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スティガ社から販売されているカクカクラケットのサイバーシェイプは、私が出入りするような一般愛好家向けの卓球場でも目にすることがあります。

今回はそのラケットと、とある方の思いについてお話しいたします。


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 ラケットの特徴
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出たばかりの頃は、単なる一時的な話題ラケットであり、色物扱いされて終わってしまうのではと冷ややかに見ていた人が少なくありませんでした。

これまでにも個性的な形状や機構を採用した製品が投入され、それらの多くはすぐに消えてしまいました。

ごく一部はヤサカのハンドソウラケットのように、決してヒット作ではなかったものの長期間販売されていた製品がありました。

現行製品でもニッタクのテナリーシリーズなどは同じような位置づけではないかと思います。

サイバーシェイプが使われている大きな理由の一つとして、従来のラケットとの相違が小さい点が挙げられます。

前述のハンドソウやテナリーは、面を作る角度やスイングなどあらゆる場面で通常のラケットとは操作を変えなければなりません。

サイバーシェイプはそうではなく、ほぼ従来品と同等の要領で扱えます。

違いはどこかと言えば、ブレード面積が若干大きく重心がやや先端寄りになっている点です。

面積が広くなったことは、ボールを捉えられる確率が向上する一方、ラバーを貼る面積も増えるので重量も増えます。

ただスティガ社の説明では、有効な打球をするラケット先端側の面積を広くし、グリップに近い側は逆に削っているとアピールしています。

卓球ラケットのスイートスポットは、真ん中より少し上の部分を中心に広がっています。

サイバーシェイプはそこが広めに設計されているので、スイートスポットも従来品より広いとのことです。


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前回に引き続き、韓国でラケットを購入しようとした日村さん仮名)のお話の続編をお届けします。


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 最後のお店
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スポーツ店エリアでは目的の製品は見つからず、メーカーサイトから検索した専門店を訪れることにしました。

祝日のため閉まっていたお店があり、開いていたお店でも目的のラケットは販売終了だと告げられ、かなり望み薄の状況でした。

しかしネット検索で見つけた3店舗中2店舗を訪れ、残り1つを諦めるのはモヤモヤが残ります。

はっきり言って意地でしかないのですが、気力を振り絞り最後のお店を目指しました。

目的の3店舗目は雑居ビルの3階にあり、祈りながらエレベーターのボタンを押しました。

幸運にもお店は営業中でした「ラッキー!」。


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数年前、韓国メーカーエクシオンの製品を現地購入した人の体験談を書いたことがありました。

その方と久しぶりに卓球場でお会いしました。

今月もたまたま韓国に行く機会があり、ラケットを購入したそうです。

休憩場所で伺ったそのお話をご紹介したいと思います。


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 いざソウルへ
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日村さん(仮名)は、過去に韓国ソウルにあるスポーツ用品店で知人のためにラケットを購入したことがあります。

その時に買ったモノは知人から非常に好評をいただいたそうです。

今回の訪問でも同様のラケットをもう一本買って欲しいという要望をもらいました。

日村さんはお安い御用と引き受け、格安航空券+格安ホテルを予約して旅立ちました。

最初の訪韓時はお店を探りながらいろいろな場所を歩き回る苦労がありました。

2度目となるともう目的の場所は把握しており、10店舗ほどあるお店を効率的に端から突撃していく計画でした。

しかしながら現実にはその手前で何らかの困難が生じるものです。

まず今回は空港の入国審査まで1時間もかかってしまいました。

長蛇の列で皆さんイライラ。

指紋の採取でトラブったり、係員に文句を言っている人もいます。

市内の移動はICカードをかざし列車にすんなり、、とはいかず、残高不足でチャージの方法を問い合わせることになりました。

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少し前に2021年に新規採用された、いわゆるカラーラバーについてお話をしました。

今回は厳密には新色ラバーの話というわけではないのですが、関連する流れということで新色ラバーの第4回ということにさせていただきます。


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 白いラバー
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ある日卓球初心者の女性Aさんとお相手する機会がありました。

その方とお話することで、卓球競技者は暗黙の常識に染まっていることを認識しました。

Aさんには卓球場にあるラバー貼りラケットを手渡しました。

ニッタクのシェークハンドラケットです。

しばらく打ちながら合間合間に卓球に関する問いかけがあり、それに私が答えていました。

突拍子もない質問(例:表ソフトとバタフライはどうちがうんですか?)は飛び出さず、ぽこぽこピン球を打ち合っていました。

ところが遂にハッとするクエスチョンがAさんから発せられました。

「なんでラケットの片面が黒なんですか」

私は両面同じ色のラバーが認められていた時代の出来事から説明をしようと考えました。

しかしAさんが疑問を持ったのは単純な色使いに関することだと分かりました。

最も地味な色でAさん的にはゴキ○○をイメージする黒をなぜ使っているのかという問いかけです。

普通(卓球しない人の普通)に考えると、赤と青などビビッドな色を使ったほうが楽しいというご指摘です。

「白はどう?」(いや、ピン球と同じ色なので…)

「両方赤でいいじゃない」

怒涛の質問攻めに遭いタジタジになりました。


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ずっと前に新色のラバーについて2度触れたことがありました。

それを振り返りつつ、最近の私の周囲で見聞きしたことをご紹介いたします。


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 1年遅れた採用時期
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2021年10月1日に新色ラバーが追加されました。

本来であればそれより1年前に実施されていたのですが、変更になった理由は新型コロナウイルスでした。

ITTF(国際卓球連盟)は東京オリンピックの後にこのルールを適用するという事前通知をしていました。

コロナでオリンピックが延期になったため、新色ラバーの販売も1年後ろへずれました。

これに関してはおそらく揉めたのではないかと考えています。

プレーに関係する変更ならオリンピックというビッグイベントを待つのは分かります。

でも新色を追加するだけなら五輪のプレー内容に何も影響はありません。

「オリンピック後」と発表した意味は、そこが節目になってちょうどいいよねということだったはずです。

1年も遅らせるのは準備をしていたメーカーの出鼻をくじいたと想像できます。

そして新色を心待ちにしていた卓球ファンはがっかりしたことでしょう。

やっと販売となりそれなりの年月が経過しました。

局所的な意見で恐縮ですが、私が出入りする練習場の新色ラバー状況をお伝えします。


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2週に渡りお話ししてきました粒高ラバーですが、今回も実際に私が使ってみた感想をお届けします。

粒高使いのエキスパートの意見ではなく、ちょっと試してみようと思った粒初心者が感じるであろう共通の感想も一部含まれていると思います。


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 お試し技術はマシン相手がベスト
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先ずは前回ご紹介した粒高ラバーの開祖、中国の張燮林(チャンシエリン)選手に倣いペンホルダーでのカットマンを試みました。

はるか昔にも少しだけやったことのある、スポンジのない粒高1枚ラバーでのペンカットです。

まずお相手いただくのは卓球マシンです。

最初は当然のことながら目も当てられない悲惨な返球となるので、相手をがっかりさせることなく、自分が申し訳ないと感じることもない相手は機械にするのが最善です。

初っ端はあり得ないリターンを数発放った後、そこそこ返せる感覚が分かりかけてきました。

フォアは思ったよりは順調で、続いて鬼門になるだろうと予想していたバックカットを試しました。

ちなみにここで試すバックカットは裏面を使うカットではなく、張選手と同じくフォア側と同じ表面の粒高を使います。

見事にメタメタで、フォアカットの時のようになかなか安定モードに入りません。

台の中に入れようという意識を強くするとスイングがどんどん小さくなり、胸の前でコンパクトに縦に撫ぜるだけの振りになってしまっていました。

これは恐らくほぼナックルボールで相手にとっては絶好球、加えて返球できる状況が極めて限定されてしまう悪例だと察知しました。

一旦中断しスマホで張選手の動画を確認しました。

一般的なシェークのカットマンは、フリーハンド側の肩の前方かつ、腰の高さで打球するのがベストの位置のようです。

張選手はそれよりももう少しだけ体の外側で、更に若干より前方でわずかに打点も低めのように見えました。

それをお手本にして続けるとややマシになりましたが、フォアカットくらいの安定性までには持っていけませんでした。

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前回に引き続き魔球を放つ異色の卓球アイテム、粒高ラバーについてお話しいたします。


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 粒高ラバーの開祖、張選手
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そもそも粒高ラバーというものが生まれた経緯はどのようなものだったのでしょうか。

それにはずっと前にもご紹介したことがある、中国の張燮林(チャンシエリン)という選手が大きく関係しています。

張選手は1950年代の末期、中国式ペンホルダーを使ったカットマンでした。

当時の中国はペンホルダーのカットマンもそれなりに存在し、スポンジのない1枚ラバーを使っている人が多かったそうです。

張選手は紅双喜というメーカーが廃棄する不良ラバーを入手し、それを使ってみました。

裏ソフトラバーに使われるはずだった若干粒が高めのゴムシートで、それを逆向きにして1枚ラバーとして貼ってみたのです。

今の粒高ほどの高い粒ではありませんでしたが、通常の1枚ラバーとは異なる特徴を見出しました。

まだ卓球界には粒高ラバーというジャンルが認知されていなかったこともあり、1960年代に入って張選手のミラクルボールは強力な武器となりました。

ちなみに張選手は中ペン(中国式ペンホルダー)を使うカットマンですが、バックカットは裏面を使うのではなく表面でカットしていました。

またカットの時は人差し指をラケットの裏面に回し、表面は親指だけという握りでした。


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今回は卓球用具の中でも魔球製造機と呼ばれる、粒高ラバーについてお話しします。

異彩を放つラバーのためコアな愛好家がいらっしゃり、語りだすと止まらない人に何人か出会いました。

それら粒高マニアからいただいたご意見をご紹介します。


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 特徴が出る形状や材質
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メーカー各社から様々な粒高ラバーが販売されています。

それぞれに個性があり、ざっとご説明すると以下のような部分に違いがあります。

1)粒の高さ:高いと変化幅が大きく、低いと安定性重視

2)粒の太さ:太いと安定性重視、細いと変化重視

3)粒の硬さ:硬いと攻撃向き、柔らかいと安定性重視

4)粒の形状:円柱形は変化重視、根本が台形だと安定性重視

5)粒の間隔:狭いと安定性重視、広いと変化重視

世間一般にはこのように言われています。

私も4番めまでは確かめるまでもない当然のことかなと思っています。

少し疑問に感じたのは5番目の粒の間隔についての違いです。

先日、打ち比べる機会があったので試してみました。


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技術の進歩や制度の改革などにより私達の生活様式は向上しています。

それは卓球にも当てはまります。

主に中高年の方との話を通じて再確認した具体例を見ていきたいと思います。


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 何をおいてもまずはラバー
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用具関連ではラバーの進化が最も実感できる変化です。

卓球のいわば創世記には、板でそのまま打ったりコルクを貼って打ったりしていたのが、次第にゴムシートかスポンジを貼ることに集約されていきました。

いろいろな議論や検討を経て、半世紀ほど前におおよそ現在に近いラバーの取り決めとなりました。

しかしその後も大枠は保たれたまま改良が進み、テンションラバー全盛期を迎えています。

弾むのに回転もかかり、おまけに扱いやすい。

定番のロゼナなどを使っていると、入門用の位置づけ製品でも十分に高性能です。

かつての王道ラバーと言われたスレイバーやマークVがかすんでしまう存在です。

裏ソフト以外でも、例えば粒高ラバーのスポンジはものすごい微妙な薄さのバリエーションがあります。

昔はスポンジ厚がかなり適当でバラツキがあったという話をされた方には、隔世の感があるそうです。


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ずっと前にラバーの貼り替えについてお話をしました。

その時は主に貼り替え方法についてご説明いたしました。

今回は貼り替えるタイミングについて述べてみたいと思います。


一口にラバーの貼り替え時期と言ってもラバーの種類によって判断基準が異なります。

そこで大きな分類である、裏ソフト、表ソフト、粒高、アンチの4種類それぞれについて考えてみたいと思います。


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 裏ソフト
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一般的に貼り替え時期の判断は、裏ソフトの生命線である引っかかりの劣化度合いによります。

例外としては台の角などにぶつけてしまい亀裂が入った時は、まだ十分なグリップ力があるのに泣く泣く貼り替えざるを得ないというケースがあります。

さらに稀な例としては、製造不良でシートがスポンジから剥がれてしまう剥離というものあります。

剥離が起きるとその部分だけが若干ポコッと浮いたようになります。

さて話を元に戻して通常の引っかかりの衰えについてですが、物理的に詳しい原因は私もよく分かりません。

微細なレベルで観察すれば、シートの表面に細かな傷や凹凸が生じ、そこにゴミなども入る。

あるいは別の要因としてゴムシートの弾力が低下してくる。

などがあるのでしょう。

なんとなく後者の理由のほうが確率が高そうな気がします。

弾力の低下といっても経年劣化ではなく、試合や練習であれだけバシバシボールを叩き続けているのですから、ゴムシート君にとってはたまったものではないと感じているからです。


用具メーカーが案内している貼り替え時期の判断で、表面の色がくすんできたり、下にある粒の形が浮き上がってきた場合というのがあります。

公式にそういう案内をしているので概ね合っているのでしょう。

私としては使っている本人の感覚を重視してはと考えています。

粒が浮いていても劣化を感じないのならそのまま使い続けます。

たとえ新品の時と比べて劣化を感じたとしても、使っている本人がまだ十分いけそうと思うのなら使い続けるのです。

車のタイヤであれば安全に直結するため目視確認による減り具合で判断すべきです。

でも卓球のラバーにはそういうことはありません。

初級レベルの人なら劣化が分からず、縁がボロボロに欠けた状態でも使っている人がいます。

流石にそのあたりになるともう貼り替えてはどうかと思います。


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ラケットに貼るラバーは必ずロゴ部分を残し、どのメーカーのどのラバーなのかを明示させておく必要があります。

今回はそれらを全て集めた公認ラバーリストについてお話したいと思います。


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 仕切っているのはITTF
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ロゴマーク周囲を見ると番号が書いてあるものが沢山あります。

ITTF(国際卓球連盟)のマークに続き、ハイフンで繋がった数字が四角で囲われています。

例えば売れ筋であるニッタクのファスタークG1であれば、54-015という番号があります。

勘の良い方なら最初の54がニッタクを表し、後ろの015はファスタークG1を表すのではないかと考えるでしょう。

まさにその通りで、これは遡ること2008年にITTFがラバーにつけることを課した識別番号です。

国際大会の公式戦で使用するラバーはITTFが承認したラバーを使うこととなっています。

メーカーが承認を依頼し、ITTFの公認ラバーリストに登録されると使えるようになります。


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今回は卓球用品メーカーVICTAS(ヴィクタス)についてお話したいと思います。


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 変革の軌跡
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現在VICTASはブランド名かつ会社の名前となっていますが、かつてはそれぞれが異なっていました。

ブランド名はTSPで、会社の名前はヤマト卓球株式会社でした。

年配の方ならTSPは表ソフトのスペクトル、あるいは関西の方ならボールで馴染みがあるといった印象を持たれていました。

そういう状況のままではいけないという危機感からか、旧TSP時代から経営に携わっていた方は矢継ぎ早に改革を行い今に至っています。


まずバタフライの契約選手であった松下浩二さんを社長として迎え入れました。

上位ブランドのVICTASを立ち上げ、従来のTSP製品はそのまま普及ブランドとして継続という形を取りました。

VICTASブランドは徐々に取り扱い製品を増やし、斜めにカットした大胆なロゴを採用しました。

そして会社の名前をVICTASに変更し、TSPブランドの製品は整理した上でVICTASに取り込みました。

それらと並行して丹羽選手など有名な方々と契約を結び、日本男子代表の公式ユニフォーム提供メーカーにもなりました。

一般の卓球愛好家視点なら、随分あか抜けた企業に変身しましたねという感じかもしれません。


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