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今年のスポーツ界で話題になったものの一つに、ラグビーの五郎丸選手のポーズがありました。

ボールを蹴る前に集中力を高める動作で、いろんな所で真似をする人がいたり、同じような手つきをしている仏像に人気が出たりとまだまだその余韻は続いています。

仏像人気は一時的なことと考えていますが、それとは別に大変興味深いことを私達に伝えてくれた効果がありました。

それはルーティンと呼ばれているもので、パターン化した所作で自身を最適な状態に導く行為です。

間合いを取って心を落ち着けるという自己暗示の効果もあります。

このことが取り上げられたことで、イチロー選手の例のポーズも改めてルーティンの典型例だと解説されています。


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 良い所作、悪い所作
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卓球でルーティンはどの程度取り入れられているかと言えば、思い当たる選手は少なくありません。

最初に挙げられそうな例が、張継科選手のサーブ前のルーティンです。

ボールをラケットにペシペシペシと小刻みに当て、それからYGサーブを出します。

張選手は試合に勝ったあとのいくつかの奇行が問題になったことがあります。

例:ユニフォームを破く、フェンスを破壊する

しかし上記のルーティンについては不快感はなく、対戦相手も応じやすいのではないかと考えています。

岸川選手がサーブの前にサイコロを振るような感じで、台の上にボールを弾ませるルーティンも好ましい例だと思います。

逆に少しどうかなと思うのは、一方的だったり何度もやられるとイライラ感が蓄積する動作です。

T選手は台の後ろで姿勢を低くしてレシーブの構えを取るのですが、その状態でサーブを出す相手に手のひらを向け「待った」のポーズを取ります。

とても緊迫した場面でそういう所作が思わず入ったのなら周囲も理解できます。

ところがそのポーズはT選手が集中力を高めるルーティンとなっていました。

完全にレシーブの体制になっているのに、手を突き出し視線を下にむけられるのを繰り返されるとちょっと嫌ですね。


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2015 .12.19
前回は1枚ラバーにとても詳しい方がいたことをお伝えしました。

なぜその人に豊富な知識があるかと言えば、単なる収集家というわけではなく、実際に使用し製品それぞれの特徴を把握していたからです。

お話ししていた際「ちょっと使ってみますか」と言葉をかけてもらえました。

千載一遇のチャンスだったので、複数のラバーを試し打ちさせてもらいました。


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 原始的で生々しい打球感
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多くの人がぶ厚いラバーを使っているため、1枚ラバーやスポンジの薄いラバーを「まるで板で打っているみたい」と表現することがあります。

使い慣れているラバーと大きく違うため、その意見はあながち間違いではないと思います。

しかし本当にラバーを貼らないで打ってみると、それはそれで1枚ラバーとはかなりの違いがあることが分かります。

板だけだと全く引っかかりがありません。

1枚ラバーといえども、ゴムシートが貼ってあるだけで順回転・逆回転がそれなりに掛けられます。

まさに卓球ラケットにラバーを貼ればプレーが面白くなるという、昔の人が考えたアイデアに「なるほど」と共感できるのです。


スポンジのない1枚ラバーで打つと、どんなラケットでもとにかく打球感がハードです。

カーボンラケットであろうが単板ラケットであろうが、衝撃が手にビンビン伝わります。

「カキーン」という甲高い音が練習場に響き、周囲から「なんだあれは」と注目される可能性があります。

いろんな打法を試してみると、短いサーブは返しやすい一方、長いサーブを出されると苦しいように感じました。

これはボールがラバーに食い込まないためです。

一般的なスポンジ付きのラバーでも、ボールが当たりスポンジがへこむのはほんの一瞬です。

しかしそのわずかな感覚がないだけで、これだけ難易度が上がるのかと驚きます。

慣れていないことを差し引いても、1枚ラバーは返球精度が劣ることが分かりました。

また当然ながら、打点が落ちても裏ソフトのように引っ掛けてドライブをかければいいというわけにはいきません。

打つポイントや打法がかなり限定されます。


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前回はテナジーを使っている人のことについてお話ししました。

テナジーにはいくつかの種類があり、テナジーユーザならほとんどの方がそれらの違いを知っています。

とても有名な製品なので、使っていない人でもそこそこ用具に関心のある方なら、各バリエーションの特徴は理解しています。


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 4種類の番号とFXの有無
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かいつまんで説明すると、テナジー05は回転重視、64はスピード重視、80は05と64の中間的な製品、そして25はそれら3つとはやや異なり前陣プレー向きという位置づけです。

当然のことながら、そういうなんとか向きの製品というのは、あくまでもメーカ側が製品選びの際の目安になるよう案内しているだけです。

製品の大きな枠組で見れば、どれもスピンとスピードの性能は申し分のないラバーで、自分のフィーリングに合うものを選べばそれで構いません。

05や64といった数字が何を意味するのかは知りませんが、開発段階で01、02・・・と多くの候補があり、最終的に残った番号を製品名につけたのではないでしょうか。

同じような感じで番号をつけた製品例として、UCCコーヒーのザ・ブレンド114と117があります。

500種類のブレンドコーヒーを作り、その中のテイストナンバー114と117がプロの舌で選ばれました。

114は香り豊かでやわらかな味わい、117は深いコクと豊かな香りが特徴なんだそうです。


テナジーには05や64だけでなく、05FXや64FXといった番号の後にFXがつく製品があります。

ブライスなど他の製品にも設定しているソフトスポンジバージョンです。

バタフライはFXがつくラバーとつかないラバーの性能を同じにしています。

他社では柔らかいスポンジを使った製品はスピード性能の値を低めにしていて、そういう部分での判断基準はメーカ間で異なります。

厳密にはスポンジが異なるのでスピード性能も違うはずですが、それを言い出すとスポンジの厚さによっても絶対に差は出るはずです。

厚さごとの僅かな差も全部開示すれば納得する人はいるでしょう。

でもスピンやスピードの値自体が感覚的な指標としか捉えていない人が多く、あまり細かい数値を出しても意味がないように思えます。


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2015年も終盤となりました。

今年を振り返ってみると、年明けにテナジーの大幅値上げがあり、続く春の新製品でバタフライは高価格製品へのシフトを加速させました。

値上げ前に買っておいたテナジーが最後の一枚になり、どうしようか悩んでいる人を見かけました。

そういう方も結局どうするかは、懐事情と製品への思いの強さを考えながら決断することになります。

そのあたりを経済学的にものすごく簡単な図で分析してみました。


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 4種類の購入層
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経   2   1


余   3   4


低← 必要性 →高

図の1~4の数字の位置にいる人がどういう消費者なのか、順番にご説明していきます。


1.経済的余裕:高、必要性:高

値上げされたテナジーを買い続ける経済的余裕があり、またテナジーを手放すことができない愛着度の高い人がここに属します。

最も理想的な購入者と言えます。

高性能な製品にふさわしい対価を払い、それをプレーの中で享受している。

メーカとユーザ双方がウィン・ウィンの関係で、みんながこのパターンであれば嬉しい限りです。


2.経済的余裕:高、必要性:低

お金に余裕がありテナジーの値上げをなんとも思っておらず、一方で何が何でもテナジーじゃなくてもいいのに使っている人。

もう少しはっきり言ってしまえば、テナジーをほとんど使いこなせていないイマイチの腕前の人が多いと推測されます。

値段が高い物は相対的に品質が高く、失敗して嫌な思いをすることもないというのは一般論として正しいと思います。

ただ私も聖人君子じゃないので、ごくまれに「えっ!この人テナジー貼ってるの」と驚くことはあります。

そんな嫉妬の気持ちが起きないよう、心の広い人物になりたいですね。


3.経済的余裕:低、必要性:低

テナジーである必要はなく、もっと他のことに優先してお金をつかうべきなのに、何らかの事情で買っているという一番不幸なパターンです。

このケースはラバーに関する知識がない人が、言われるがままに買っているシーンを想像されたかもしれません。

もちろんそれも含まれますが、大部分は他のラバーに変えても大差がないのに気持ちだけで買い続けている人のことを指します。


4.経済的余裕:低、必要性:高

テナジーの大幅値上げはキツくて苦しいが、それでもこれに替わる製品はありえないので歯を食いしばって買っている人です。

値上げは気にならない人なんて限られているはずです。

その中でも、テナジーをかなり使いこなせる上級者、腕前はそこそこでも熱狂的な愛好家あたりが、今年の値上げで最大のダメージを受けた方と言えます。


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テレビの情報バラエティでライフハックものを取り上げている番組があります。

日常生活で役立つ裏ワザ、目からうろこの有用知識を教えてくれます。

卓球関連でもちょっとしたアイデアなら、過去にここでもちょっぴり披露したことがあります。

他にもっとあるはずだと思い、練習後に喫茶店で数人に聞いてみました。

それぞれご意見はいただいたものの、玉石混淆というかほとんど石ころだったかもしれません。

まあ「巷の人はこんなことをやっているんだね」ぐらいに感じていただければ十分なので、それらをご紹介します。


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 スペックを細かく管理
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ラケットの重さを把握していない人はたくさんいます。

一方でとても神経質な人もいて、ある方(Aさん)はグラム数を書いたシールをグリップエンドに貼っています。

そのシールには総重量だけでなく、ラケットのブレード単体の重さ、フォア側ラバーの重さ、バック側ラバーの重さも書いてあります。

さらにラケットのサイズとそれぞれのラバーを貼り替えた月日も記載するという細やかさです。

Aさん曰く「車のサイズや排気量、エンジンオイルの交換日を把握するのと同様の感覚」なのだそうです。

とても小さな文字で書いているため、シールは気にならない程度の大きさに収まっています。

「カードに書いてラケットケースに入れておくのはどうですか」と尋ねると「今の方法がベスト」とのお答えでした。

確かにラバーを貼り替えた日は控えておいたほうが良いと感じました。

浄水器のフィルターを交換した日は記録しているので、次からはラバーもそうしたいと思います。


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あちらこちらの練習場に足を運ぶと、いろいろな体験や経験をすることができます。

建物や設備は各々異なり、その場所なりのルールや工夫に感心することがあります。

実際に練習を始めるとそういったハードウェア面よりも、ご一緒するメンバーがどんな方であるかというソフトウェア面(?)のほうが強く印象に残るのではないでしょうか。

語学教室などでは女性のほうが多数派ですが、一般にスポーツ系は男性の比率が高くなります。

そんな中でも卓球は平均すると男女の比率が半々で、場所によっては女性限定ではないのに女性だけというケースもありました。

女性からヒンシュクを買わないよう、立ち振舞に気をつけることがいくつかあります。


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 お下品なのはNGです
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日頃私は仕事で男性とのやり取りがほとんどで、女性との会話が多くなる卓球場では独特の違った雰囲気があります。

女性がいらっしゃる場所では意識してしていることがあります。

「意識する」といっても、別に櫻井翔さんのような甘い視線を投げかけるとかそういう変な意味ではありません。

イケメンでもなんでもない私がそんなオーラを漂わせるのは逆立ちしても不可能で「不快感を与えない」「空気を読んで配慮をする」といった気遣いという意味です。


当たり前の事例からご紹介すると、スポーツドリンクをがぶ飲みした直後に大音量のゲップをしてはいけません。

以前にも触れたことがありますが、いくら美しいマッスルボディの持ち主でもみんなに見える場所で上半身裸になり着替えるのはご法度です。

ましてや上半身が爆毛に被われている方がその姿をさらすのは論外です。

ごくまれに隅のほうでこそこそショーパンを脱いでいる信じられない男性もいます。

そんな野郎は言語道断です。

更衣室で着替えるか、そういう場所がないなら素直にユニフォームの上にジャージを着用して退出してください。

またヨレヨレボロボロのスエットは避け、最低限の整った身だしなみはしたいものです。

該当するスエットがある人は、即断即決で直ちに雑巾に加工するか可燃ごみに出しましょう。


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どんなスポーツでも時代の要請に応えてルールを変え、進化を続けています。

他の競技がどれだけ変わったか詳しく知っているわけではありませんが、卓球は他よりも結構変更が激しいほうではないかと思っています。

そこでこれまでルール改正で影響が大きいものを7つ抽出してみました。

そして新しいものから古いものへと順に一つずつ取り上げ、考えていくことにします。


■プラスチックボール(2014年)

みなさんもうプラボール(プラスチックボール)には慣れたでしょうか。

まだセルロイドボールを使っているところもありますが、もうすぐ無くなるのは確実なので慣れるしかありません。

「回転がかかりにくい」「ボールに伸びがない」といった意見を耳にします。

現状、各社の品質の差が大きいのが難点で、ざっくり言えば2種類に分類されるような気がします。

比較的従来のセルロイドに近いものと、肉厚でなんだかセラミック製のボールを打っているようなカッキンカッキンのタイプの2つです。

後者のほうはとってもイヤなので、セルロイドに近い打球感に早く改良していただけることを切に願います。


■有機溶剤禁止(2008年)

シンナーのようなツーンとくる液体をスポンジに塗りたくり、膨張させて弾みを増していたチューニングでしたが、北京オリンピックを最後に禁止されました。

健康に悪いと言われながらも絶大な効果に強い支持があり、長い議論の末ようやく禁止されました。

攻撃型の選手にとってはかなり大きい規制でした。

その後有機溶剤を使わないタイプが現れましたが、しばらく経ってから接着目的以外で何かを塗るのは「後加工(あとかこう)」として禁止されました。

ところが検査では引っかからない別の液体を、こっそり塗っている人が少なからずいるそうです。

目的としていた成果があったことは確かです。

ただ「後加工」全般に対する取り締まりに有効な策が打ち出せておらず、今でも卓球界の影の部分となっています。


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2015 .11.07
今回のタイトルを見て、知らない用語が出てきてドキッとした人がいるかもしれません。

これはある人が勝手に命名したマイ用語で、初めて目にするのは当然のため安心してください。


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 必殺技の名前ではありません
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先日、この三分割打法を習得するようアドバイスをもらいました。

私はペンホルダーの裏面打法に挫折したり再開したりと、自分の考えが定まっていないとても情けない状況です。

普段はネット上の動画やテレビ番組の録画を見てイメージをふくらませ、週一回の練習で実践を試みています。

実際は、ふくらませるのはイメージというより妄想に近く、数分間実践を試みて現実は厳しいことに凹むという繰り返しです。

せっかく裏面打法をするなら王皓選手のように、フォア側は表面、バック側はツッツキを除いて全て裏面にしようという理想を掲げていました。

しかしとっさの時に表面のショートで返してしまったり、ミドルに来たボールがうまく返せずストレスが溜まっていました。

そんな時、ある指導員から提案されたのが「三分割打法」でした。

王皓選手は利き腕の肩を境に、左右二種類の打法を使い分けるスタイルです。

これは言わば「二分割打法」です。

一方、馬琳選手や韓陽選手のように、状況に応じて表面のショートと裏面打法を使い分ける人もいます。

これが指導員の考える「三分割打法」です。


もう少し詳細について説明します。

利き腕の肩よりも外側を「第一領域」とします。

第一領域はラケットの表面を使いフォアハンドで打ちます。

利き腕の肩から体の中心付近までを「第二領域」とします。

第二領域はラケットの表面を使いバックハンドによるショートで返します。

第二領域よりも利き腕からさらに離れる部分を「第三領域」とします。

第三領域はラケットの裏面を使いバックハンドで打ちます。

このように打球する位置を3つに分割し、それぞれで異なる打法を使うのが「三分割打法」なんだそうです。


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ラバーは卓球用品の中でも買い替えが多い部類に入ります。

遅かれ早かれいずれは使用に支障がある状態となり、貼り替えることになります。

誰しも出費はできるだけ抑えたいと考えていて、そこで重要なのが耐久性です。

各社の秋の新製品を見ていると、耐久性の点で少し気になったものがありました。

それはバタフライの最速ラバー「ブライスハイスピード」です。


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 新製品の特長
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従来製品よりもシートの厚さを薄くして高性能化を図ったラバーだそうです。

ボールがラバーに当たると瞬間的にボールが食い込んで引っ張られます。

それが元に戻ろうとする作用で回転をかけることができます。

シートを薄くするとボールが当たったときに変形しやすくなり、回転性能が上がるというのです。

中国製粘着ラバーには反対に肉厚シートのタイプがあり、高いスピン性能を生み出すアプローチがそれぞれで違うんですね。

シートを薄くしても従来製品と同等の耐久性は確保されているらしいのですが、私は不安を完全にぬぐい去ることはできません。

裏ソフトは縁の部分から徐々に欠けてきますし、中心部分をぶつけ運悪く裂けてしまうともう使えなくなります。

シートが薄いとそのようになる可能性がどうしても高まるはずです。

高額なラバーで、かつデリケートというのは心臓に悪いことです。

お値段は従来品のブライススピードとは異なり、オープン価格となっています。

実売価格はブライススピードと同等になるのではという話もあるのですが、本当なのかちょっと懐疑的です。

ブライスハイスピードは、これまでよりワンランク上になる位置づけの製品です。

そうなると従来品との性能差バランスをとるために、テナジーレベルの価格になってしまいそうな予感がします。


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日本人は真面目で勤勉、様々な大会やイベントもそつなくこなすとみなさんひそかにそう思っていたことでしょう。

ところが東京オリンピック関連で残念な出来事が続きました。

「がんばれニッポン」ではなく「どうしたニッポン」と心穏やかでない人も少なくないはずです。

落ち込んだ私達を勇気づけるかのように、最近テレビ番組で日本人をヨイショする企画が多くなったような気さえします。

オリンピック関連の不幸な出来事は卓球競技には直接関係ありませんが、類似する事柄はないか考えてみたいと思います。


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 「模倣」か「類似点があるだけ」かの判別
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公式エンブレムにまつわる報道に対し、私は以下の3つの意見を持っています。

1.一つ一つのデザインに対し個々に論じられるべきで、オリンピックとは別のものまで一緒くたに批判すべきではない。

2.応募時のデザインと発表時のデザインは一部手直しというレベルではなく、かけ離れすぎているため、別のデザイナー案を採用すべきだった。

3.ただし正式発表されたエンブレムは模倣ではないと思う。

今は落ち着きを取り戻しつつありますが、少し前まではいろんな話がごちゃまぜになって世間に流布していました。

今回見直しになったエンブレムと、ここ最近のオリンピックエンブレムを見比べてみました。

特徴として、今回のものは比較的単純な図形と色の組み合わせだけで構成されています。

その場合、他のマークなどとどうしても類似点があることを指摘される可能性が高くなります。

例えば円を3つ重ねれば浦安のアレに似てしまいます。


卓球用具メーカのロゴマークで驚くのは業界トップのバタフライです。

少し前に左右対称の新ロゴに変更されました。

周囲では好き嫌いが分かれやすいデザイという点で話題になっていました。

しかし改めて今見直してみると、あれだけ抽象化された単純図形2つの組み合わせというのは、どこからか文句を言われそうで随分大胆な決断だったと思います。


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私はどの練習場所でも周囲に気軽に声をかけるようにしています。

すべての人が快く応じてくれるわけではありませんが、そこそこ雰囲気の良さそうな返事をいただけた方とは雑談や情報交換をしてきました。

先月、入退場が自由の練習場所で初めてお会いした方についてお話しします。

お名前は分からないのでSさんということにします。


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 予想外の軽やかな動き
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Sさんは推定30代半ばで、縦横両方向にかなり立派な体格を持った男性です。

先入観を持つのはよくないのですが、そういったスタイルの方なら台の真ん中に構えあまり動かないのではと想像してしまいます。

Sさんはその固定観念を良い意味で取り払ってくれました。

フォア打ちをさっと済ませると、フットワーク練習に取りかかりました。

その際、自分が打つボールを緩めに返球すればテンポを落とすことが可能です。

ところがSさんはそういう手加減は一切しません。

すぐに汗びっしょりになって苦しそうにあえぎ声を出し始めました。

最後は大きく肩で息をしていました。

なんだか無理やり自分をいじめているようにも見えます。

休憩時間に「結構ハードな練習をされますね」と声をかけると「これでそこそこカロリーが消費できたはず」ということでした。

お話を伺っていると、Sさんの健康維持に対する考えが少しずつ分かってきました。


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前回はどれだけやりにくい相手なのかを数値化して表現してみました。

コーヒーを飲みながら練習仲間と作った採点システムで、いろんな方に点数をつけて笑っていました。

そういうことをしてバチが当たったのでしょうか、次の練習でやりづらい人に連続遭遇してしまいました。


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 次々に現れるクセ者
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練習開始直後のお相手は、中ペン(中国式ペンホルダー)に両面裏ソフトを貼った一般的な人でした。

初心者ではありませんが、こねくり回したような打法で全ての打球に変な回転が混じっています。

そしてバウンドする位置も前後左右に広くバラけています。

私はウォーミングアップのフォア打ちは2分ほどで終了し、やめたり再開したりを繰り返している裏面打法のバックとフォアの切り替え練習を重点的にやるつもりでした。

練習のラリーは必ずしも長く続く必要はありません。

でも相手の変な球質、コースの乱れ具合、ボールが1個で拾いに行く手間を想像すると単調な普通のラリーを続けるしかないと判断しました。


しばらくして指導員の方からグループ分けの指示があり、1台を3名でローテーションして使うことになりました。

私のグループのメンバーは2人とも右利きでしたが、シェークでバック側が粒高の人と、反転式ペンホルダーで粒高メインのブロックマンでした。

指導員は最初のラリーを観察してレベルを判断し、グループ分けをしてくれたのですが、戦型の偏りまで配慮するのは困難だったようです。

バックショートでフォア、バックと交互にボールを送ってもらいたかったのに、練習相手がどちらも粒高だと厳しすぎます。


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