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ペンホルダー使いの私は、裏面打法に複数回取り組み挫折を繰り返しました。

そして試行錯誤の末、今現在は片面だけで打球するスタイルになっています。

それでも時々「ラバーを貼ることのできる裏面があるのにもったいない」と声をかけてくる人がいます。

今回は裏面の使い方についてお話ししたいと思います。


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 裏ソフトラバー
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私のようにほぼ片面だけを使ってプレーする人でも、裏面にラバーを貼っている人はいます。

裏ソフトラバーを貼っている人はたまにしか打たなくても妥協はせず、ドライブをかけて安定してボールを入れたかったり、切れたツッツキも持ち上げて打てることを考慮しているのだと思います。

またフォアが表ソフトなら、サーブの時に反転させて裏ソフトで出すという使い方をする人もいます。

裏面のラバーを使った時の効果と重量アップのトレードオフを考えると、個人的にはあまり割に合わないように感じています。

「重量調整にもなっていいよ」という人がいますが、重さを納得させようとする自己暗示のように聞こえます。

スポンジとシートを貼り合わせた裏ソフトなら、薄めのラバーを貼っても+20gくらいの重量増で、私にはとうてい重量調整のレベルとは感じられないからです。


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 粒高一枚ラバー
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他の種類のラバーでは粒高の一枚ラバーを見かけることがあります。

このタイプのプレーヤーは、(1)訳のわからないサーブを出されたときに反転させてレシーブしたり、(2)フォアに飛びついた後バックに送られたボールを裏面でカットして返球したりするのに使います。

私は(1)のケースとして少し使ってみたことがありました。

ところが長めのサーブを出されるとどうしても返球も長めになり、そうすると結局3球目攻撃の餌食になってしまうことがよくありました。

粒高なら当てるだけで何でも返せそうな幻想は捨てるべきです。

反転させて粒で返してくると読まれれば、相手はナックルのロングサーブを出してきて、返ってきた棒球をスマッシュで打ち抜かれます。

そしてこれは私の練習不足でしかありませんが、ラケットを的確に反転させるには慣れが必要です。

最初は握りそこないが多く、反転できても面の出し方を安定させるには週一回2~3時間の練習ではいつまでかかるのかという絶望感がありました。

(2)のバックカットについては懐疑的で、そのためだけに粒高を貼るのはどうかと思っています。

バックカットでしのぐ場面があり得ることに異論はありませんが、それなら表面の裏ソフトでやってもいいと考えます。


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ボールの表面には何かが印刷されていますが、じっくり見たことはあるでしょうか。


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 +(プラス)が意味するもの
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現在のプラスチックボールと、以前使われていたセルロイドボールを識別する方法の1つとして、ボールに印刷された表記を見るというのがあります。

スリースターであれトレーニングボールであれ、ボールのどこかに大きさを示す40の数字があるはずです。

以前のセルロイドボールでは40だけでした。

それがプラスチックボールでは40+となっています。

ボールによっては40+の前にアルファベットなどがついていて、例えばG40+といった表示になっているものもありますが、要は40+ということです。

またプラスチック製であることを示す、PLASTICという文字が別途入っているボールもあります。

+の記号の意味を、プラスチックの省略形だと解釈している人が少なからずいらっしゃいます。

+のスペルはplusであり、プラスチックのスペルはplasticなのでちょっと違います。

プラスチック製ボールに切り替える際、材質だけでなくボールの大きさもわずかながら大きくなりました。

サイズが40mmよりちょっぴり大きくなったことを意味する表記として、40+がつけられています。

セルロイドは萌えやすい、もとい燃えやすいという性質があり、プラスチックボールに切り替えられました。

セルロイドのときと比べると、やや回転がかかりにくくスピードも遅くなりました。

材質の変更理由は納得できるのですが、若干サイズアップもしてボールの威力が弱められたのは残念です。

威力を落とせばラリーが続きやすくなり、観客に見応えのあるゲーム展開になることを狙っているのはわかります。

ボールの規格を変更することにより、それを実現するのはこの程度までにとどめていただけたらと思います。

別の部分の変更に目を向けていただき、例えば上級選手でも魔球サーブだけで決まってしまう場面がまだ見受けられるため、サーブのルールは改善の余地がありそうです。

そして以前にも述べましたが、粒高ラバーでブロック主体のプレーは観客にアピールしづらいので、1枚ラバーや超極薄スポンジラバーは認めないようにしてはどうかと考えています。


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日々の試合や練習でいろいろな方とお相手することがあると思います。

結構実力差のある人と打つとき、みなさんはどうされているでしょうか。

自分より相手のほうが格上の場合は、それほど気にしなくても済むと思います。

またとない機会だと捉え、好きな練習をさせてもらいましょう。

例えば相手がカットマンでも最初は普通のフォアロングから入るでしょう。

数回ボールが往復したらもうそこで一旦止めて、積極的にカット打ちをお願いするのです。

この前も結構上手そうな人で、バック面が変化系表ソフトの人がいました。

通常の表ソフトと粒高ラバーの中間に位置するラバーです。

ニッタクの製品で「ドナックル」という大胆な名前のラバーがあり、女子の強いカットマンで使っている人がいることで密かなブーム?になっています。

その手のラバーのカットマンとは打ったことがなく、千載一遇の好機と思ってバックカット中心に練習をお願いしました。


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 勝負よりも内容を優先
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一方どうすべきか時々悩むのが、実力差が逆方向に離れている相手です。

私はできる限り相手のレベルに応じたやり取りをしようと試みます。

少し前に小学生と試合をすることがありました。

もちろん一口に小学生と言ってもレベルはピンきりで、特にここ最近は大人が真剣にやってもあっさり負けてしまう子どもが増えていて驚きです。

そういう相手ならむしろ普通に試合ができるので気持ちが楽になります。

相手は卓球を始めて1年くらいの男の子でした。

あまりに舐めすぎてもいけませんし、甘いサーブを全力でひっぱたくという大人気ない行動もできません。

相手の力を探りつつ、ラリーが続くことを主眼に置きました。

ぽこぽこラリーをするときは、こちらの意識もスローモードになっています。

従って初級者にありがちな、予期せぬへんてこショットで私が失点することがあります。

それなりにラリーに強い子どもなら、途中で方針変更が必要になることがあります。

しかしその判断が遅く、ネットエッジなどが絡むことでゲームを失うかもしれません。

ただそれでも私は構わないという考えです。

私と相手はどういう状況でプレーをしているのかを考えれば、子どもがいい感じでプレーできることを優先します。

ある別の大人は私とは異なる考えで、試合である以上、最終的には勝たなければならないという信念を持っています。

思いがけない失点があることも考慮に入れ、安定リードの3点差を常に確保しているのだそうです。


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先月開催された全日本選手権の録画を見返していました。

女子シングルスの決勝は伊藤美誠選手対平野美宇選手の対戦でした。

例年通りNHK Eテレがライブ中継していて、解説は福原選手と宮崎監督でした。

いきなり横道に外れますが、福原選手はスポーツキャスターのような装いではなくかわいらしい服装だったのが意外でした。

「サァ」の声は鋭いのに解説の語りは柔らかく、少し菊池桃子さんが入っているかのようでした。


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 最高の状態を表す言葉
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伊藤選手は心身ともに研ぎ澄まされていて、解説の2人はその様を「ゾーンに入っている」と形容していました。

たまに耳にすることがあり、私は漫画かアニメあたりから広まったのかと思っていました。

検索してみると、集中してうまくいっている状態を心理学でフローやゾーンと定義していて、それがスポーツ選手の調子を表す表現として取り入れられたようでした。

伊藤選手は過去のインタビューで、試合で緊張はしないと発言していたことがありました。

それだけ心臓が強いのならゾーンに入る場面も多そうです。

巷の卓球場でも試合中に「集中!」と声を出し自分にはっぱを掛けている人がいます。

具体的な選手名を挙げるのは避けますが、ちょっとやりすぎなんじゃないと思えるほど変わった形での声出しで己に気合を入れている人もいます。

あれはあれでセルフトーク(独り言)という気持ちを乗せる働きがあり、ちゃんとした心理的効果になっているそうです。


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ずっと前の話ですが、講習会で指導員の方が説明されていた内容をご紹介します。

ちまたの市民大会2回戦レベルの方にはご参考になるかもしれません。


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 予測範囲を絞る
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Aさんはサーブを出したあと次の3球目を叩き込もうと備えているのですが、気持ちだけが空回りしているようにみえると指摘されていました。

戦型は私と同じペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)で、片面だけにラバーを貼っています。

多数派のシェーク裏裏なら、フォア側バック側どちらに返ってきてもそれぞれの面でドライブをかけていけますが、Aさんにはそれができません。

私もそのハンデを十分認識した上で、基本はどこに返球されてもフォアで打っていく心づもり(残念ながらあくまでも心づもりです)でいます。

片面ペンドラの意気込みとしては悪くはありませんが、出したサーブに応じてある程度は待つパターンを絞るべきだとアドバイスがありました。

どの戦型であれ、フォアから短い斜め下回転のサーブを出すというのは無難な展開としてよく見かけます。

フォアからシュート回転(体の外側へこする)の斜め下のサーブを出した場合、相手は横方向の回転が入っている分だけラケットを傾けて返球してきます。

そのためツッツキだとフォア寄りに返ってくるケースが多くなります。

レシーブから積極的にドライブ回転で返してこなさそうなレベルなら、台のバック側から40cmくらいの領域には返ってこないと決めつけてもいいのではと説明されていました。

相手が中級レベルだったり粒高ラバーのような変則ラバーの使い手だと、当てはまらない場面が増えますが、基本としてはこの予測でいいと思います。

そして逆方向の回転の場合は、予測する返球コースも逆でバック側に返ってきがちと思って待つのです。

逆方向の回転とは具体的にはバック側から出す斜め下か、フォアならYGサーブで出すカーブ回転(体の内側へこする)の斜め下になります。

これらは下回転に少し左右どちらかの横回転が混じったサーブの話です。

横回転の成分が多くなると相手もパシッと払いやすくなりますし、払っていかざるをえないとも言えます。

そうなると斜め下回転のときのような、コースをある程度絞って待つパターンが崩れてきます。

また斜め下回転でもボテボテの軌道で出してしまったサーブは、どう料理されてしまうかわかりません。

サーブはネットの上ボール1つ分くらいの高さに抑えなければならず、それより高くなってしまうと甘く危険なサービスボールになってしまいます。


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今回はボールの軌道についてお話したいと思います。

辞書で「軌道」という単語を引くと、いくつかの意味が列記されています。

卓球の場合はその内の以下が該当します。

「物体が何らかの力に作用されて運動する際に描く一定の経路」


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 ドライブのメリット
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昨年開催されたリオ五輪で女子は宮崎義仁さんが解説をしていました。

日本vsドイツ団体戦の第三試合は石川選手とシャン・シャオナ選手の対戦でした。

その中で宮崎さんは二人の打球特性について触れていました。

石川選手は裏ソフトラバーで回転をかけたボールを返します。

その軌道は弧線を描き相手コート上に落ちるため制御がしやすくなります。

一方表ソフトを使っているシャン選手は、それほど回転をかけずフラットな打ち方となります。

石川選手の返球と比較するとあまり前進回転がかかっておらず、ボールはすーっと飛んでいく感じになります。

両者のこの打球の差は返球の精度につながり、ラリー本数が増えれば石川選手に有利になると説明していました。


現在、趣味の卓球をモットーとしている私はいろいろな種類のラバーを使っています。

裏ソフトは打点が落ちても引っ掛けて回転をかければ返しやすいという特徴があります。

そして宮崎さんの解説の通り、回転をかけたボールは相手の台上に曲線を描いて落ちてくれます。

練習場で指導員の人は時々「ボールの弧線を意識するように」とアドバイスしていることがあります。

ドライブ回転をかけたボールの軌跡は弧を描きますが、その弧線の頂点が自分のコートの上になるようにイメージして打てば、返球率を上げる概念としてつかみやすいかもしれませんね。


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強い人は何が優れているのか考えてみると、確実性や相手を封じる技術など、地味ですが重要なものがあります。

しかし真っ先に思い浮かぶのは、自分たちは相手コートに返すだけしかできないボールを攻めの返球で打っていける鮮やかなプレーです。

先日試合をしたHさんは、それを強く印象づける人でした。

Hさんはやや小柄な体格ですが、オールフォアを極めた典型的なペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)スタイルでした。

打たれないように私が短く返したボールもビュンビュン払ってきます。

普通レベルの人なら9割以上ツッツキで返してくる、台上で2バウンドするボールを何発も返されると、もうどうして良いのか途方に暮れてしまいます。

まあ当然全部入るわけではなく、入った場合でも打ち損ないで絶好球を送ってしまいスマッシュを食らうことはあります。

しかしそれを完全に帳消しにしてしまう超積極的な攻撃です。


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 台上ドライブに挑戦
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これに刺激を受け、翌週は私もこれまでツッツいて返していた短いボールを払っていく練習をしてみました。

指導員の方に台上で2バウンドするボールを返してもらい、それを打っていきますと伝えました。

返ってきたボールはとても短く、3回めで思わず問いかけをしてしまいました。

「台上で2バウンドってこんなに短いんでしたっけ」

「ええ、これくらいですよ」

これまで私が打っても入らないと諦めていた領域がここなのかと、厳しい現実を認識した瞬間でした。

指導員の方からは、前に突っ込んでくる際のフットワークやボディーワークはまあまあできていると言われました。

駄目なのは払っていくときのラケットの返しで、ボールを載せて手首を返す一連の動きや微妙な打球タイミングがつかめていないとのことでした。

私と同レベルかそれ以下の相手には、短いボールはとりあえずツッツいておけば大丈夫でした。

そしてツッツキが少々長くなってもブチ切れボールで送っておけば、仮に持ち上げて返球されてもカウンターで狙うパターンがありました。

そいうのに頼っているとこんな限界にぶつかるんですね。

一通り練習してから「現段階ではツッツいて返しておくことをお勧めします」と遠回しながらも現実的なアドバイスをいただきました。

申し合わせをしてその通りのボールを返してもらう練習と、実際の試合で使えるかはかなりの差があるからと補足説明がありました。


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卓球用具のメーカは、どういう使われ方をするかを想定して製品を開発しています。

その想定から外れる使い方をしていた人を見かけましたので、ご紹介したいと思います。

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 グリップへのこだわり
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少し長くなりますが、本題に入る前に前置きのお話をさせていただきます。

ラケットのグリップは、しっかりとそして心地よく握ることが求められます。

シェークハンドの場合は、フレア、ストレート、アナトミックといった形状が用意され、人によってはグリップテープを巻いている方もいます。

ペンホルダーは理想の握りとなるよう、使う人がそれぞれナイフや紙やすりで削っています。

ペンは時々大胆に削っている人を見かける一方、シェークはグリップに近いフチの部分ですら全く手を付けていない人が大勢います。

私は普段はペンですが、たまにシェークを使うこともあります。

シェークの最大勢力であるフレアグリップよりも、個人的にはストレートのほうがしっくりきます。

なぜならほとんど入りませんが、まねごとでチキータをやってみるとフレアは広がったグリップの先端が手首に当たり邪魔になります。

TSPの松下社長はカットマンのためチキータはやりませんが、同じようにグリップエンドが当たって気になるので、ストレートで短めのグリップが好きだと話していました。

同じご意見の方は少数ながらも存在し、中ペン(中国式ペンホルダー)をシェークハンドラケットとして使っているのを見たことがありました。

両面に薄いラバーを貼っている小柄な方だったので、なんとなく納得できるものはありました。

もしかすると私が気づいたのが1度だけで、実際は数例見ていたのかもしれません。

さてここから本題に入りますが、少し前に中ペンをシェークとして使う2人目の人を発見しました。

ただし使い方がかなり特殊です。

あの短い中ペンを一本差しグリップで握っていたのです。


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練習メニューが特に決められていないところで卓球をしている方は、どのような内容でやっているでしょうか。

初級者ならフォアとバックを延々と打ち続け、それより上のレベルの方はウォーミングアップが済めば、ひたすらオールという方も一部にいらっしゃるかと思います。


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 勝ち負けを決めるのは避けたい思い
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オールとは、お互いサーブを出し合って試合形式のように進める練習のことで、全面と呼ぶ人もいます。

試合のような練習のため実戦的ではあります。

しかし試合ではないので、その点を意識して取り組む必要があります。

意識して取り組むと書きましたが、もう少し具体的にご説明いたします。

「試合のような内容なら、なぜ試合をしないのか?」と、初級レベルの方なら疑問に思うかもしれません。

まず試合とオールでは気持ちの上で違いが出てきます。

試合のほうが緊張感が高くなり、相手にもそれを強いることになります。

点数をつけ、得点でお互いの優劣が決まります。

そういったことから「試合をやりましょう」と持ちかけるのはややためらいがちになります。

試合のほうがプレーは慎重になます。

点数がせっているときはそれが顕著に現れます。

オールではそういう場面がありません。

従ってオールを否定的に捉えれば、このショットがミスになれば相手の得点になってしまうといった緊張感が希薄です、というかゼロでしょうね。

それを意識せずオールばかりをやっていると、いざ試合になってこんなはずじゃなかったのにという状況に陥ることがあります。


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少し前にペンからシェークに変えた人と話をしたことがありました。

周囲から片面のペンはもはや時代遅れと言われ、ご自身もこの戦型にはバックに致命的な弱点があると深く悩んでいたそうです。

そしてとうとう、思い切ってシェークに転向したとのことでした。

私もなんで片面のペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)という戦型を選んでしまったのか、今になっても結構後悔しています。

ペンを選ぶ決め手になったのはレシーブでした。

いろんな回転のサーブを出され、それがうまく返せず絶望的になりました。

台上処理に関しシェークとペンを使い比べてみて、ペンのほうが有利だと実感したのです。

自分の感覚を信じるというのは大切なことです。

しかし当然ながらこれは「木を見て森を見ず」のような、極めて近視眼的な考えでした。

その後社会人になり、ペンの裏面打法も試みましたが挫折と再開を繰り返し、現在は片面に戻っています。


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 久しぶりに握ったシェークハンド
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もう趣味の卓球なので、自分も思い切ってシェークに変えてみようかと、休憩時間に冗談で言ってみました。

するとラケットを貸してくださる人がいて、苦笑いしながらしばらく試してみました。

私の自宅にはシェークのラケットもあり、これまでに何度も使ったことはありました。

久しぶりのシェークは気分転換になって良かったです。

所有しているラケットとは違い、両面にぶ厚いテンションラバーが貼ってあるためかなりの重量です。

フォアバックの基本打法はそこそこ打てたので手短に済ませ、続いてツッツキをしてみました。

これもなんとかできるので、3球目攻撃をさせてもらいました。

フォアで打っていくのはまあまあ入ります。

次にシェークに変える最大の目的の、バックからの3球目攻撃をやってみました。

悲しいかなこれが全くのダメダメです。

ペンの裏面打法をやったときと同じです。

ここで時間切れとなり、ローテーションで違う練習相手に代わりました。

相手の方は全面(互いにサーブを出して試合のように打つこと)でお願いしますと言ってきました。

いきなりそんな練習をやるのは無茶なのですが、自分のどこが悪いのかが網羅的に分かるので半ばやけくそでそのまま応じました。

バックでのブロックや、甘く返ってきた下回転をフォアドライブで打つのはできたものの、それぐらいで他はボロボロでした。


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最近はAI(Artificial Intelligence:人工知能)のニュースを耳にする機会が増えています。

将棋や囲碁の世界で人間を上回る強さを発揮したり、自動運転の技術にもAIが使われています。

これを卓球に利用してみると、どのようなことが起こるのか考えてみたいと思います。


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 分析により発見されるもの
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AIの活用といっても、別にロボットにプレーをさせることまでは考えていません。

そんなことをさせると、全てエッジに当たるサーブや人間が反応できない超高速ボールを打たれてお手上げ状態になるためです。

あくまでも生身の人間同士がプレーする卓球で、そこにいかにして新しい発想を取り入れるかにAIを利用してみるのです。

コンピューターに与えるのは、競技と人体に関する情報です。

競技については、ルールやマナー、そして用具関連のデータになります。

人体については、体や関節の動き、反応速度や動体視力です。

人間は反復練習により習熟度を上げることができ、動物なので錯覚を起こすといったことも教えます。

準備が整うと、次は仮想空間で仮想選手によるシミュレーションを何兆回も繰り返します。

シェークの選手、ペンの選手、ドライブマンやカットマンなど、様々なタイプを対戦させます。

これまでの対戦ビデオをコンピュータに見せ、その技術を学ばせます。

一方で全くの白紙状態から学習させるアプローチも別手段として取ります。

特に後者の場合、先入観がなく、さらに考えるのは人間ではないため、奇想天外すぎる戦型や戦法が生み出されそうでワクワクします。


人間社会では古い考えに凝り固まった指導者がいて、少しでも変わったことをする選手は認めないことがあります。

コンピュータの世界では、意図的に指示を与えない限りそういう制限はなく、やりたい放題でなんでも試すことができます。

昔はなかった技術で、今では当たり前のように使われているものがあります。

例えばチキータやペンの裏面打法がそうです。

AIはそういった新技術をを何百種類も見つけ出してくれるでしょう。

しかも多くの対戦相手とのシミュレーション済みのため、即実戦で使える可能性は高いといえます。

そして残酷なことですが、分析の結果お勧めできない現在の戦型というのもずばり導き出してくれます。

私のような片面ペンドラは、その最有力候補だと思っています。

粒高ブロックマンの存在を私は快く思っていませんが、ひょっとするとAIはベストの戦型だと判断する可能性だってあります。

仮にそんなダブルパンチを食らったら、もう卓球はやめたくなるかもしれません。

ただ粒高ラバーは未知の新しい使い方、戦法が見つかる可能性が一番高そうだという感じは持っています。


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練習後に入った喫茶店で「高い勝率を誇る上級者は、私たちとどこが違うのか」という話題になりました。

練習時間、練習内容、場数を踏んでいる、優れたセンスなどの意見が出されました。

居合わせた面々は週に一回だけしか練習をしない人が多いので、別に無い物ねだりをするわけではありません。

ただどこか参考にできるものがないかということで、一つは試合中の修正力や適応力だろうという話になりました。


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 回転が分からないサーブ
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いくら場数を踏んでいてセンスがある上級者でも、対戦相手のボールに手こずる場面は次々と出てくるはずです。

そこでどう対処するかの行動も私達より卓越しているのでしょう。

例えばサーブの回転は相手のラケットの動きで判断します。

普通はそれでどのようなボールかだいたい推測できます。

ごくまれに出している本人が意識していない、変な回転が混じっていることはあります。

それでも返球が少しブレる程度で、微調整すれば問題解決です。

厄介なのはフェイクモーションを入れて、ごまかされている場合です。

私は東京アートの張一博選手のように、フォアからのサーブでインパクトのあと素早くラケットを引き上げ、どういう角度で当てていたかを紛らわせています。

下回転かナックルかの二択サーブです。

初級者には効くのですが、それより上のレベルの人にはあまり通用しません。

以前にもお話しましたが「ナックルのように見えるナックルサーブ」のときは、レシーブから強打を食らってしまいます。

私のサーブは二者択一を迫ることを目的としていますが、違うパターンに見えるサーブがあります。

水谷選手は下回転に見える横回転サーブとその逆のパターンを得意技としています。

さらにネット上では下回転に見える順回転のサーブや、順回転に見える下回転のサーブという動画が紹介されています。

打球後のフォロースルーで相手を誤認させるという手法では共通しています。

スロー再生をしなくても通常のサーブとは違い、一瞬変な動きが入っていることは私でも分かります。

しかし全体を通したラケットの流れを見ると、それぞれ下回転系にしか見えないサーブと順回転系にしか見えないサーブです。

せっかく練習で体に覚え込ませた返球動作が仇になってしまうのです。

そんなサーブに対しても、上級選手は対応していける能力が私達より優れています。


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