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もう先月のことになってしまいましたが、某所でいろんな世代の方と試合をする機会がありました。

その際に見聞きした雑多なことをお話したいと思います。

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 21世紀生まれのプレーヤー達
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子供の参加者も多く、最初は小学生同士の試合の審判を務めました。

デュースになり、12-13といった点数を英語で告げていて大丈夫なのかと疑問に思いました。

もちろん得点カウンターを使って点数を見せていたため、彼ら彼女らは点数を把握していたことは確かです。

ただ意味が分からない言葉を声に出しているのは、例えとしては失礼ですがお経のようになってしまってはいないかと心配になったのです。

試合後にさっそく尋ねてみました。

19まで分かる子や、11までしか分からない最年少の女の子と様々でした。

そして「イレブンじゃなくて、テンワンに変えてほしい」という言語仕様の変更要望もいただきました。


私も小学生と試合をしました。

一番に感じるのはやはりパワーの差で、球威と回転量が足りません。

とっても打ち頃の美味しいボールが返ってきます。

ならばツッツキぐらいは切れているかといえば、そういうこともなく、ガッツリ切るコツもまだつかめていないようでした。

こういう上から目線の意見を並べることができるのも今のうちで、5年後にはふっ飛ばされているかもしれません。


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世界のあちこちで今まさにこの瞬間、いろんな人がいろんな失敗をしでかしています。

卓球関係でも多くの事例があり、そのいくつかをご紹介したいと思います。

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 お店の都合を最優先
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ある総合スポーツ用品店に入ったときのことです。

それなりの規模のお店で、卓球用品も一通りのバリエーションが揃っていました。

なにげなくラケットを箱から取り出してみたところ、ショックを受けました。

グリップ部分に衝撃緩衝材のプチプチが巻かれていて、その上に盗難防止タグが取り付けられていたのです。

タグをじかにつけると傷がつくため、プチプチを巻いたという配慮は分かります。

ただラケットの品定めをする場合、通常お客様はそれを握って感触を確かめます。

肝心のグリップ部分にそんなものが巻かれていると、じゃまになって仕方がありません。

万引きを防ぐというお店の一方的な理由で、このような陳列になってしまったようです。

あの状態でラケットの売上を期待するのは難しいでしょう。

とても悲しい気持ちでそのお店を出ました。


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卓球用具のメーカは、どういう使われ方をするかを想定して製品を開発しています。

その想定から外れる使い方をしていた人を見かけましたので、ご紹介したいと思います。

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 グリップへのこだわり
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少し長くなりますが、本題に入る前に前置きのお話をさせていただきます。

ラケットのグリップは、しっかりとそして心地よく握ることが求められます。

シェークハンドの場合は、フレア、ストレート、アナトミックといった形状が用意され、人によってはグリップテープを巻いている方もいます。

ペンホルダーは理想の握りとなるよう、使う人がそれぞれナイフや紙やすりで削っています。

ペンは時々大胆に削っている人を見かける一方、シェークはグリップに近いフチの部分ですら全く手を付けていない人が大勢います。

私は普段はペンですが、たまにシェークを使うこともあります。

シェークの最大勢力であるフレアグリップよりも、個人的にはストレートのほうがしっくりきます。

なぜならほとんど入りませんが、まねごとでチキータをやってみるとフレアは広がったグリップの先端が手首に当たり邪魔になります。

TSPの松下社長はカットマンのためチキータはやりませんが、同じようにグリップエンドが当たって気になるので、ストレートで短めのグリップが好きだと話していました。

同じご意見の方は少数ながらも存在し、中ペン(中国式ペンホルダー)をシェークハンドラケットとして使っているのを見たことがありました。

両面に薄いラバーを貼っている小柄な方だったので、なんとなく納得できるものはありました。

もしかすると私が気づいたのが1度だけで、実際は数例見ていたのかもしれません。

さてここから本題に入りますが、少し前に中ペンをシェークとして使う2人目の人を発見しました。

ただし使い方がかなり特殊です。

あの短い中ペンを一本差しグリップで握っていたのです。


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先週、東京体育館で全日本選手権が行われました。

みなさんは試合結果についてどのように受け止めたでしょうか。

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 大外れだった私の予想
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大会が始まる少し前から、練習場で試合の行方を話す機会が何度かありました。

いろんな方に話した私の予想は、そのほとんどが外れてしまいました。

女子は石川選手が頭2つほど抜きん出ているので、優勝するのは確実としていました。

万が一波乱を起こせるのは、伊藤美誠選手だろうと考えていました。

ダークホースとしては、昨年秋の日本リーグで石川選手に勝った中国電力の宗選手を挙げていてました。

平野美宇選手は上位に食い込んでくるだろうという評価はしていたものの、優勝することはないとはっきり言っていました。

女子はカットマンが勝ち進んでくる可能性もありましたが、まさかベスト4に2人入るとは予想だにしていませんでした。

そしてカットマンで勝ち上がってくるとすれば、実績のあるニッセイの石垣選手だけと話していました。

確かに石垣選手はベスト8に入ったのですが、それよりもさらに上に橋本選手と佐藤選手の2人のカットマンが駒を進めました。

驚くと同時に自分の分析力のいい加減さに恥ずかしくなりました。

波乱が起きるとすれば、それは男子のほうが可能性が高いとも言っていました。

ひょっとすると松平健太選手の初優勝があるかも、とまで話していたのですが、それを聞いていた誰かから突っ込まれそうでビクビクしています。

まあ別にいいですよね。

私のような人間が予想した全日本の結果に、責任が伴うことはありませんから。

本人が後で恥をかけばそれで済むことです。

予想結果に重大な影響があるアメリカの大手メディアだって、鉄板と言われていた大統領選の予想をことごとくはずしていますから、何事にも絶対というのはありません。

これこれの分析に基づきこういう結果になるという思考の組み立てが大切で、あとは結果を謙虚に受け入れるのみです。

間違いを恐れ、天気予報のようなあいまいな発言ばかりしていると、それはそれで信頼を失います。


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練習メニューが特に決められていないところで卓球をしている方は、どのような内容でやっているでしょうか。

初級者ならフォアとバックを延々と打ち続け、それより上のレベルの方はウォーミングアップが済めば、ひたすらオールという方も一部にいらっしゃるかと思います。


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 勝ち負けを決めるのは避けたい思い
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オールとは、お互いサーブを出し合って試合形式のように進める練習のことで、全面と呼ぶ人もいます。

試合のような練習のため実戦的ではあります。

しかし試合ではないので、その点を意識して取り組む必要があります。

意識して取り組むと書きましたが、もう少し具体的にご説明いたします。

「試合のような内容なら、なぜ試合をしないのか?」と、初級レベルの方なら疑問に思うかもしれません。

まず試合とオールでは気持ちの上で違いが出てきます。

試合のほうが緊張感が高くなり、相手にもそれを強いることになります。

点数をつけ、得点でお互いの優劣が決まります。

そういったことから「試合をやりましょう」と持ちかけるのはややためらいがちになります。

試合のほうがプレーは慎重になます。

点数がせっているときはそれが顕著に現れます。

オールではそういう場面がありません。

従ってオールを否定的に捉えれば、このショットがミスになれば相手の得点になってしまうといった緊張感が希薄です、というかゼロでしょうね。

それを意識せずオールばかりをやっていると、いざ試合になってこんなはずじゃなかったのにという状況に陥ることがあります。


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ニッタクの契約選手に変更があり、3名いた森薗選手の内、お姉さんの美咲さんが契約終了となりました。

少し前には張一博選手もニッタク契約選手だったのですが、そういうおなじみの人が外れることに少し残念な気持ちがあります。

お2人の用具はニッタクの製品で固めていて、契約メーカーの露出や宣伝にかなり寄与していました。

張選手は新製品の開発にも携わっていたそうです。

今はバタフライの用具を使っているそうですが、ニッタク契約選手のときは模範的だったと言えます。


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 形だけの契約選手
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その一方でお名前は有名なのですが、この人も契約選手なの?と少々疑問に思う方がいらっしゃいます。

例えば元中国代表の郭炎選手がそうです。

彼女はもう中国代表から退いています。

それもつい最近ではなく、何年も前のことです。

彼女の名前のラケットが販売されているわけではありませんし、かつてそうだったこともありません。

ニッタクは中国の卓球用具メーカー紅双喜社と提携していて、郭炎選手はその関係で依然として契約選手になっているようです。

強いて言えば、紅双喜のキョウヒョウシリーズのラバーがニッタクブランドで販売されています。

昔彼女はそれを使っていたので、極めて薄いPRはしていたのだと解釈すればよいのでしょうか。

郭炎選手は、ニッタクの契約選手になりたいと積極的に望んではいないはずです。

企業提携における明かすことのできない大人の事情、とぼかすしかありません。

郭炎選手本人は何も悪くないのですが、ニッタクのWebサイトに画像と名前が載っていると正直違和感があります。

かつての中国代表選手がいるという宣伝効果とはならず、反対にお飾りだというマイナスイメージを持たれるほうが多いように思えます。

契約料を払って逆効果を生み出していそうなPRは、なんとか改善してもらいたいですね。

ニッタク契約選手には他にも中国代表の方が名前を連ねています。

馬龍選手や丁寧選手など現役メンバーに加え、現役を退いた王励勤選手もいます。

紅双喜のサイトでも王励勤選手は、依然として大きく表示されPR役を担っています。

ところが郭炎選手はそうではなく、なぜニッタク契約選手の方に入っているのか疑問が一層深まります。


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2017 .01.07
みなさんは2017年になってから、最初の卓球をもう楽しまれたでしょうか。

いろんな所で初打ち会などと称したイベントが行われ、参加された方がいらっしゃると想像しています。


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 他人の幸運に嫉妬
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お店が企画する初打ち会では、新春セールと抱き合わせ企画になっているのがお約束です。

よくあるのがお買上げ千円ごとにくじ引きができ、見事一等が当たればハワイ旅行というのは難しいですが、結構な金券を奮発してくれるお店もあるそうです。

かつて私もその手のくじ引きをしたことがあります。

空くじなしということでしたが、そういう場合、ガラガラでビリの白玉が出た人がもらえるのは、ポケットティッシュだったりします。

しかし最低でも百円分の金券がいただけるということで、ちょっぴり期待して抽選に臨みました。

ちょうど私の前に並んでいた人が、五千円分の商品券を当てたので、スタッフさんは鐘を鳴らしていました。

そういうことが起きると、直後に並んでいる人は穏やかな気持になれません。

幼稚園児あたりなら、同じように自分も当たるかもしれないとワクワクするかもしれませんが、普通なら運を持っていかれたと思いますよね。

まあ確率的にも、もともとビリが出るのが高く、期待せずにガラガラを回して出たのはやはり白玉でした。

さて、気を取り直して初打ち会の会場に足を踏み入れました。

「な、なんだこれは」と驚くばかりの混雑ぶりです。


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私は長らく中ペン(中国式ペンホルダー)を使っていましたが、最近はもっぱら角型の日本式ペンホルダーにしています。

そういう角型ペンならやはり一枚板の単板だろうということで、ずっと前に実売4千円ほどのお求めやすいラケットを、コレクションの一つとして買っていました。

この手の経済的なラケットは高級品と比べると、木目の詰まり具合がイマイチです。

左側は結構緻密でいい感じなのですが、右にいくにつれて間隔が徐々に広くなり、右端では木目の間が1mm以上あります。

板の厚さは9mmで、ラケット単体の重さはちょうど90gです。

この厚さでこの重さなら、もっと木目が詰まっていても良さそうなんですけどね。

ただこれでも製品としてはしっかりした品質ではあります。

練習場でお会いしたご年配の方から、木目が60度ほど斜めになったすごい単板ラケットを見たことがあると聞いたことがあります。

寿司ネタに例えるなら私のラケットは赤身で、定価が2万円を超えるものは大トロなのでしょう。

ダーカーの大トロはスピード90で、ヴィクタスの大トロはダイナビートになります。

半年ほど前に、練習場で大トロのラケットを見せてもらいました。

真っ直ぐな木目が端から端までびっしりと詰まっています。

文句なしのとろとろ大トロです。

よだれが出そうになりましたが、私がこれを使うのはミズノの全日本代表ユニフォームを着て試合に臨むのと同じくらいの恥ずかしさがあります。

グリップレンズを油性マジックで塗りつぶさないと、とても周囲の視線に耐えられません。


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週に1回しか卓球ができず、嘆いている私のような人は他にもいます。

以前練習場で試合をしたことのあるYさんもそういう一人でした。


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 ギャル仕様のルームブーツ
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Yさんは平日の夜にちょっとした空き時間ができると、ラケットを握り机を卓球台に見立ててシャドープレーをしているのだそうです。

健康維持のため通常はウォーキングをしています。

寒さに弱いYさんは、冬場のウォーキングは少なめにして、その代わりにシャドープレーを増やしています。

以前、某豪雪地帯に転勤したことがあり、ものすごい雪の量とそれに関連する諸々の困難さで、すっかり冬が嫌いになったそうです。

冬は単にウォーキングのためだけに外出するのはやめ、シャドープレーで運動不足を解消するように見直しています。

室内は低めの温度設定にしていて、通常はジャンパーをはおりルームブーツを履いています。

シャドープレーのときはジャンパーだけは脱ぐようにしています。

ルームブーツは女性向けの商品が充実しています。

小柄なYさんは足のサイズが25cmで、女性用でもカバーできる範囲に入っています。

そしてルームブーツは他の人に見られることはないため、GUで売っているピンクのブリブリに可愛いものをあえて選んだそうです。

別に見たくはなかったのですが、嬉しそうにスマホで画像を見せてくれました。

ルームブーツは卓球のフットワークを前提にした作りにはなっていません。

そのためYさんのような使い方をすると、真っ先に靴底が傷んできます。

前に履いていたルームブーツは、底がぼろぼろになっても荷造り用のテープを貼って補修していました。

しかしテープは摩擦力が低くて滑りやすいため、買い替えたのだそうです。

今のピンクのルームブーツもすぐに穴が開いてしまうと思いますが、Yさんにとっては安価な消耗品という考えのようです。

Yさんが室内でやっている練習の一例を紹介すると、ミドルに差し込まれるように出されたサーブを回り込んでフォアで打つフットワークがあります。

少し前にその手の絶妙のサーブを出され、きりきり舞いさせられたため、同じ失敗はなんとしても避けたいと随分気合が入っています。

私が試合をしたときも、シェークなのに結構フォアで回り込んで打ってくる人だと思いましたが、そういう意識が今は強いからなのかなと後で分かりました。


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少し前にペンからシェークに変えた人と話をしたことがありました。

周囲から片面のペンはもはや時代遅れと言われ、ご自身もこの戦型にはバックに致命的な弱点があると深く悩んでいたそうです。

そしてとうとう、思い切ってシェークに転向したとのことでした。

私もなんで片面のペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)という戦型を選んでしまったのか、今になっても結構後悔しています。

ペンを選ぶ決め手になったのはレシーブでした。

いろんな回転のサーブを出され、それがうまく返せず絶望的になりました。

台上処理に関しシェークとペンを使い比べてみて、ペンのほうが有利だと実感したのです。

自分の感覚を信じるというのは大切なことです。

しかし当然ながらこれは「木を見て森を見ず」のような、極めて近視眼的な考えでした。

その後社会人になり、ペンの裏面打法も試みましたが挫折と再開を繰り返し、現在は片面に戻っています。


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 久しぶりに握ったシェークハンド
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もう趣味の卓球なので、自分も思い切ってシェークに変えてみようかと、休憩時間に冗談で言ってみました。

するとラケットを貸してくださる人がいて、苦笑いしながらしばらく試してみました。

私の自宅にはシェークのラケットもあり、これまでに何度も使ったことはありました。

久しぶりのシェークは気分転換になって良かったです。

所有しているラケットとは違い、両面にぶ厚いテンションラバーが貼ってあるためかなりの重量です。

フォアバックの基本打法はそこそこ打てたので手短に済ませ、続いてツッツキをしてみました。

これもなんとかできるので、3球目攻撃をさせてもらいました。

フォアで打っていくのはまあまあ入ります。

次にシェークに変える最大の目的の、バックからの3球目攻撃をやってみました。

悲しいかなこれが全くのダメダメです。

ペンの裏面打法をやったときと同じです。

ここで時間切れとなり、ローテーションで違う練習相手に代わりました。

相手の方は全面(互いにサーブを出して試合のように打つこと)でお願いしますと言ってきました。

いきなりそんな練習をやるのは無茶なのですが、自分のどこが悪いのかが網羅的に分かるので半ばやけくそでそのまま応じました。

バックでのブロックや、甘く返ってきた下回転をフォアドライブで打つのはできたものの、それぐらいで他はボロボロでした。


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最近はAI(Artificial Intelligence:人工知能)のニュースを耳にする機会が増えています。

将棋や囲碁の世界で人間を上回る強さを発揮したり、自動運転の技術にもAIが使われています。

これを卓球に利用してみると、どのようなことが起こるのか考えてみたいと思います。


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 分析により発見されるもの
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AIの活用といっても、別にロボットにプレーをさせることまでは考えていません。

そんなことをさせると、全てエッジに当たるサーブや人間が反応できない超高速ボールを打たれてお手上げ状態になるためです。

あくまでも生身の人間同士がプレーする卓球で、そこにいかにして新しい発想を取り入れるかにAIを利用してみるのです。

コンピューターに与えるのは、競技と人体に関する情報です。

競技については、ルールやマナー、そして用具関連のデータになります。

人体については、体や関節の動き、反応速度や動体視力です。

人間は反復練習により習熟度を上げることができ、動物なので錯覚を起こすといったことも教えます。

準備が整うと、次は仮想空間で仮想選手によるシミュレーションを何兆回も繰り返します。

シェークの選手、ペンの選手、ドライブマンやカットマンなど、様々なタイプを対戦させます。

これまでの対戦ビデオをコンピュータに見せ、その技術を学ばせます。

一方で全くの白紙状態から学習させるアプローチも別手段として取ります。

特に後者の場合、先入観がなく、さらに考えるのは人間ではないため、奇想天外すぎる戦型や戦法が生み出されそうでワクワクします。


人間社会では古い考えに凝り固まった指導者がいて、少しでも変わったことをする選手は認めないことがあります。

コンピュータの世界では、意図的に指示を与えない限りそういう制限はなく、やりたい放題でなんでも試すことができます。

昔はなかった技術で、今では当たり前のように使われているものがあります。

例えばチキータやペンの裏面打法がそうです。

AIはそういった新技術をを何百種類も見つけ出してくれるでしょう。

しかも多くの対戦相手とのシミュレーション済みのため、即実戦で使える可能性は高いといえます。

そして残酷なことですが、分析の結果お勧めできない現在の戦型というのもずばり導き出してくれます。

私のような片面ペンドラは、その最有力候補だと思っています。

粒高ブロックマンの存在を私は快く思っていませんが、ひょっとするとAIはベストの戦型だと判断する可能性だってあります。

仮にそんなダブルパンチを食らったら、もう卓球はやめたくなるかもしれません。

ただ粒高ラバーは未知の新しい使い方、戦法が見つかる可能性が一番高そうだという感じは持っています。


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今回は3名のカットマンについてお話します。

タイトルを見て、一世を風靡したあの選手この選手を思い浮かべた方がいらっしゃるかもしれません。

ご期待に応えることができず申し訳ありません。

最近私がお相手してもらった、その辺にいらっしゃるカットマンです。


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 Aさん(20代女性)
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ラケット:アウォードディフェンシブ
フォア:ラザント厚、バック:センレイ中

現在勢力拡大中のバックが表ソフトのカットマンです。

粒高のカットマンならバックに少しぐらい甘いボールを送っても、そんなに反撃を食らうことはありません。

そして失速気味の遅いボールを混ぜることで変化をつけにくくして、チャンスボールを待つ戦法を取ることができます。

しかし表ソフトは滑らかな弾道で「シュー」っとボールが飛んできますし、中途半端な山なりボールを返球するとバックハンドスマッシュの餌食になります。

Aさんは3名の中で一番若いこともあり、攻撃力を兼ね備えた現代風のカットマンです。

後述するBさんCさんには真似のできない、フォアからのカーブドライブも放ってきます。

カットマンの中にはギリシャのギオニス選手のように、フォアはドライブ、バックはカットという、分かりやすい攻撃的カットマンがいます。

Aさんはそれとは異なる予測困難な攻撃的カットマンです。

勝ち気な性格のためか、延々とカットが続くようなことはありません。

数本程度カットが続くと、必ずと言っていいほど攻撃してくるので気が抜けません。

私はラブオール直後に、まずは様子見でバッククロスにロングサーブを出してみました。

どんなカットか確かめるためです。

ところがそれをバックハンドでひっぱたかれ、ノータッチで抜けていきました。

バック表の人はこういうことをしてくるので怖いですね。

試合後、Aさんと少しお話をしてみました。

家では猫を飼っていて、そのせいかキティちゃんも好きなのだそうです。

甘えるような声と荒っぽい言動が混在し、ちょっとじゃじゃ馬的です。

「カットマンはおとなしい性格で耐え忍ぶ人」という都市伝説を根底から破壊してくれる人です。


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