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卓球用具には、昔なら考えられなかったような高い値付けがされているものがあります。

ラバーだと実売でも6000円を超えるようなものや、ラケットなら15000円クラスの製品あたりになるでしょうか。

ただ納得はできないものの、高価格として発売された新製品なら受け止め方も「仕方がないか」と思える部分はあります。

ところがずっと前から続いているロングセラーでありながら、価格が倍以上に上がってしまうと購入者の気持ちは穏やかではいられません。

それに該当するのが単板ラケットです。


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 高騰する理由
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ニッタクの単板ペンホルダーラケットに、AAというシンプルな名前の製品があります。

2004年のカタログを見ると5600円でした。(税別価格、以下同様)

2005年に一気に10000円に急上昇し、2015年は15000円、そして現在は18000円です。

2004年と現在を比べると、なななんと3.2倍に跳ね上がっています。

これはかなり極端な例ですが2倍になったラケットなら沢山ありますというか、それが当たり前という異常な状況です。

なぜこんなことになったか、その理由として次の2つが挙げられています。

1)購入者の激減、2)良質のヒノキが入手困難になった。

1)が影響していることはみなさん実感できるはずです。

若者で単板ラケットを振り回している人は、シーラカンスのような貴重な存在です。

市民クラブの中高年愛好家が主な購入層で、販売数が減っている&今後も減少の一途をたどることは確かです。

2)も耳にし、後述する私の1例はそれを裏付けます。

本当だと断定できるかと言えば何とも言えません。

伊勢神宮の建て替えの影響を受けたという噂?もあります。

まあ2)もそうなのだろうと一応信用した上で、とにかく単板ラケットユーザーにはとても厳しい時代に入ってしまいました。


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今回はラケットを通常とは少し違った握りにして、独特の打ち方をする事例をご紹介します。

現在私は趣味の卓球なので試してみたくなり、早速練習場で確認してみました。


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 バック面でフォアを打つ
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シェークのグリップは通常、フォア側に親指を回しバック側に人差し指を添え、残り3本の指でグリップを包むように握ります。

又聞きなのですが、人差し指も親指と同じ側に回して握っている選手が実在したそうです。

残り3本の指は通常のシェークと同様グリップを包むように握ります。

昔ミラクルサーブで話題になった福岡春菜さんが、しゃがみこみサーブを出すときにこのような握り方をしていました。

でもそれはあくまでサーブの時だけのグリップでした。

常時このグリップで打つ人というのは見たことがありません。

そしてグリップ以上に驚くのは根本的な打ち方の違いでした。

フォアもバックも同じ面で打球する、いわばワイパー打法なのです。

これまでにもワイパー打法の一種として、シーミラー打法を何度か取り上げました。

シーミラー打法はフォア面でバック側も打ち、バック前のツッツキなど短いボールだけをバック面で打つ打法でした。

今回のグリップはその逆バージョンです。

バック面でフォア側も打ち、フォア前の短いボールをフォア面で打ちます。

果たしてこんな打ち方が現実に通用するのでしょうか。


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2018 .11.03
今回は某大会に参加したときのことについて書きたいと思います。

あちらこちらの卓球場に顔を出し、そこで試合をすることはよくあります。

しかし体育館で行われる試合はまた違った雰囲気があり、たまにはこういうのもいいと改めて感じました。


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 横回転サーブ
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その辺の区民大会や市民大会レベルでも、対戦する相手はいつもの練習相手とは異なるため、必ずどこかのシーンで臨機応変な対応が求められます。

場数を踏むのはもちろんのこと、日頃バリエーションのある練習をしているとなんとかできることがあります。

ところが初級レベルの人は未知の領域が多く、所々に大きな穴が開いている状態です。

よく見かける例としては、横回転系のサーブが返せないというのがあります。

練習場のコーチも「横回転は初級者の鬼門ですね」とアドバイスしていたのを思い出します。

連続でオーバーミスをするのですから、論理的に考えてラケットをかぶせ気味に変えて欲しいと見守っていました。

ところがご本人はインパクトの瞬間にラケットを手前に引いてみたりして、別方向での対処を試みようとされていました。

無難なレシーブではラケットを引き気味にすることはあります。

しかしいかんせん横回転に対しラケットを上向きにしたまま打球しているため、運よく相手コートに入っても甘く浮いた棒球で3球目を叩きこまれてしまいます。

これに嫌気がさしてしまい、粒高ラバーに貼り変えようなんて考えにならないよう祈っています。


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飛び込み参加OKの卓球場では毎回いろんなタイプの人に遭遇します。

今回はその中で、超アグレッシブに攻撃を仕掛けてくる人についてお話ししたいと思います。


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 オールフォア
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練習で3球目攻撃を行う時なら一流選手のプレーを頭に描きつつ、積極的にバシバシ払っていくでしょう。

ところが試合では入らないと相手の得点になるため自制心も必要になってきます。

よって通常私がお相手させてもらう相手なら、流石にこの返球なら打たれないだろうというおおよその予測がつきます。

ただそれでもたまに予測から外れる方はいます。


角型日本式ペンホルダーのラケットを使うAさんは、典型的なペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

まだ若いのにすっかりすたれているこのスタイルをあえて選択していることに、エールを送りたいと思います。

ヒノキ単板ラケットの片面だけにハイテンションラバーを貼り、片面ペンドラらしくオールフォアで動きまくります。

華麗に回り込んでビュンビュンドライブを放ちますが、フットワークが尋常ではありません。

私がどこにどんなサーブを出してもフォアドライブでレシーブしてくる、、、ようなプレッシャーを与える人です。

絶対これはツッツキで返すだろうと思って出した、バック前の短い下回転サーブも大胆に回り込んでバシュッと払ってきます。

ムキになってバックサイドを切る厳しいコースに出すと、それをクロスを切って返球され手痛いしっぺ返しを食らいます。


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ペンホルダー使いの私は、裏面打法に複数回取り組み挫折を繰り返しました。

そして試行錯誤の末、今現在は片面だけで打球するスタイルになっています。

それでも時々「ラバーを貼ることのできる裏面があるのにもったいない」と声をかけてくる人がいます。

今回は裏面の使い方についてお話ししたいと思います。


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 裏ソフトラバー
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私のようにほぼ片面だけを使ってプレーする人でも、裏面にラバーを貼っている人はいます。

裏ソフトラバーを貼っている人はたまにしか打たなくても妥協はせず、ドライブをかけて安定してボールを入れたかったり、切れたツッツキも持ち上げて打てることを考慮しているのだと思います。

またフォアが表ソフトなら、サーブの時に反転させて裏ソフトで出すという使い方をする人もいます。

裏面のラバーを使った時の効果と重量アップのトレードオフを考えると、個人的にはあまり割に合わないように感じています。

「重量調整にもなっていいよ」という人がいますが、重さを納得させようとする自己暗示のように聞こえます。

スポンジとシートを貼り合わせた裏ソフトなら、薄めのラバーを貼っても+20gくらいの重量増で、私にはとうてい重量調整のレベルとは感じられないからです。


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 粒高一枚ラバー
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他の種類のラバーでは粒高の一枚ラバーを見かけることがあります。

このタイプのプレーヤーは、(1)訳のわからないサーブを出されたときに反転させてレシーブしたり、(2)フォアに飛びついた後バックに送られたボールを裏面でカットして返球したりするのに使います。

私は(1)のケースとして少し使ってみたことがありました。

ところが長めのサーブを出されるとどうしても返球も長めになり、そうすると結局3球目攻撃の餌食になってしまうことがよくありました。

粒高なら当てるだけで何でも返せそうな幻想は捨てるべきです。

反転させて粒で返してくると読まれれば、相手はナックルのロングサーブを出してきて、返ってきた棒球をスマッシュで打ち抜かれます。

そしてこれは私の練習不足でしかありませんが、ラケットを的確に反転させるには慣れが必要です。

最初は握りそこないが多く、反転できても面の出し方を安定させるには週一回2~3時間の練習ではいつまでかかるのかという絶望感がありました。

(2)のバックカットについては懐疑的で、そのためだけに粒高を貼るのはどうかと思っています。

バックカットでしのぐ場面があり得ることに異論はありませんが、それなら表面の裏ソフトでやってもいいと考えます。


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少し前に各社から秋の新製品が発表されました。

その中から2つをピックアップしてお話ししたいと思います。


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 テナジーの新作
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バタフライは春に目立った新製品はありませんでした。

トップメーカーなので、秋は何かインパクトのあるものが出てくるはずと期待していた人は多かったと思います。

目玉はテナジー05ハードでした。

私はテナジーは使っていないのですが、よそ見をしていていても居眠りをしていても自然と情報が入ってきてしまう、そんな業界を代表する人気ラバーです。

たくさん種類がありざっとおさらいすると、回転の05、スピードの64、05と64の中間の80、前陣プレー向けの25があります。

そしてそれぞれにソフトスポンジのFX版があります。

最も売れているのが回転の05です。

80と64もまずまずのセールスで、25は少し控えめのようです。

05のトップシートはそのままに、ハードヒッター上級選手向けに味付けされた硬質スポンジを使ったのが、今回の新製品テナジー05ハードです。


用具メーカーは新しいラバーを販売する際、ITTF(国際卓球連盟)にお伺いを立て承認を受けなければなりません。

その際シートのデザインを事前申請することになっています。

シートのみの申請でスポンジのバリエーションについてはルールに従っていれば特に問われません。

05、05FX、05ハードのシートは実質的に同一で、貼り合わせるスポンジが異なります。

従って上記3製品は同一のトップシートであっても構わないのです。

しかしバタフライは05FXや05ハードという個別の製品名を入れた専用のシートを作りITTFに登録しています。

シートを見ただけで判別できるようにしたいのか、あるいはブランディング戦略に効果を発揮するのか、本当の狙いはわかりかねますがとにかく手間をかけています。

3種類を登録しないといけない手続き作業は面倒くさいですし、ゴムシートを作る鋳型も3種類作らないといけません。

私の上司のS部長なら「何を考えてるんだ。統一しろ」と一蹴するのは目に見えています。

逆にS部長がバタフライのラバーのパッケージを見たら「少しづつ変えている意味が分からん。それぞれ個性的なデザインに作り直すんだ」と言いそうです。

もしS部長がバタフライに努めていたら、、、そうじゃなくてほっとしています。


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今回は某所にある卓球場に行った時のことをお話ししたいと思います。


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 思いが詰まった作り
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いろいろなお店などが入っている建物の一角が卓球場へと改装されたようです。

高いロビングを上げることはできませんが台の数や広さについては満足でき、まだ新しい点は女性に好印象を与えているようです。

更衣室の棚の木はニスなどを塗っおらず、シンプル&ナチュラルな感じです。

無印良品のお店に入ったような雰囲気というと誇張しすぎかもしれませんが、今はこういう感じの作りがイケてるのかなと鈍い私でもなんとなく理解できます。

フロアの清掃もしっかりとなされていて、寝転んでストレッチ体操をしてもウェアにほこりが付着することはありません。

スタッフさんが一所懸命モップがけをしているのか、ロボット掃除機を動かしているだけなのか、まあどちらであってもきれいな点は高評価をあげたいです。

フロアは卓球台が2列で奥までずらーっと並び、窮屈な感じはありません。

列の間はお馴染みのフェンスを置いて仕切り、フロアの両サイドはベンチが置かれています。

汎用的なベンチを購入してもよかったのですが、こちらの卓球場では特注のカスタム一体型ベンチ(と表現してよいのか?)が並んでいます。

ベンチの下に荷物を入れやすいような設計にし、収納量もたっぷりです。

衝立状の高い背もたれがあり、ハンガーをかけるフックを取り付けています。

冬場はコートなどをたたむことなく、見える場所に掛けておけるのは大変便利だと思います。

ベンチの座面は掃除がしやすく低コストなプラスチック製でもよかったのに、更衣室と合わせたのか木製です。


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前回は中国式前陣速攻についてお話しましたが、今回もそれに関することを書いてみたいと思います。


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 スタイルを細分類
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卓球のプレースタイルを分類していくと、同じ範疇に入る選手であっても戦術や打法やなどはそれぞれ異なります。

最後のペン表チャンピオンと言われている劉国梁(リュウゴウリャン)選手は、裏面打法のパイオニアと呼ばれていて、中国からポーランドに帰化したワンツォンイー選手やスペインのカンテロ選手も似たタイプです。

ラケットの表面は表ソフト裏面は裏ソフトです。

これらの選手はバック側がハイブリッドスタイルで、表面のショートを主体としつつそこに裏面打法も織り交ぜたプレーです。

同じ構成のラケット・ラバーを使っていても、バック側はツッツキを除いて全て裏面打法にしている選手もいます。

日本だと村守選手がそうでしたし、イギリス女子代表のホ選手も同じです。

ペンホルダー表ソフトの戦型は激減していますが、裏面打法を使う選手ならわずかながらも続いているようです。

新しい選手が生まれてなさそうなのが、昔ながらの片面だけを使ったペン表ソフトのスタイルです。

前回ご紹介した江加良(ジャンジャリャン)選手が典型的で、右打ち左押しと呼ばれていました。

右利きの選手が多いので「右」側に来たボールはフォアハンドで「打ち」、「左」側に来たボールはバックショートで「押す」このシンプルな動作を右打ち左押しと言い表したのです。

人によってはそれにもう一つ表現を加え、1)フォアハンドの振り、2)バックショート、3)ツッツキから成るシンプルな3つの打法と紹介しています。

実際は1)のフォアハンドでも、切れたツッツキを持ち上げるスイングとドライブをカウンターで返すのでは全く打ち方が異なります。

しかし速いテンポでボールを返球するペン表のスタイルでは、どうしてもコンパクトなスイングになり見た目の違いは少なくなります。

単純な3種類の打法で世界を制したと言われても、ある意味理解したいと思います。
(言外に高度な技がない、面白みがないなどの否定的なニュアンスが感じられるのはもちろん残念には思っています)

片面だけを使いながらも江選手とは若干異なるのが、荘則棟(ツァンヅートン)選手のようなラケットの表面でバックハンドを振る選手です。

両ハンドとも呼ばれ、大昔の卓球レポートでは右打ち左押しであれ両ハンドであれ、どちらも世界を狙えるスタイルだと紹介されていたそうです。

ペン表が衰退している現在なら皮肉を込めた冗談と解釈されるかもしれませんが、ペン表の世界チャンピオンが続いていた当時は大真面目な記事だったのでしょう。


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ボールの表面には何かが印刷されていますが、じっくり見たことはあるでしょうか。


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 +(プラス)が意味するもの
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現在のプラスチックボールと、以前使われていたセルロイドボールを識別する方法の1つとして、ボールに印刷された表記を見るというのがあります。

スリースターであれトレーニングボールであれ、ボールのどこかに大きさを示す40の数字があるはずです。

以前のセルロイドボールでは40だけでした。

それがプラスチックボールでは40+となっています。

ボールによっては40+の前にアルファベットなどがついていて、例えばG40+といった表示になっているものもありますが、要は40+ということです。

またプラスチック製であることを示す、PLASTICという文字が別途入っているボールもあります。

+の記号の意味を、プラスチックの省略形だと解釈している人が少なからずいらっしゃいます。

+のスペルはplusであり、プラスチックのスペルはplasticなのでちょっと違います。

プラスチック製ボールに切り替える際、材質だけでなくボールの大きさもわずかながら大きくなりました。

サイズが40mmよりちょっぴり大きくなったことを意味する表記として、40+がつけられています。

セルロイドは萌えやすい、もとい燃えやすいという性質があり、プラスチックボールに切り替えられました。

セルロイドのときと比べると、やや回転がかかりにくくスピードも遅くなりました。

材質の変更理由は納得できるのですが、若干サイズアップもしてボールの威力が弱められたのは残念です。

威力を落とせばラリーが続きやすくなり、観客に見応えのあるゲーム展開になることを狙っているのはわかります。

ボールの規格を変更することにより、それを実現するのはこの程度までにとどめていただけたらと思います。

別の部分の変更に目を向けていただき、例えば上級選手でも魔球サーブだけで決まってしまう場面がまだ見受けられるため、サーブのルールは改善の余地がありそうです。

そして以前にも述べましたが、粒高ラバーでブロック主体のプレーは観客にアピールしづらいので、1枚ラバーや超極薄スポンジラバーは認めないようにしてはどうかと考えています。


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ここ2年の間に、日本での取り扱いが始まった卓球用品メーカーがいくつかあります。

それらについてお話ししたいと思います。


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 アバロックス
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まずはアバロックスです。

以前ニッタクがアバロックスブランドのラケットを売っていました。

昨年日本法人が設立され、一部ラケットの販売が始まりました。

十数年前からあるP500、P700というラケットは定番商品で、日本のファンに思い出してもらうには外せないラインアップです。

P500は5枚合板、P700は7枚合板で、新たに9枚合板のP900とカーボンラケットが用意されています。

ネット上のレビューを見るとP900は意外に性能おとなしめ、単純な弾みだけだとP700のほうが上回りそうとのことです。

カタログスペックは同じ弾みになっていて、それは尊重したいと思いますが、メーカー側の値段や合板構成との整合を取りたい思惑が見え隠れしているようです。

ですから弾みを優先される方にはP900よりはP700がお勧めのようです。

中ペン(中国式ペンホルダー)もあり、ニッタクが販売していた頃はP700の横幅は153mmでしたが現在は150mmと、よく見かけるサイズになっています。

アバロックス本家のサイトを見ると、日本では販売されていない他のラケットもあります。

その販売されていないラケットの中に、なぜか日本式角型ペンホルダーがあり苦笑しました。

まあ数は売れないので理解はしたいと思います。


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先日某卓球場で行われた試合に参加しました。

そこで出会った人についてお話ししたいと思います。

いろいろな場所で多くの方々と接していくと、強い個性を持った人やハプニングに必ず遭遇します。

その日は3名の方が強く印象に残りました。


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 全く笑わないAさん
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Aさんは石像のような彫りの深い顔立ちで表情も少ない女性です。

ベンチに隣り合って座った際、一般的な卓球の話を持ち出して雰囲気を和ませようとしたところ、いきなり厳しいご指摘をいただきました。

私はある選手が果敢に攻撃を仕掛けていくプレーを「ハイリスク・ハイリターン」と形容しました。

Aさんは「ハイリスクはわかるが、ハイリターンはおかしい」「卓球は凡ミスでもスーパープレーでも1点しか入らないのだから」と全く反論の余地がないお言葉を発しました。

おどけた感じでの突っ込みなら私の気持ちも楽なのですが、Aさんは真顔でズバッと斬り込んできます。

「参ったな」と心の中でつぶやきながら顔は苦笑いで「いやぁそうですね。すみません」とひとまずその場を取り繕いました。

会社にも似たようなタイプの上司がいて、ルパン三世の五右衛門のように斬って斬って斬りまくるので「斬鉄剣」というあだ名の人がいます。

Aさんも同種の「カミソリ」あるいは「ナタ」か、それでは生ぬるいので「ギロチン」あたりのニックネームが似合いそうです。

Aさんは横で試合をしている中学生を指差し批判し始めました。

件の少年は劣勢になるとふてくされ、投げやりな態度になるのです。

「彼には周囲の大人がちゃんと注意して指導しなくてはいけない」「ここの人たちは甘やかしている」とお怒りです。

腹を立ててラケットを投げたりするのなら当然注意しますが、単にムラッ気のある子どもだとしか私には思えませんでした。

ひとしきり毒を吐いてスッキリしたようで、Aさんは休憩室へと消えていきました。


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今回は某卓球場で初めて練習をさせてもらった男性について書きます。

少しだけですが「さかなクン」に似ているので、そのままさかなクンと呼ばせてもらいます。


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 極薄/特厚スポンジの使い分け
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さかなクンは少数派のペン表ソフトです。

卓球に出かける前に頭に浮かんだイメージプレーに応じて、2本のラケットを使い分けています。

どちらも中ペン(中国式ペンホルダー)ですが1本は極薄のラバーを、そしてもう1本は特厚のラバーという正反対のものを貼っています。

この2つをイメージで使い分けるというのは・・・なんだかよく分からず謎でした。

前者の極薄ラバーはアームストロングの赤マークという表ソフトです。

アーム社らしくかなりのロングセラーで、40年か50年くらい前から販売されているそうです。

極薄なのでレシーブはピタッと止めやすく、ツッツキは高い精度でコントロールできる点がお気に入りとのことでした。

またスマッシュを打ったときの「カキーン」という感触(あくまでも感触だけ)が気持ち良いそうです。

難点はやはり威力に劣り、カットマンとの対戦では苦労します。


もう一本のほうに貼っている特厚ラバーはジュウイックのパチスマ2ハードです。

メーカーのラインナップからは既に消えていますが、一部でまだ販売されているのを見つけ買いました。

シートもスポンジもかなり硬く、売れ筋の表ソフトモリストSPなどと比べると超カチカチと表現しても構わないでしょう。

性能は赤マークとは逆で威力のあるボールが打てる反面、ボールを抑え気味に制御するのはやや苦手となります。

それ以外の違いとして、シートの引っ掛かりの差が結構異なります。

赤マークのトップシートはよくある表ソフトと同等の柔らかさです。

決して裏ソフトほどではありませんが、打球時にボールが一瞬シートに食い込んでそれが戻るような感じがあります。

バタフライが「ひきつれ効果」と言っている、トップシートが変形してもとに戻る感じが、表ソフトでもわずかながらあるのです。

他方シートが硬いパチスマ2ハードは、打球時にシートは押されてただ凹むだけです。

従って前進回転をかけて打っていく場合、普通の表ソフトよりもスイングスピードを速くして、シートの上っ面にボールを当ててこすり上げる打ち方になります。

裏ソフトラバーでシートの粒が低くて肉厚な中国粘着ラバーは、食い込ませるのではなくこすって打つべし、と言われています。

それと似たような感じになるのは面白いですね。


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