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前回、前々回に引き続き、日本ペイントマレッツ対日本生命レッドエルフの試合を見てきたUさんのお話をご紹介いたします。


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 第1、第2試合
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第1試合はダブルスでした。

田代選手が果敢にレシーブからバックハンドで仕掛けていくのが印象に残りました。

少し前まで田代選手が所属していたチームが対戦相手なので、見ていて若干変な感じがしました。


第2試合のシングルスは加藤美優選手と森さくら選手の対戦でした。

加藤美優選手はチキータの逆回転バージョン「ミユータ」を世に広めた人です。

「ミユータ」の名称は一定の流行がありましたが、現在は「逆チキータ」で定着しつつあります。

技そのものは他の選手にも採用され、伊藤美誠選手や早田ひな選手なども使っているのを見かけます。

ただし元祖ミユータを何本も生で見れたことは感激で、見事に勝利を収めました。

対する森選手はひと頃話題になっていた特徴的な声出しは改め、要所で低いうなり方に変わっていました。

レシーブは上体を静止させ、下半身は左右に動かし続ける変わった構えでした。


Tリーグにはいろいろなスポンサーが出資していて、自社の製品・サービスをアピールする機会として活用しています。

その一つとして「東京ばな奈」があります。

バナナカスタードクリームをスポンジケーキで包んだお菓子です。

会場には選手が座る席があります。

一列に並ぶ席の中央に黄色い東京ばな奈の専用台が置いてあり、選手は自由に手に取って食べることができます。

そうはなっていますが、あくまでもディスプレーであり選手がそこでお菓子をむしゃむしゃ食べる場面は想像できません。

ところがふとマレッツのベンチに目をやると、加藤選手が召し上がっている最中でした。

試合には勝ったがお菓子の誘惑には負けたのか、あるいは試合に勝ったら食べると決めていたのか、真相はわかりません。


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前回に引き続き、Tリーグの試合を見てきたUさんのお話をご紹介いたします。


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 開催場所までの道のり
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会場は高砂市にあります。

と言われても江戸っ子のUさんにとって高砂でイメージできるのは、京成電鉄の要の駅「京成高砂」になってしまいピンときません。

時間に余裕はありますが出張のついでに訪れる未知の場所です。

事前に会場周辺の地図を見て頭に入れました。

少し離れたところにショッピングセンターがあり、そこの王将で夕食を取りました。

王将は東日本と西日本で値段が異なり、いつもより44円安く中華飯が食べられたので小さくガッツポーズを決めました。

また東日本では販売終了した明治カールを見つけお土産に購入しました。

人口が9万人強の地方都市での開催なので集客の行方が気になります。

県庁所在地の神戸市からも結構離れています。

10月に名古屋で行われた試合で観客数601人というのがあり、名古屋でその数なら今回はもっと少ないかもという思いがありました。

会場周辺は普通の住宅地で、さすがに田んぼや畑は見当たりませんでした。

駐車場の誘導係の人が何人もいて、ここは車での来場者の比率が多いようでした。


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 会場内部の様子
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会場に入るには入り口でスリッパに履き替える必要があります。

一歩足を踏み入れると正面に本日の対戦である、日本ペイントマレッツと日本生命レッドエルフのロゴマークなどが入った看板が目に飛び込んできました。

特に中央のTリーグのロゴはセンスがあっていいですね。

両脇にささやかなグッズ販売所があり、その横を通って2階に上がります。

通路にはTリーグや来月に行われる全日本のポスターが貼ってありました。

アリーナの一部は黒いフェンスで仕切られ、観客から見えない部分に練習台が置かれています。

フェンス前には大型モニターが設置されていて、プロ野球の試合などでも見かける3Dのロゴがぐりぐり回っていました。

この地域での開催ということを考えると、広さや客席の数は妥当ではないかと思いました。

Uさんはコートを縦方向から見たいため、会場奥のレッドエルフ側の席に座りました。

隣の席との間に一本のテープが渡されていて、テープの向こうはコートから真っすぐ後ろになって見やすいため1500円高い席でした。

しかしその一列だけ横の安い席に座ることができ、とてもラッキーに感じたそうです。


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これまでほとんど触れていませんでしたが、3回に分けてTリーグについて書いてみたいと思います。

Tリーグはいろんな方やいろんなメディアが既にお伝えしていますので、できるだけそれらとは異なる観点での内容をお届けいたします。

また、私個人での情報収集には限りがありますので、練習場で出会ったUさんから仕入れた伝聞100%のお話であることをあらかじめお断りしておきます。


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 観戦の決断から入会手続きまで
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Uさんは「愛ちゃんより少しだけ年上です」と自己紹介してくれた女性です。

訪れたのは12月3日の、日本ペイントマレッツ対日本生命レッドエルフの試合でした。

たまたま兵庫県某所に行く機会があり、そのあと試合会場にも十分立ち寄れる時間的余裕がありました。

話を聞いていた私にはずいぶん大袈裟に聞こえたのですが、Uさんは何か運命的なものを感じたそうです。

神様が呼んでいると確信したUさんは行くしかないと決心し、チケット購入の手続きを始めました。

TリーグのWebサイトからチケットが入手できるようで、まあ当然だよねと思いつつ便利なネット社会に少しだけ感謝をしました。

いきなりチケット購入の手続きに移れるものと思っていると、その前にTリーグの会員になる必要があることが分かりました。

ああそうなのと思いながら手続きを進めると、住所氏名生年月日という重要な個人情報の入力が求められます。

近年はハッキング被害であの会社、この自治体などから情報漏洩が起きるニュースを頻繁に耳にします。

Uさんは「Tリーグさん。セキュリティ対策しっかり頼みますよ」と祈りながら、偽りのない本人情報を打ち込み、続いてクレジットカード番号も入力しました。


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卓球用具には、昔なら考えられなかったような高い値付けがされているものがあります。

ラバーだと実売でも6000円を超えるようなものや、ラケットなら15000円クラスの製品あたりになるでしょうか。

ただ納得はできないものの、高価格として発売された新製品なら受け止め方も「仕方がないか」と思える部分はあります。

ところがずっと前から続いているロングセラーでありながら、価格が倍以上に上がってしまうと購入者の気持ちは穏やかではいられません。

それに該当するのが単板ラケットです。


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 高騰する理由
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ニッタクの単板ペンホルダーラケットに、AAというシンプルな名前の製品があります。

2004年のカタログを見ると5600円でした。(税別価格、以下同様)

2005年に一気に10000円に急上昇し、2015年は15000円、そして現在は18000円です。

2004年と現在を比べると、なななんと3.2倍に跳ね上がっています。

これはかなり極端な例ですが2倍になったラケットなら沢山ありますというか、それが当たり前という異常な状況です。

なぜこんなことになったか、その理由として次の2つが挙げられています。

1)購入者の激減、2)良質のヒノキが入手困難になった。

1)が影響していることはみなさん実感できるはずです。

若者で単板ラケットを振り回している人は、シーラカンスのような貴重な存在です。

市民クラブの中高年愛好家が主な購入層で、販売数が減っている&今後も減少の一途をたどることは確かです。

2)も耳にし、後述する私の1例はそれを裏付けます。

本当だと断定できるかと言えば何とも言えません。

伊勢神宮の建て替えの影響を受けたという噂?もあります。

まあ2)もそうなのだろうと一応信用した上で、とにかく単板ラケットユーザーにはとても厳しい時代に入ってしまいました。


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今回はラケットを通常とは少し違った握りにして、独特の打ち方をする事例をご紹介します。

現在私は趣味の卓球なので試してみたくなり、早速練習場で確認してみました。


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 バック面でフォアを打つ
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シェークのグリップは通常、フォア側に親指を回しバック側に人差し指を添え、残り3本の指でグリップを包むように握ります。

又聞きなのですが、人差し指も親指と同じ側に回して握っている選手が実在したそうです。

残り3本の指は通常のシェークと同様グリップを包むように握ります。

昔ミラクルサーブで話題になった福岡春菜さんが、しゃがみこみサーブを出すときにこのような握り方をしていました。

でもそれはあくまでサーブの時だけのグリップでした。

常時このグリップで打つ人というのは見たことがありません。

そしてグリップ以上に驚くのは根本的な打ち方の違いでした。

フォアもバックも同じ面で打球する、いわばワイパー打法なのです。

これまでにもワイパー打法の一種として、シーミラー打法を何度か取り上げました。

シーミラー打法はフォア面でバック側も打ち、バック前のツッツキなど短いボールだけをバック面で打つ打法でした。

今回のグリップはその逆バージョンです。

バック面でフォア側も打ち、フォア前の短いボールをフォア面で打ちます。

果たしてこんな打ち方が現実に通用するのでしょうか。


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2018 .11.03
今回は某大会に参加したときのことについて書きたいと思います。

あちらこちらの卓球場に顔を出し、そこで試合をすることはよくあります。

しかし体育館で行われる試合はまた違った雰囲気があり、たまにはこういうのもいいと改めて感じました。


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 横回転サーブ
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その辺の区民大会や市民大会レベルでも、対戦する相手はいつもの練習相手とは異なるため、必ずどこかのシーンで臨機応変な対応が求められます。

場数を踏むのはもちろんのこと、日頃バリエーションのある練習をしているとなんとかできることがあります。

ところが初級レベルの人は未知の領域が多く、所々に大きな穴が開いている状態です。

よく見かける例としては、横回転系のサーブが返せないというのがあります。

練習場のコーチも「横回転は初級者の鬼門ですね」とアドバイスしていたのを思い出します。

連続でオーバーミスをするのですから、論理的に考えてラケットをかぶせ気味に変えて欲しいと見守っていました。

ところがご本人はインパクトの瞬間にラケットを手前に引いてみたりして、別方向での対処を試みようとされていました。

無難なレシーブではラケットを引き気味にすることはあります。

しかしいかんせん横回転に対しラケットを上向きにしたまま打球しているため、運よく相手コートに入っても甘く浮いた棒球で3球目を叩きこまれてしまいます。

これに嫌気がさしてしまい、粒高ラバーに貼り変えようなんて考えにならないよう祈っています。


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飛び込み参加OKの卓球場では毎回いろんなタイプの人に遭遇します。

今回はその中で、超アグレッシブに攻撃を仕掛けてくる人についてお話ししたいと思います。


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 オールフォア
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練習で3球目攻撃を行う時なら一流選手のプレーを頭に描きつつ、積極的にバシバシ払っていくでしょう。

ところが試合では入らないと相手の得点になるため自制心も必要になってきます。

よって通常私がお相手させてもらう相手なら、流石にこの返球なら打たれないだろうというおおよその予測がつきます。

ただそれでもたまに予測から外れる方はいます。


角型日本式ペンホルダーのラケットを使うAさんは、典型的なペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

まだ若いのにすっかりすたれているこのスタイルをあえて選択していることに、エールを送りたいと思います。

ヒノキ単板ラケットの片面だけにハイテンションラバーを貼り、片面ペンドラらしくオールフォアで動きまくります。

華麗に回り込んでビュンビュンドライブを放ちますが、フットワークが尋常ではありません。

私がどこにどんなサーブを出してもフォアドライブでレシーブしてくる、、、ようなプレッシャーを与える人です。

絶対これはツッツキで返すだろうと思って出した、バック前の短い下回転サーブも大胆に回り込んでバシュッと払ってきます。

ムキになってバックサイドを切る厳しいコースに出すと、それをクロスを切って返球され手痛いしっぺ返しを食らいます。


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ペンホルダー使いの私は、裏面打法に複数回取り組み挫折を繰り返しました。

そして試行錯誤の末、今現在は片面だけで打球するスタイルになっています。

それでも時々「ラバーを貼ることのできる裏面があるのにもったいない」と声をかけてくる人がいます。

今回は裏面の使い方についてお話ししたいと思います。


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 裏ソフトラバー
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私のようにほぼ片面だけを使ってプレーする人でも、裏面にラバーを貼っている人はいます。

裏ソフトラバーを貼っている人はたまにしか打たなくても妥協はせず、ドライブをかけて安定してボールを入れたかったり、切れたツッツキも持ち上げて打てることを考慮しているのだと思います。

またフォアが表ソフトなら、サーブの時に反転させて裏ソフトで出すという使い方をする人もいます。

裏面のラバーを使った時の効果と重量アップのトレードオフを考えると、個人的にはあまり割に合わないように感じています。

「重量調整にもなっていいよ」という人がいますが、重さを納得させようとする自己暗示のように聞こえます。

スポンジとシートを貼り合わせた裏ソフトなら、薄めのラバーを貼っても+20gくらいの重量増で、私にはとうてい重量調整のレベルとは感じられないからです。


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 粒高一枚ラバー
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他の種類のラバーでは粒高の一枚ラバーを見かけることがあります。

このタイプのプレーヤーは、(1)訳のわからないサーブを出されたときに反転させてレシーブしたり、(2)フォアに飛びついた後バックに送られたボールを裏面でカットして返球したりするのに使います。

私は(1)のケースとして少し使ってみたことがありました。

ところが長めのサーブを出されるとどうしても返球も長めになり、そうすると結局3球目攻撃の餌食になってしまうことがよくありました。

粒高なら当てるだけで何でも返せそうな幻想は捨てるべきです。

反転させて粒で返してくると読まれれば、相手はナックルのロングサーブを出してきて、返ってきた棒球をスマッシュで打ち抜かれます。

そしてこれは私の練習不足でしかありませんが、ラケットを的確に反転させるには慣れが必要です。

最初は握りそこないが多く、反転できても面の出し方を安定させるには週一回2~3時間の練習ではいつまでかかるのかという絶望感がありました。

(2)のバックカットについては懐疑的で、そのためだけに粒高を貼るのはどうかと思っています。

バックカットでしのぐ場面があり得ることに異論はありませんが、それなら表面の裏ソフトでやってもいいと考えます。


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少し前に各社から秋の新製品が発表されました。

その中から2つをピックアップしてお話ししたいと思います。


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 テナジーの新作
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バタフライは春に目立った新製品はありませんでした。

トップメーカーなので、秋は何かインパクトのあるものが出てくるはずと期待していた人は多かったと思います。

目玉はテナジー05ハードでした。

私はテナジーは使っていないのですが、よそ見をしていていても居眠りをしていても自然と情報が入ってきてしまう、そんな業界を代表する人気ラバーです。

たくさん種類がありざっとおさらいすると、回転の05、スピードの64、05と64の中間の80、前陣プレー向けの25があります。

そしてそれぞれにソフトスポンジのFX版があります。

最も売れているのが回転の05です。

80と64もまずまずのセールスで、25は少し控えめのようです。

05のトップシートはそのままに、ハードヒッター上級選手向けに味付けされた硬質スポンジを使ったのが、今回の新製品テナジー05ハードです。


用具メーカーは新しいラバーを販売する際、ITTF(国際卓球連盟)にお伺いを立て承認を受けなければなりません。

その際シートのデザインを事前申請することになっています。

シートのみの申請でスポンジのバリエーションについてはルールに従っていれば特に問われません。

05、05FX、05ハードのシートは実質的に同一で、貼り合わせるスポンジが異なります。

従って上記3製品は同一のトップシートであっても構わないのです。

しかしバタフライは05FXや05ハードという個別の製品名を入れた専用のシートを作りITTFに登録しています。

シートを見ただけで判別できるようにしたいのか、あるいはブランディング戦略に効果を発揮するのか、本当の狙いはわかりかねますがとにかく手間をかけています。

3種類を登録しないといけない手続き作業は面倒くさいですし、ゴムシートを作る鋳型も3種類作らないといけません。

私の上司のS部長なら「何を考えてるんだ。統一しろ」と一蹴するのは目に見えています。

逆にS部長がバタフライのラバーのパッケージを見たら「少しづつ変えている意味が分からん。それぞれ個性的なデザインに作り直すんだ」と言いそうです。

もしS部長がバタフライに努めていたら、、、そうじゃなくてほっとしています。


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今回は某所にある卓球場に行った時のことをお話ししたいと思います。


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 思いが詰まった作り
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いろいろなお店などが入っている建物の一角が卓球場へと改装されたようです。

高いロビングを上げることはできませんが台の数や広さについては満足でき、まだ新しい点は女性に好印象を与えているようです。

更衣室の棚の木はニスなどを塗っおらず、シンプル&ナチュラルな感じです。

無印良品のお店に入ったような雰囲気というと誇張しすぎかもしれませんが、今はこういう感じの作りがイケてるのかなと鈍い私でもなんとなく理解できます。

フロアの清掃もしっかりとなされていて、寝転んでストレッチ体操をしてもウェアにほこりが付着することはありません。

スタッフさんが一所懸命モップがけをしているのか、ロボット掃除機を動かしているだけなのか、まあどちらであってもきれいな点は高評価をあげたいです。

フロアは卓球台が2列で奥までずらーっと並び、窮屈な感じはありません。

列の間はお馴染みのフェンスを置いて仕切り、フロアの両サイドはベンチが置かれています。

汎用的なベンチを購入してもよかったのですが、こちらの卓球場では特注のカスタム一体型ベンチ(と表現してよいのか?)が並んでいます。

ベンチの下に荷物を入れやすいような設計にし、収納量もたっぷりです。

衝立状の高い背もたれがあり、ハンガーをかけるフックを取り付けています。

冬場はコートなどをたたむことなく、見える場所に掛けておけるのは大変便利だと思います。

ベンチの座面は掃除がしやすく低コストなプラスチック製でもよかったのに、更衣室と合わせたのか木製です。


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前回は中国式前陣速攻についてお話しましたが、今回もそれに関することを書いてみたいと思います。


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 スタイルを細分類
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卓球のプレースタイルを分類していくと、同じ範疇に入る選手であっても戦術や打法やなどはそれぞれ異なります。

最後のペン表チャンピオンと言われている劉国梁(リュウゴウリャン)選手は、裏面打法のパイオニアと呼ばれていて、中国からポーランドに帰化したワンツォンイー選手やスペインのカンテロ選手も似たタイプです。

ラケットの表面は表ソフト裏面は裏ソフトです。

これらの選手はバック側がハイブリッドスタイルで、表面のショートを主体としつつそこに裏面打法も織り交ぜたプレーです。

同じ構成のラケット・ラバーを使っていても、バック側はツッツキを除いて全て裏面打法にしている選手もいます。

日本だと村守選手がそうでしたし、イギリス女子代表のホ選手も同じです。

ペンホルダー表ソフトの戦型は激減していますが、裏面打法を使う選手ならわずかながらも続いているようです。

新しい選手が生まれてなさそうなのが、昔ながらの片面だけを使ったペン表ソフトのスタイルです。

前回ご紹介した江加良(ジャンジャリャン)選手が典型的で、右打ち左押しと呼ばれていました。

右利きの選手が多いので「右」側に来たボールはフォアハンドで「打ち」、「左」側に来たボールはバックショートで「押す」このシンプルな動作を右打ち左押しと言い表したのです。

人によってはそれにもう一つ表現を加え、1)フォアハンドの振り、2)バックショート、3)ツッツキから成るシンプルな3つの打法と紹介しています。

実際は1)のフォアハンドでも、切れたツッツキを持ち上げるスイングとドライブをカウンターで返すのでは全く打ち方が異なります。

しかし速いテンポでボールを返球するペン表のスタイルでは、どうしてもコンパクトなスイングになり見た目の違いは少なくなります。

単純な3種類の打法で世界を制したと言われても、ある意味理解したいと思います。
(言外に高度な技がない、面白みがないなどの否定的なニュアンスが感じられるのはもちろん残念には思っています)

片面だけを使いながらも江選手とは若干異なるのが、荘則棟(ツァンヅートン)選手のようなラケットの表面でバックハンドを振る選手です。

両ハンドとも呼ばれ、大昔の卓球レポートでは右打ち左押しであれ両ハンドであれ、どちらも世界を狙えるスタイルだと紹介されていたそうです。

ペン表が衰退している現在なら皮肉を込めた冗談と解釈されるかもしれませんが、ペン表の世界チャンピオンが続いていた当時は大真面目な記事だったのでしょう。


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ボールの表面には何かが印刷されていますが、じっくり見たことはあるでしょうか。


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 +(プラス)が意味するもの
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現在のプラスチックボールと、以前使われていたセルロイドボールを識別する方法の1つとして、ボールに印刷された表記を見るというのがあります。

スリースターであれトレーニングボールであれ、ボールのどこかに大きさを示す40の数字があるはずです。

以前のセルロイドボールでは40だけでした。

それがプラスチックボールでは40+となっています。

ボールによっては40+の前にアルファベットなどがついていて、例えばG40+といった表示になっているものもありますが、要は40+ということです。

またプラスチック製であることを示す、PLASTICという文字が別途入っているボールもあります。

+の記号の意味を、プラスチックの省略形だと解釈している人が少なからずいらっしゃいます。

+のスペルはplusであり、プラスチックのスペルはplasticなのでちょっと違います。

プラスチック製ボールに切り替える際、材質だけでなくボールの大きさもわずかながら大きくなりました。

サイズが40mmよりちょっぴり大きくなったことを意味する表記として、40+がつけられています。

セルロイドは萌えやすい、もとい燃えやすいという性質があり、プラスチックボールに切り替えられました。

セルロイドのときと比べると、やや回転がかかりにくくスピードも遅くなりました。

材質の変更理由は納得できるのですが、若干サイズアップもしてボールの威力が弱められたのは残念です。

威力を落とせばラリーが続きやすくなり、観客に見応えのあるゲーム展開になることを狙っているのはわかります。

ボールの規格を変更することにより、それを実現するのはこの程度までにとどめていただけたらと思います。

別の部分の変更に目を向けていただき、例えば上級選手でも魔球サーブだけで決まってしまう場面がまだ見受けられるため、サーブのルールは改善の余地がありそうです。

そして以前にも述べましたが、粒高ラバーでブロック主体のプレーは観客にアピールしづらいので、1枚ラバーや超極薄スポンジラバーは認めないようにしてはどうかと考えています。


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