペン持ちする理由
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シェークハンドラケットをペンホルダーのようにつまんで持っている人は、どのような理由でそうしているのでしょうか。

1)ペンが無いのでシェークを使っている。

巷の卓球場ではこれが一番多いと思います。

中高年の方はペン使いの比率が高めです。

一方でシェークしか置いていない卓球場というのもあります。

レジャーで楽しむレベルであれば、特に支障はなさそうです。

2)ちょっとだけペン持ちして試している。

可能性はぐっと低くなりますが、これもうなずけます。

3)我慢してペンとして使っている。

一見、1)と同じように思えるかもしれませんが、これは苦悩や無念さが伴うケースです。

ペンからシェークに転向すると強く決心し、シェークを購入しました。

使ってみるとやっぱり駄目で、勿体ないからペンとして使い続けているパターンです。

この場合、長すぎるグリップを短くカットし、中ペン(中国式ペンホルダー)ぽく改造する人もいます。

微妙な位置に大きなグリップレンズがあればより手間がかかります。

めげずにそいう箇所も複数パーツに分割し、手術跡は残りますがバランスよく組み立て直した人がいます。

今回ご紹介するのは、これら3つにも該当しない例となります。

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 古典的なペンのドライブマン
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堀井さん(仮名)が使っているのは、ヴィクタス社のアルスノーバというシェークハンドラケットです。

木材だけを使った5枚合板でよく弾みます。

ブレードは茶色で、グリップは先端に向かって広がっているフレアタイプです。

堀井さんはこのラケットの片面だけに、緑色の裏ソフトラバーを貼っています。

緑色の裏ソフトというとアンドロのラザンターが思い浮かびますが、中国紅双喜のキョウヒョウ9という粘着ラバーです。

日本ではニッタクがキョウヒョウを取り扱っています。

しかし一部の種類のみで、キョウヒョウ9はラインナップにありません。

堀井さんはネット通販でこのラバーを入手し、日本では非売品のレアものを使っている優越感に浸っているようなフシがありました。

裏面はルール上、黒塗りにせざるを得ず、表面のラバーはグリップ先端から13mm空けて貼っています。

なぜこのシェークラケットをペン持ちして使っているのでしょうか。


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 シェークのほうがいい
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アルスノーバには中ペンのラインナップもあるのです。

当然のことながら堀井さんは当初、アルスノーバ中ペンの購入を検討していました。

6.8mmとやや厚めで打球感はハード、それほど重くないというあたりに購入意欲をそそられました。

ただ一つ引っかかったのがグリップでした。

中ペンのグリップの多くはシェークと同様、先端が僅かに垂直になった段差がついています。

しかしアルスノーバの中ペンにはそれがなく、傾斜した面が真っ直ぐ一直線でカットされた形状でした。

日ペンは高く出っ張ったコルクグリップに人差し指をガッチリ引っ掛けます。

中ペンはそういう握り方はしないので、段差の有無なんてどうでもいいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

ところが中ペン使いには小さな段差を重視している人はかなり多く、堀井さんも例外ではありませんでした。

ちょっとだけグリップ先端を改造して引っかかりを作ってみようかと考えました。

その時何気なく目をやったショップ内のシェークの棚に、アルスノーバのフレアグリップがありました。

開けてみるとシェークの方にはグリップ先端に段差があります。

「これをそのままペンで使えばどんな感じかな…」

ペン持ちして2~3分間、ツッツキ、ドライブ、ショートなどのシャドープレーをしてみました。

ブン、ブン、シュッ、シュッ(シャドープレーの音)

「むむっ、中ペンより、このシェークのほうがしっくりくるぞ」


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 メーカーの定義は無視
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シェークラケットの片面だけにラバーを貼ってペンとして使った場合、重量バランスやグリップの長さが気になります。

意外にも堀井さん的には、重量バランスは中ペンよりもシェークのほうが良かったという発見がありました。

長いグリップは稀に台や体にぶつけることがあるため、角を削って丸めました。

堀井さんからいただいた提言は「固定観念を捨てろ」ということでした。

シェークのほうが重量バランスがいい人もいるはず。

そして中ペンの品揃えは少ないと諦めるのではなく、シェークも視野に入れる考えはどうかというご意見です。

なるほど一部の人には検討に値するかもしれませんね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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