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2014 .08.02
今回は日本人の卓球選手で、私が特に素晴らしいと思う人4名についてお話します。


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 長谷川信彦さん
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とても個性的なプレースタイルについては、これまでにも何度か触れたことがあります。

シェークハンドのラケットを人差し指を伸ばした一本差しという握り方をし、1967年世界チャンピオンに輝きました。

フォアハンドで強烈なボールを打つのに適していますが、台上の短いボールやバックハンドに難があります。

私のような片面ペンホルダーのスタイルも良い点はあるのですが、バックハンドが弱いという大きな欠点があり、こういう部分はフォアへ振ってバックをつぶす等、徹底的に攻められてしまいます。

そのため近年片面ペンのスタイルは急激に廃れています。

長谷川選手の戦型はユニークすぎて廃れる以前に後に続く人がおらず、それは総合的なバランスが非常に悪いためと言われています。

独特のスタイル故、アドバイスをもらうのは難しかったと思います。

体格にもそれほど恵まれなかったというハンデを、筋トレや圧倒的な練習量で克服しました。

練習の鬼だけでなくとにかく卓球が大好きで、引退後も私財を投じて卓球場を建設し指導を行いました。

どうしてそこまで情熱を注ぐことができるのかとインタビューされた際、ご本人はごく自然な気持ちでの行動で、何も特別なことをやっているわけではないと話されていたそうです。

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今回は、私のような週一回程度の休日卓球愛好家の練習についてお話しします。


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 本音はどうなのか
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学校の部活ではランニングや筋トレなど基礎体力をつける練習もしっかり行っており、体育の授業的な側面もあります。

一方市民クラブなどいろいろな世代の方が集う所では、基礎体力を付ける練習は敬遠されがちで、準備体操をみんなでやるぐらいにとどまります。

そして週一回二時間の貴重な練習なのだから、できるだけボールを打つことに集中したいという意見の方もいます。

そこだけを聞くと、効率的に練習をしたいお気持ちはその通りですねと相槌を打ちたいのですが、よく考えてみると疑問に感じることがあります。

一つは、仮に時間があったとしても体力の消耗が激しい練習は、みなさん結局やりたくないのではということです。

私は正直に言いますが、毎回2kmのランニングや30分間フットワーク練習が必須の市民クラブなんて絶対参加したくありません。

疲れてしまい楽しくないからです。

日頃の運動不足を解消し、健康をそこそこ維持できるレベルで良いのです。

もう一つは、効率的な練習と言っているご本人が、それを実行できていない場合が多いということです。

ラブラブカップルが楽しむピンポンラリーなら分かりますが、そうじゃないのに、20分も30分もフォアロングとバックショートだけというのは悲しすぎます。


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実力に応じた用具を使いましょうというアドバイスを耳にします。

具体的には、初級レベルの腕前の人は、弾み控えめで低価格のラケット・ラバーを使うべきという意見であることが多いはずです。

実際に練習をご一緒する方の用具を拝見すると、典型的な入門者向けと言われる組み合わせを使っている初級者の人がいる一方、そうじゃない方も大勢いらっしゃいます。

いつも市民大会一回戦負けというレベルでも、特殊素材の入ったラケットにハイテンションラバー、およそ二万円コースの用具というリッチな人がいます。

そんな人を見て、「まだ満足にドライブも打てないのに、あんな用具を~」とか、「ラケットが泣いている」といった批判があります。

いわゆる不釣り合いと言われる用具選択は、本当に良くないことなのでしょうか。

そのように指摘される理由には以下があります。


A)性能に見合った使い方がされていない

B)使っている本人が製品の良さを享受していない

C)ねたみ

それぞれについて考えてみたいと思います。


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卓球をする時、どこかに何らかの制約やミスマッチが伴うことがあります。

それらに関しお話を伺うと、設備面でのあれこれ、アクセス手段、利用できる日時に関するものが多いと思います。

あまり真っ先に出てこないのですが、結構重要なこととして人とのやりとりに関するものがあります。


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 相手に寄り添う心
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指導員のいる所では毎回その方が、指導員なしの所でもどなたかが何らかのアドバイスをしています。

かつて万年補欠だった私でも経験者ということで、これまで初心者の方にいろんなアドバイスをしました。

何度かそうしているうちに、必ずしも助言は必要でないということが分かってきました。

市民クラブで練習している方々を例にとっても、卓球に取り組む考えは様々です。

単なる気晴らしか体を動かす一つの手段ぐらい、つまりボーリング場にある卓球コーナーでボールを打つ程度の感覚の人もいます。

そういった方にもきっちりとした指導をするコーチ役の人、スイングやフットワークをこうしたら良いと、一球打つ毎にコメントする経験者の方がいます。

はっきり言うとそれらは強制的な善意になってしまっていると思います。

お気軽エンジョイ卓球の人に、事細かな指摘はそぐわないのです。

アドバイスはする相手のためになって初めてアドバイスと受け取られるのであり、そうでないものは苦痛でしかありません。

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2014 .07.05
いよいよ今月からプラスチックボールへの切り替えとなりました。

恐らく当初の予定では、みなさんも新規格のボールをそろそろ打ち始めていたはずです。

案の定と言いましょうか、メーカの開発が遅れ市場にボールの供給が全く追い付いていない現状では、ごく一部の試合を除き引き続きセルロイドボールが使われます。

一番身近な市民大会レベルだと、来年度(2015年4月)から切り替えになれば御の字ではないでしょうか。


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 ボールの色は変わらず
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私もプラスチックボールはまだ打ったことはありません。

ただ現物を触らせてもらう機会はありました。

しかもシームレス(継ぎ目なし)のボールでした。

蛍光灯にかざし、なるほど何も筋が見えないなと興奮しながら見つめていました。

根本的な材質が違うので、色つやもどこか違うのではと思っていましたが、これまでのボールと同じなのが意外でした。

打球感はできるだけ変わらないように作っているそうですが、原料の中に混ぜる顔料を調整し、見た目もできるだけ近づけ違いをなくそうという工夫が感じられました。

あのボールの色は乳白色と言うのでしょうか。

ベージュがかってもいないし、青みがかっていることもありません。

私としては、今のボールよりも若干青っぽいほうが良かったのにと思っています。

わずかに青いと白さが際立つように見え、これまでのボールと混じっても色で区別しやすくなるからです。

そういった大きな違いがないと、混ざり合ったボールを区別するのに、40(セルロイドボール)か40+(プラスチックボール)の表記を見て確認しなければなりません。

今後、この分別作業に世界中の皆さんが手を焼くことと想像しています。

セルロイドボールには周囲にマジックで線を引く、などの工夫をするところがでてきそうですね。

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6月18日から22日までの間、横浜文化体育館でジャパン・オープンが行われました。

日本は男女のダブルスとU21(20歳以下)の女子シングルスで優勝しました。

いくつか波乱がありましたが、理由は試合結果が下馬評通りでなかったというものでした。

そしてもう1つ。


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 何が起こったのか
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最終日の6月22日夜、最終試合が行われていました。

男子シングルスの決勝、水谷選手と中国の于選手との対戦です。

1ゲームずつ取り合った第3ゲーム、水谷選手が7-4でリードという場面でそれは起こりました。

フォアに大きく振られた水谷選手がかろうじて返球し、その絶好球を于選手が打ち損じました。

于選手のスマッシュはネットの上部に当たり、サイドを切って外れていきました。

主審はアウトと判定し、水谷選手の側の手を上げました。

しかし副審は人差し指で水谷選手のコートを指し、エッジボールで入ったという判定をしました。

それを見てがっかりした様子だった于選手も「入ったの?」という感じで台を指しました。

主審は副審に対し、本当に入ったのか確認を求めるジェスチャーで、水谷選手の側の台を指しました。

副審はそれに対しうなずき、主審は判定を于選手のポイントに変更しました。

当然水谷選手はこれに抗議しました。

試合はしばらく中断しましたが判定は覆らず、この第3ゲームは逆転され失いました。

最終的な結果も2-4で水谷選手の敗戦でした。


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自宅で録画した世界選手権のCM部分をカットすべく編集していました。

だんだん面倒くさくなってきて一旦手を休め、何気なくパソコンで動画サイトをクリックしました。

流れてきたのはアナと雪の女王の歌で「♪もう止めよう~」「♪ありのままで~」という松たか子さんの言葉に従い、編集するのはもう止めました。


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 ギャル語アクセントの拡散
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女子の試合は樋浦さんが解説をしていました。

やはりトップ選手として活躍していただけあって、技術的なツボはしっかり押さえています。

一般のスポーツ解説者の中には、言葉は悪いですがそこまで止まりの方、つまり専門家としての分析だけで語りは今ひとつという方がいます。

樋浦さんの場合、内容にとどまらず流れるようでメリハリのある話し方のため、聴きやすく魅了されてしまいます。

ただずっと聞いていて、1つだけどうかなと感じたことがありました。

解説の中に出てくるいくつかの単語が平板アクセントなのです。

ギャルの会話では「彼氏」を↑↓↓ではなく、↓↓↓と音の高低をつけずに発音しますが、それと同じです。

サーブ、レシーブ、ドライブ・・・

それなりに耳にしているので、強い違和感を感じるほどではありません。

でも自分がまっ平らなアクセントで「サーブ」と言う姿を想像すると、気持ち悪くて鳥肌が立ちます。

一説によるとアクセントの平板化はどんどん広がっているそうで、卓球の解説でも将来はスマッシュやラケットなどの読み方も変わってしまうのでしょうか。

ちょっと嫌ですね。

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若年層を中心にテレビ離れが進んでいると言われています。

ただし今月に限っては、テレビの前に張り付く人が沢山いるそうです。

なんでも変わった形の選挙が行われたり、地球の裏側でスポーツの催しがあるそうです。

私はその手の方面にあまり関心がなく、世間の皆様の興奮をよそに、GW期間中に行われた世界選手権の録画映像を少しずつ見返しています。


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 表に見えない貢献
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今回女子は堂々の銀メダルに輝きました。

エースの福原選手を欠いて戦力的に厳しい状況だったので、喜びもひとしおだったと思います。

この結果について、福原選手が出なくても2位になれたんだという人がいます。

試合に出場したメンバーを見るとその通りです。

しかし2位になれたのは、決勝まで中国と当たらなかったというのが最大の理由です。

なぜそうなったかというと、福原選手のランキングがチームランクに貢献していて、中国に次いで2位だったため決勝まで対戦がなかったのです。

従って試合には出なかったが福原選手の存在があってこそ、この好位置を獲得できたことになります。

他には、決勝に到るまでの組み合わせに比較的恵まれたことや、自国開催のため他国に見えない場所で大会中もマル秘練習ができたこと、などの好条件がありました。

そして最後になって申し訳ありませんが、選手のすばらしい頑張りがあり、見事に準優勝という結果を残すことができました。

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少し前に、練習場で二三度お会いしたことがあるTさんと世間話をしていました。

Tさんは定年退職してから卓球を始め、あちこちで行われている試合にも足を運んでいるそうです。

その際に心がけていることは「できるだけお金をかけない」ということです。

Tさんのご家庭は決して裕福ではありませんが、かといって困窮しているわけでもありません。

ただ安く済ませることができるのであれば、それを優先する考えにしているとのことです。


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 知恵を絞って出費を抑える
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例えば学生リーグの試合を見るのはタダですし、日本リーグでも無料の日を選んで出かけるそうです。

有料の試合では当然一番安い席を選び、距離が離れている分は双眼鏡で補います。

大会のパンフレットは有料であれば購入を見送ります。

必ず事前にネットで調べ、必要情報だけスクラップブックのようにプレゼン用ソフトで編集し印刷して携帯するそうです。

使用する用紙は正式印刷に失敗した紙の裏面を使い、コストの安いモノクロで出力するという徹底ぶりです。

(スマホは維持費が高いのでお持ちでないそうです)

Tさんの節約術の紹介は続きます。

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「もっと考えろ」が口癖のかつての私の上司だったAさん。

あらゆるものについて疑問を持たずにはいられず、のほほんとしている私達に「思考停止していないか」とはっぱをかけます。

そこで少しだけAさんの言葉に従い、卓球用具についてもっと考えてみたいと思います。


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 卓球には卓球シューズなのか
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以前、卓球をする際に履くシューズは、バドミントンやバレーボールのシューズでもいいとお話ししました。

その理由としては、シューズは卓球協会の公認が不要なことや、クッション性能など特定の機能を重視する人には、いろんな選択肢があることをお伝えしたかったためでした。

それは決して卓球シューズがダメだと言っているわけではありません。

卓球シューズと謳うだけあって、各社はプレーの特性に最適化したシューズを開発しています。

そこでこの「卓球に最適化した」という点について、もっと深く考えてみます。

よくある動きはすり足のフットワークで、左右の動きの割合が多いと思います。

カットマンならそれに加え前後の動きも大切です。

さらに私のような片面ペンホルダーの場合、フォアに大きく飛びつくことはとても重要です。

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この一本は絶対に落とせない勝負の分かれ目となる場面、あるいはふわりと浮いたチャンスボールが返ってきてこれはいただきと思った瞬間、よくあるのがエッジボールやネットインです。


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 みんなを悩ませるトラブルの元
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卓球台の端の部分にボールが当たった際、台の上側と側面の境界のカド (エッジ)であれば有効な返球となります。

それに対し台の側面(サイド)の場合は無効な返球となります。

このエッジかサイドかの判定で揉めることがあります。

上級プレーヤが参加する試合だと、台の両側に審判がいることが多く、この問題も判別しやすくなっています。

ただそれでも微妙な現象はどうしても発生します。

中にはまったくかすりもしていないのに、申し訳ないという意思表示で人差し指を立てるあつかましい選手もいます。

本当にエッジボールだと勘違いしたのか、ダメ元でやっているのか、それはケースバイケースでしょうが、あまり乱発すると演技派プレーヤのレッテルが貼られることになります。

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世界選手権はもう終わっているのですが、録画した映像の多くをまだ見ることができていない悲しい状況です。

もう見ないであろう過去の番組を消したり、帯で予約している番組の画質を下げたりして、ハードディスクの空き容量をせっかく確保したのに、長期間何もせず動画データを溜め込んだだけになっています。


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 結果が分からないからこそ興奮する
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練習場でこの事を話すと、同じ有り様の方がいて笑い合いました。

試合結果が分からなければもう少し視聴すると思うのですが、Webやニュースで情報がすぐに分かるので、試合の模様はそのうち見ればいいやという冷めた気持ちになってしまいます。

結果だけが先に分かってしまい、あとから映像を見るのをとても嫌う人がいます。

それには私も同感です。

ドキドキ・ハラハラ感が、100%からほぼ0%という違いになってしまうのが最大の理由です。

ソチ・オリンピックの浅田真央選手の演技を自宅でリアルタイムで見たご婦人が、電車の中で熱く語っていた姿を思い出します。

真央ちゃんのジャンプが決まらなかったので、心臓が止まりそうになったとのことでした。

(だったら見ないほうが良かったんじゃないですか?)

そういう悪い予感がして、画面をとても直視できないと思いながらもやっぱり見てしまい、泣いてしまったそうです。

ロンドン・オリンピックの卓球で、日本女子が銀メダルを決めた時も私はテレビを見ていませんでした。

あの試合はストレート勝ちでしたが、それでももしライブ映像を見ていたら私も勝負が決まる瞬間まで手のひらに汗をかいていたことと思います。

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