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初心者の方の練習メニューはあまり多くありません。

フォアロングやツッツキなど、基本的な打ち方のいくつかを繰り返すことが中心になります。

初心者の段階を卒業し、初級者、中級者になってくると基本打法に加え、自分がやりたい課題についての練習が増えてきます。

そういった方と打っていると、もっと練習内容について会話を交わしてはどうかと感じることがあります。


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 躊躇せずアドバイスを求めよう
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例えば試合形式で自由に攻めていく練習では、特定のパターンで決められてしまったり、思ったような返球ができないことがよくあります。

そういう場合、まず自分なりに考えることは大切です。

でも、それだけにとどめてしまう人が多いように思います。

その場で相手にどんどん質問してみてもいいのではないでしょうか。

成り行きでだらだら続けるのではなく、1本1本を確かめながら打つことが中身の濃い練習になります。

とっても苦手なサーブを出されたなら、まずは同じサーブを2度3度出してもらうようお願いします。

どう返すか自分なりに考え、次に相手に質問してみます。

他の人が返球してくる場合はどういう風に返してくるのか、また、そのサーブを出す理由として、何を狙っているのかなどです。

そのサーブはいくつか出す選択肢の一つで、あなた以外の他の相手にもたくさん出しています。

同じパターンでミスをした人、別のパターンでミスをした人、逆にうまい具合に攻めこまれてしまった人のことを話してもらえるかもしれません。

相手が何食わぬ顔で返球してくるボールでも、どう考えているかは分かりません。

余裕の返球なのか、結構厳しいボールと思っているのか、そのあたりを聞いてみるのもいいと思います。

そして質問する際に大切なのは、その場ですぐ聞いてみることです。

一区切りついたところまで質問をためておかず、今一本終わったやりたてほかほかの意見聞くほうがいいと思います。

もしかすると、相手のほうも何か言いたくてウズウズしてるかもしれません。

そうじゃなくても、聞かれれば1つや2つはコメントをしてくれるはずです。

このようなちょっとした質問の蓄積で技術の幅が広がります。

たまには打っている相手が、やる気が無さそうだったり、無愛想だったりすることはあるので、そういう場合は話しかける気分にはなれません。

しかしヨイショを入れながら話したりすれば、結構ベラベラ手の内を話してくれる人もいます。

ひとりよがりの意見をくどくど聞かされるケースもありますが、それは笑顔でやり過ごしましょう。


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 勝ち負けにとらわれ過ぎは良くない
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試合会場で熱心に応援するのもいいですが、その試合の内容に注意を払うことはもっと大切です。

チームメイトやひいきの選手がプレーしていると、どうしても得点か失点かで一喜一憂するだけになりがちです。

得失点だけで見てしまうと、相手がまぐれで出したラケットが当たり、カウンターで返されたのは×、棒球を返してしまったが、相手がそれをスマッシュミスすれば◯の判断となってしまいます。

そうではなく、お互いがどういう戦法をとっているか、なるほどこういうやり方もあるのかなど、いろいろと観察する目を向けるようになりたいですね。


テレビである試合を見ていた時のことです。

2人の選手のカットマンに対する戦術について考えたことがありました。

1人の選手は低い弾道のスピードドライブとループドライブを織り交ぜていました。

もう1人の選手は山なりのループドライブしか打てず、あとはツッツキかやや無理をしてスマッシュを打っていくという苦しい展開でした。

後者の選手もカットマンに対し勝利を収めました。

単純な勝敗だけを考えた場合、◯ということになります。

しかし内容的にはカットマンに分が悪いことが明らかにわかる試合であり、正攻法でカットを撃ち抜く場面はあまりありませんでした。

全般的な戦い方としては×だと思います。

そういった中でもツッツキを混ぜた揺さぶりなどいろんな技を組み合わせ、自身が得点できるパターンに持ち込むという、勝つために最大限の努力をしていることがよく分かりました。

個々のテクニックや試合巧者という点では◯であり、多面的な見方は大切だと思います。


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 極端な球はそんなには決まらない
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ものすごい球を決められた時、それは相手の十八番かもしれませんし、まぐれかもしれません。

心理的にはその1球が頭に残り、同じ展開は避けたいという思いになります。

そこで冷静に考え、入ることは入るが失敗する率が高ければ打たせても構わないし、打たせたほうがいいという考えもできます。


私は片面ペンドラの人から、強烈なバックハンド攻撃をされたことがありました。

通常片面ペンの人でバック強打が決まるのは、ピンポイントのストライクゾーンにボールが来たケースが多く、相手の人も「まぐれだよ」と微笑んでいたので気にしませんでした。

しかしその後もまぐれが連発し、まれにいらっしゃるバック強打を得点源の1つにしている人だということが分かりました。

こういう特殊ケースは記憶に残ってしまいやすいですね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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