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今回も前回に引き続き、東京オリンピックに関することをお話ししたいと思います。


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 用具や選手の所作
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多くの選手をざざっと見ましたが、それまでは中国選手だけだった粘着ラバーが、他の国の選手にも広がっていることがわかりました。

しかも私が実際試してみて駄目だった、肉厚で短い粒が密集している中国製粘着ラバーです。

ファアにスポンジが青の黒ラバーというのはその典型的なスタイルで、これからも使用者は増えていくのでしょうか。


ブラジルのカルデラノ選手は、相手がサーブを出す直前にものすごく低い姿勢を取り、そこから上体を上げてレシーブの動作に入ります。

どれだけ低いかといえば、目が台の高さの所になる位置まで下げるのです。

これは私には真似のできない動作です。

私は脚はガバッと開いて構える一方、上体はすっと立てたまま台全体を俯瞰する感じでレシーブに入ります。

レシーブ直前で視点が変化するのは避けたいからです。


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連日猛暑が続く中、東京オリンピックの会場でも熱い戦いが繰り広げられています。

さて卓球競技においても、混合ダブルスの金メダルを始め、日本は複数のメダルを獲得することができました。


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 理系的発想のメダル予想
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最初は混合ダブルスから始まり、これは下馬評通りになる確率がやや低めの種目でした。

そういう中でも卓球コラムニストの伊藤条太氏は、個性的な見解を出していました。

中国の許シン劉詩文ペアと、日本の水谷伊藤ペアの対戦予想をユニークな視点で語っていたのです。

直近の両ペアの対戦における獲得ゲーム数から、日本ペアが4ゲーム先取する確率を21%と算出したのです。

それは過去の3試合という限定的な試合数より導いたものです。

でも統計的に有意な母数となるほど対戦しまくるということは不可能です。

従ってその範囲から想像をたくましくした意見で構わないと考えています。

21%なら可能性は低いものの、望みは持てる値です。

こういう分析が新鮮に思えたのは、卓球を語る人で同じような話をしていた人が皆無だったからです。


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卓球をやっている中で、ちょっぴり「カッコ悪い」と思うこと、あるいはそのように見なされていそうなことがあります。

今回はそれについて考えてみます。


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 ラケットに手を添えて反転させる
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シェークでラケットを反転させるのは簡単で、初級者でもラケットを立てた状態にして片手でくるくる回すことができます。

一方ペンの場合は練習をして慣れる必要があります。

反転式と呼ばれる両側に指を引っ掛ける突起がついたラケットか、中ペン(中国式ペンホルダー)の2つが反転できるペンホルダーラケットです。

どちらであってもラケットの形状と握り方の特性から、シェークのように片手で反転させるのは難しくなります。

世間にはなんなく反転させているペン使いの人は沢山います。

でもみなさん結構な時間をかけて、片手でなめらかに反転できるよう練習を重ねた結果なのです。

そのためその辺の卓球場だと、もう一方の手を添えて反転しているペン使いの人が結構いらっしゃいます。

別にそれで構わないと考えている人は一定数います。

一方でそう思っていない人も多数存在します。

後者の人は程度の差はあれ、いつか自分も片手で自在に反転できればと願っています。

ところが現実は、反転の練習にあまり時間を割くことができておらず、やむを得ず片手を添えて反転させる状態に甘んじています。

恐らく10回中9回は片手だけで反転できるレベルの人は、そこそこいらっしゃるはずです。

でも裏を返せば10回に1回の確率で回し損ないをしてしまうのです。

その成功率で試合に臨み反転を試みるとどうなるか、、、かなり悔いの残ることになりそうです。

従って情けないと思いながらも、片手を添えてラケットを反転させているのです。


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東京都に4回めの緊急事態宣言が発出され、オリンピックは一部会場を除いて無観客での開催が決まりました。

これについて皆さんはそれぞれのお考えをお持ちになったことだと思います。

それでも世の中は止まることなく動いており、決定されたことに従って進んでいくしかありません。


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 広報活動のもどかしさ
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日本選手団の主将は陸上の山縣選手、そして副手主将は我らが卓球の石川選手に決まりました。

JOC(日本オリンピック委員会)のスポンサーであるアシックスは、同社の契約選手である石川選手の巨大モニュメント「ビッグ佳純」を制作し、PRの目玉にする予定でした。

とてもユニークな試みで、かなりのインパクトのある宣伝になると思いました。

しかしこれを多くの人の目に触れる場所に展示するのは、今避けなければならない密集を回避する方針に反します。

そのためアシックス本社前という露出やや控えめの場所に置かれ、せっかくのアイデアが十分に活かされない形となってしまいました。


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今回は、練習場で一度だけお会いしたことのある方についてお話ししたいと思います。

お名前はわからないため、いつものパターンで似ている有名人を当てはめ、江頭さんということにしておきます。


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 ペン表への疑問
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江頭さんは50代あたりと思われる男性です。

卓球を始めた頃は、丸型の日本式ペンホルダーの片面だけに表ソフトを貼ったスタイルでした。

ちょうど中国の前陣速攻スタイルが全盛だった時期でしたので、江頭さんも周囲の意見でその型を選んだそうです。

ただご本人としては、ヨーロピアンスタイルのシェーク裏裏を選んでいても良かったかもという思いがあったそうです。

その後長~い(20数年くらいでしょうか)ブランクの後、卓球を再開しました。

健康診断で各種数値が思わしくなく、何か手を打たないと大変なことになりそうという危機感が動機でした。

昔のラケットは一応探してみましたが行方はわかりませんでした。

心機一転、ここは一つ中ペン(中国式ペンホルダー)にしてみることにしました。

そしてどうせなら憧れだったカーボンラケットにしてみようということで、当時TSPブランドで販売されていたヒノカーボンの中ペンを購入しました。

複数の練習場でしばらく練習や試合を行いました。

心配していた用具やルールの変更にそれほど戸惑うことはなく、指を引っ掛けるコルクの部分がない中ペンにも違和感はありませんでした。

しかし多くの方とプレーをしていく中で、ペン表というのがかなりマイナーな存在であることを徐々に認識するようになりました。

「あっ、ペン表なんですね」という一言には、言外に「昔の、伝統的な、かつて世界を席巻した」というニュアンスが含まれているような感じを持ちました。

ネット上では「今ではすっかりオワコンの」といった意見も見かけました。

それは流石に気にすべきではないと思いましたが、別の方のラケットを借り裏ソフトを試し打ちした際、ペン表に疑問を感じ始めました。


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今回は某所で指導員をされている方についてお話ししたいと思います。

人物が特定されないよう、全く別のお名前の「佐藤さん」ということにさせていただきます。


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 本質を見抜いた助言
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佐藤さんはキリッとした顔立ちの女性で滑舌の良い方です。

物事を論理的に捉えるので私もうなずけることが多いです。

以前私はフォームが汚いと述べたことがあります。

異なる複数の方から指摘をされたことがあれば、それはもう客観的な事実として改善すべきと認識していました。

ところが佐藤さんは、そのままで構わないとおっしゃることがいくつかありました。

例えばツッツキの練習で、私は打球前に小刻みに2度ほどぷるぷるっとラケットをしゃくるような動きをすることがあります。

それに関し色んな人から指摘をいただいたことがありました。

佐藤さんは間合いや微調整を取ろうとしてそうなったのだと解釈し、別に構わないと言ってくださいました。

ぷるぷるモーションが入ることは返球自体に実害はなく、あえて直すべきはバウンド直後ばかりを捉えている点で、もう少しだけ待ったツッツキも混ぜたほうが良いというアドバイスでした。

ラケットが外側を向くきらいがある点については、他の方からいただいた指摘と同様、エネルギーロスにつながるので改善したほうが良いと言われました。

しかしそれについても時々は面を開き、手打ちっぽい感じでストレートに流し打ちするのは効果的だとおっしゃいました。

ペンは手首の可動範囲が大きいので、その利点を十分に活用した打ち方は取り入れるべきとのことでした。


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2018年に台湾のアカディ(akkadi)というメーカーが、日本の卓球用具市場に参入しました。

今回はそれについてお話ししたいと思います。


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 アカディ社の概要
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アカディ社は日本に直営の支店を持つのではなく、埼玉県にあるイルマソフトという会社が代理店となる形で販売を行っています。

イルマソフトは以前からドイツのドニック社の代理店もしています。

取扱製品は代理店のものだけに限定するガチガチの営業方針ではなく、他社の主力商品も扱う柔軟なやり方をとっています。

アカディのラケットは日本で販売するため協会から認定を受けていて、いずれの製品にもJ.T.T.A.Aの刻印が入っています。

現状の日本でのラインナップは、ラケット、ラバー、ボールの3ジャンルです。

特徴は概ねリーズナブルなお値段で、価格上昇の流れが止まらない近年の卓球用具の状況では嬉しいことです。

ラケットの主力製品はもちろんシェークハンドですが、それと同じブレードを使用した中国式ペンホルダーもあります。

そして日本向け市場を意識していることが強く伺えるのが、数種類の日本式ペンホルダーを揃えている点です。

ブレードには5枚合板だけでなく、日ペンでは外せないヒノキ単板ラケットもあります。

また5枚合板には角型と角丸型2種類の反転式もあります。


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緊急事態宣言が発出されている状況下では、卓球をするのも困難となっています。

部屋の中で素振りをしたり、カーテンめがけてボールを打ったりするものの、気晴らしには程遠く我慢の毎日です。

仕方なくネット上にある動画を見る機会が増えました。

その中でいくつか気づいたことがあったので、今回はそれについて書くことにします。


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 衝撃?笑撃?映像
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私が見る卓球動画は、特定のジャンルに偏らず幅広く閲覧しています。

著名な大会からどこかの市民大会までレベルは様々で、戦型の偏りもありません。

特定選手のベストショット集、技術解説、いにしえの映像など、バリエーションは豊富です。

それでも印象に残りやすいものは意外性のあるシーンです。

例えば練習をしている背後で別の競技をしている動画がたまにあります。

バドミントン、バスケットボールあたりは普通ですが、剣道や新体操というのもありました。

また卓球をしている競技者自身が、見慣れない出で立ちというケースもありました。

どこかの市民大会のような試合映像を見ていると、横から突然球を拾いにきた人が現れました。

もしその時飲み物を飲んでいる途中だったら吹き出していたでしょう。

現れた人は全身銀色のボディースーツを着ていたのです。

複数名いたので、どうやらチームで揃えたようです。

マラソンにはそういうコスチュームランナーがいることをテレビで見たことがあります。

アナ雪が流行ったときは、エルサの格好をした人が走っていました。

それと同じようなノリなのでしょう。

でも卓球の場合、小規模な大会でも日本卓球協会のルールに沿って実施されるのが普通です。

その場合、競技者はJTTAのマークが入ったユニフォームを着用することとなっています。

ですのでボディースーツを着た人は、1)卓球協会の承認を受けたスーツを着用していたか、2)特例処置で出場しているかのどちらかなのでしょう。

1)のケースは考えにくいため、審判長にお願いして認めてもらったような感じがします。

審判長に拒否されることも想定して、会場に通常のユニフォームも持参していたかもしれません。

ジョークを理解してくれた、やわらか頭の審判長さんで良かったですね。


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今回も巷の卓球場でプレーをしている方をご紹介いたします。

Iさんという人で、シェーク裏裏の40代男性です。

試合や練習に明確な信念をお持ちで、少し前にそれを熱く語ってくれました。


Iさんは何事も客観的・分析的に捉えようとされる方です。

変なレッテルを貼るつもりはありませんが、コンピューターのような考え方をする人物と表現すれば感じがつかめるでしょうか。

Iさんの試合に対する向き合い方は徹底した内容重視です。

内容重視の思考は勝つための思考とおおむね重なります。

重なっていない部分の面積はわずかです。

しかしながらIさんの場合、その小さな面積に以下のような強烈な特徴があります。


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 1)勝ち負けはどうでもいい(大胆なご意見です)
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一般的に試合はとにかく勝って結果を出すことが求められます。

ゲームオールでリードしていて、守りに入ってジュースになったとします。

それでも勝てば、自分もチームメイトも結果オーライと受け止め、そのあと守りに入ってしまったのは反省すべきだねという流れになるでしょう。

Iさん的には、勝利に向かう最適な選択ができたかどうかが評価の判断基準です。

相手の戦術やそれまでの試合の流れなどを総合的に勘案し、ここは勝つために守り重視とするのがベストであったのならそれこそが正解なのです。

守りに入って追いつかれたというのは、最善の選択をしている状況で起きたことで何も悔やむ必要はありません。

仮にそれで負けたとしても同じ結論となります。

相手はあとがない状況で、より果敢に攻めてくることは予想できます。

それを踏まえても守り主体としたほうが勝ちに結びつきやすいのなら、妥当な選択をしていることになります。

野球では敬遠という手段があります。

その日絶好調の4番バッターから長打を食らう確率が高いのであれば、迷うことなく敬遠すべきです。

真っ向勝負を挑んでホームランを打たれたりすれば、それは潔いのではなくみすみす勝利を放棄したただの馬鹿です。

というようにIさんの主張が続き、私はひたすらうなずいていました。

格上の選手に逆転勝利したような場合は誰しも手放しで喜ぶでしょう。

しかしIさんは内容重視なので、仮にイマイチなプレーが多々あったとすれば全く嬉しくなく反省一辺倒になるそうです。


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今回も前回に引き続き、卓球王国2021年5月号の内容についてお話ししたいと思います。

私が興味を惹かれた特集の2つ目は「武者修行で強くなる、可愛い子には旅をさせろ」です。

内容はヨーロッパの卓球リーグを経験した、日本男子のトップ選手6名についてのインタビュー記事でした。

現地で経験した様々な出来事が、ご自身の競技技術や精神面、そして人間としていかに成長の糧となったかが紹介されています。

最初にざっと読んだあとの感想は、やはり世界で活躍できるレベルになるにはこういった環境に身を置いたりしないといけないのかという驚きでした。

ただしばらく経ったあと、私の考えは少しづつ変化していきました。

取材を受けた方々の欧州での経験には、いくつかの側面があると思ったのです。


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 日本では出会えない選手との交流
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まず本職である競技技術の向上そのものについては納得ができます。

1つはレベルの高い選手の中で揉まれるということ。

そしてもう1つは、いろいろな選手と当たることで対応力に幅が出るということです。

卓球に限らず他のスポーツでも類似の体験談はよく耳にしたことはあります。

そして意外にも、eスポーツと言われる分野でも当てはまることがあるのです。

対戦型の格闘ゲームなのですが、当初私はそのようなものならバリエーションなどたかが知れていると思っていました。

なぜなら生身の人間が物理的なボールを打球し合う対戦とは異なり、レバーとボタン操作だけに抽象化されたデジタルの世界です。

いくら競技者に個性の幅はあっても限定的と思っていたのです。

ところが日本の上級競技者が、パキスタンの選手に圧倒されしまった例などがあります。

日本人のプレーとは明らかな違いがあり、面食らってしまったのです。


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現在発売されている卓球王国2021年5月号は、私がピクッとなる記事がいくつか掲載されています。

今回はそのうちの一つ、大昔に存在した変わったラバーについてお話しいたします。


卓球という競技が生まれ現在の形になるまで、用具やルールはどんどん変わってきました。

その中でラケットに貼るラバーの進化が最も爆発したのが1950年代です。

当該コラムを執筆した伊藤条太氏は、そのありさまを生命の種類が飛躍的に増えたカンブリア紀のようだと評しています。

1956年当時のバタフライ社のラバーのラインナップが、ラバー断面図とともに紹介されています。

私はその図を見て、いくつかのラバーはすぐに構造が理解できませんでした。

おそらく今あるラバーの種類が「正しい姿」であるという固定観念に凝り固まっていたのが原因だったのでしょう。


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練習場でお会いする方との何気ない会話には、卓球用具の話題もよく出ます。

それらの内、要望として挙がったものを3つご紹介いたします。


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 倒れにくいフェンス
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不満を感じていた方はフェンスの倒れやすい点を指摘されていました。

フェンスの下に回転する脚が2つついていて、設置する際はそれを90度回転させます。

その脚が直角の状態を保てず、浅い角度になり倒れてしまうのはどなたも経験したことと思います。

回転軸の周囲に加工を施し90度回した状態にすると、カチッとくぼみに収まるような構造になぜできないのかとおっしゃっていました。

利用者から使い勝手に関する意見を吸い上げ、フィードバックする仕組みがフェンスにはまだ適用されいないのでしょう。

毎日世界のどこかで何百枚ものフェンスが倒れ、立て直していることを考えると、そのストレスの総量は計り知れません。

大昔のフェンスは鉄のフレームに網を張ったタイプが主流でした。

私も某所で目にしたことがあります。

脚はフェンス本体と直角に交差したまま溶接で固定されているので、めったなことでは倒れません。

バタバタ倒れてしまう近年のひ弱なフェンスとは対極に位置しますが、その分重くて搬送に難があります。

脚が固定されている点もコンパクト収納にはデメリットです。

従って今の軽量フェンスのまま脚に改良を施すのがベストですね。

私は今スマホスタンドを使っていますが、そのスタンドには自在に曲がり形状を固定できる3本の脚がついています。

フェンスにもそういうタイプの脚をつけてはどうかと思ったことがあります。

両端に4本ずつ、計8本のぐにょぐにょした脚をつけるのです。

ただそれだと重ねて収納するときに脚の先端でフェンスを突くことがあり、破損につながる可能性からボツになるのでしょう。


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