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前回に引き続き、Tリーグの試合を見てきたUさんのお話をご紹介いたします。


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 開催場所までの道のり
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会場は高砂市にあります。

と言われても江戸っ子のUさんにとって高砂でイメージできるのは、京成電鉄の要の駅「京成高砂」になってしまいピンときません。

時間に余裕はありますが出張のついでに訪れる未知の場所です。

事前に会場周辺の地図を見て頭に入れました。

少し離れたところにショッピングセンターがあり、そこの王将で夕食を取りました。

王将は東日本と西日本で値段が異なり、いつもより44円安く中華飯が食べられたので小さくガッツポーズを決めました。

また東日本では販売終了した明治カールを見つけお土産に購入しました。

人口が9万人強の地方都市での開催なので集客の行方が気になります。

県庁所在地の神戸市からも結構離れています。

10月に名古屋で行われた試合で観客数601人というのがあり、名古屋でその数なら今回はもっと少ないかもという思いがありました。

会場周辺は普通の住宅地で、さすがに田んぼや畑は見当たりませんでした。

駐車場の誘導係の人が何人もいて、ここは車での来場者の比率が多いようでした。


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 会場内部の様子
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会場に入るには入り口でスリッパに履き替える必要があります。

一歩足を踏み入れると正面に本日の対戦である、日本ペイントマレッツと日本生命レッドエルフのロゴマークなどが入った看板が目に飛び込んできました。

特に中央のTリーグのロゴはセンスがあっていいですね。

両脇にささやかなグッズ販売所があり、その横を通って2階に上がります。

通路にはTリーグや来月に行われる全日本のポスターが貼ってありました。

アリーナの一部は黒いフェンスで仕切られ、観客から見えない部分に練習台が置かれています。

フェンス前には大型モニターが設置されていて、プロ野球の試合などでも見かける3Dのロゴがぐりぐり回っていました。

この地域での開催ということを考えると、広さや客席の数は妥当ではないかと思いました。

Uさんはコートを縦方向から見たいため、会場奥のレッドエルフ側の席に座りました。

隣の席との間に一本のテープが渡されていて、テープの向こうはコートから真っすぐ後ろになって見やすいため1500円高い席でした。

しかしその一列だけ横の安い席に座ることができ、とてもラッキーに感じたそうです。


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これまでほとんど触れていませんでしたが、3回に分けてTリーグについて書いてみたいと思います。

Tリーグはいろんな方やいろんなメディアが既にお伝えしていますので、できるだけそれらとは異なる観点での内容をお届けいたします。

また、私個人での情報収集には限りがありますので、練習場で出会ったUさんから仕入れた伝聞100%のお話であることをあらかじめお断りしておきます。


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 観戦の決断から入会手続きまで
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Uさんは「愛ちゃんより少しだけ年上です」と自己紹介してくれた女性です。

訪れたのは12月3日の、日本ペイントマレッツ対日本生命レッドエルフの試合でした。

たまたま兵庫県某所に行く機会があり、そのあと試合会場にも十分立ち寄れる時間的余裕がありました。

話を聞いていた私にはずいぶん大袈裟に聞こえたのですが、Uさんは何か運命的なものを感じたそうです。

神様が呼んでいると確信したUさんは行くしかないと決心し、チケット購入の手続きを始めました。

TリーグのWebサイトからチケットが入手できるようで、まあ当然だよねと思いつつ便利なネット社会に少しだけ感謝をしました。

いきなりチケット購入の手続きに移れるものと思っていると、その前にTリーグの会員になる必要があることが分かりました。

ああそうなのと思いながら手続きを進めると、住所氏名生年月日という重要な個人情報の入力が求められます。

近年はハッキング被害であの会社、この自治体などから情報漏洩が起きるニュースを頻繁に耳にします。

Uさんは「Tリーグさん。セキュリティ対策しっかり頼みますよ」と祈りながら、偽りのない本人情報を打ち込み、続いてクレジットカード番号も入力しました。


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今回は某所にある卓球場に行った時のことをお話ししたいと思います。


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 思いが詰まった作り
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いろいろなお店などが入っている建物の一角が卓球場へと改装されたようです。

高いロビングを上げることはできませんが台の数や広さについては満足でき、まだ新しい点は女性に好印象を与えているようです。

更衣室の棚の木はニスなどを塗っおらず、シンプル&ナチュラルな感じです。

無印良品のお店に入ったような雰囲気というと誇張しすぎかもしれませんが、今はこういう感じの作りがイケてるのかなと鈍い私でもなんとなく理解できます。

フロアの清掃もしっかりとなされていて、寝転んでストレッチ体操をしてもウェアにほこりが付着することはありません。

スタッフさんが一所懸命モップがけをしているのか、ロボット掃除機を動かしているだけなのか、まあどちらであってもきれいな点は高評価をあげたいです。

フロアは卓球台が2列で奥までずらーっと並び、窮屈な感じはありません。

列の間はお馴染みのフェンスを置いて仕切り、フロアの両サイドはベンチが置かれています。

汎用的なベンチを購入してもよかったのですが、こちらの卓球場では特注のカスタム一体型ベンチ(と表現してよいのか?)が並んでいます。

ベンチの下に荷物を入れやすいような設計にし、収納量もたっぷりです。

衝立状の高い背もたれがあり、ハンガーをかけるフックを取り付けています。

冬場はコートなどをたたむことなく、見える場所に掛けておけるのは大変便利だと思います。

ベンチの座面は掃除がしやすく低コストなプラスチック製でもよかったのに、更衣室と合わせたのか木製です。


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先日某卓球場で行われた試合に参加しました。

そこで出会った人についてお話ししたいと思います。

いろいろな場所で多くの方々と接していくと、強い個性を持った人やハプニングに必ず遭遇します。

その日は3名の方が強く印象に残りました。


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 全く笑わないAさん
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Aさんは石像のような彫りの深い顔立ちで表情も少ない女性です。

ベンチに隣り合って座った際、一般的な卓球の話を持ち出して雰囲気を和ませようとしたところ、いきなり厳しいご指摘をいただきました。

私はある選手が果敢に攻撃を仕掛けていくプレーを「ハイリスク・ハイリターン」と形容しました。

Aさんは「ハイリスクはわかるが、ハイリターンはおかしい」「卓球は凡ミスでもスーパープレーでも1点しか入らないのだから」と全く反論の余地がないお言葉を発しました。

おどけた感じでの突っ込みなら私の気持ちも楽なのですが、Aさんは真顔でズバッと斬り込んできます。

「参ったな」と心の中でつぶやきながら顔は苦笑いで「いやぁそうですね。すみません」とひとまずその場を取り繕いました。

会社にも似たようなタイプの上司がいて、ルパン三世の五右衛門のように斬って斬って斬りまくるので「斬鉄剣」というあだ名の人がいます。

Aさんも同種の「カミソリ」あるいは「ナタ」か、それでは生ぬるいので「ギロチン」あたりのニックネームが似合いそうです。

Aさんは横で試合をしている中学生を指差し批判し始めました。

件の少年は劣勢になるとふてくされ、投げやりな態度になるのです。

「彼には周囲の大人がちゃんと注意して指導しなくてはいけない」「ここの人たちは甘やかしている」とお怒りです。

腹を立ててラケットを投げたりするのなら当然注意しますが、単にムラッ気のある子どもだとしか私には思えませんでした。

ひとしきり毒を吐いてスッキリしたようで、Aさんは休憩室へと消えていきました。


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試合開始前には対戦相手とラケットの交換をしてラバーを確認し、続いてウォーミングアップのラリーを行います。

そのへんの体育館で行われる試合では順序が逆になり、肩慣らしを終え試合開始直前にラバーを見せ合うことが多いと思います。

今回はその名刺交換のような儀式についてお話しします。


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 ラバーを見る前のドキドキ感
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現在はシェーク裏裏(シェークハンドラケットの両面に裏ソフトラバーを貼ったタイプ)が多数派です。

そのため私はラリーが始まり2~3秒で裏裏っぽい感じがすれば余計なことは考えず、試合に集中しようと努めます。

相手が左利きだったり、伝統的な片面だけに裏ソフトラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)だと少しだけ注視しますが、ノーマルタイプの相手だという認識は変わりません。

伊藤美誠選手のようなフォア裏ソフト、バック表ソフトのタイプもそれなりに見かけるので、ああそうなのかという程度です。

打っていて気になるのは打球音が低めで、ラケットサイズがわずかに大きく見える相手です。

カットマンの可能性があり、バック側にどんなラバーを貼っているかは重要です。

試合前のラリーでカットをしてくれるケースはまずありませんし、バック面で打球してくれないこともよくあります。

バック側は粒高の人が多いですが圧倒的と言うほどではなく、表ソフトや裏ソフト、そしてアンチラバーの人もいます。

さらに粒高でもスポンジのない1枚ラバーだったり、粒高と表ソフトの中間の位置づけとなる変化系表の場合もあります。

相手のラバーを注意深く見て、即座にどうするかをひとまず判断しなければならないので少し緊張します。

粒高やアンチなら山なりのボールを送っても比較的安心ですが、表や裏ならカウンターを喰らうので要注意、といった考えを巡らせます。

そしてこの予想が外れることもたまにあります。

以前お話ししたことがありますが、カットマン向けラケットに粒高ラバーを貼っているのにカットマンじゃなかった人がいました。

またカットマン以外でもフォアが表ソフトだったり、粒高ブロックマンはラリーの最初から打球音と球質の両方が独特で「あぁっ?何だこの人?」と少し混乱します。


市民大会レベルならラケットの交換はせずお互い「裏裏です」で済ませることがあります。

厳密に言えば裏裏でもスポンジが極薄だったり、中国粘着ラバーだと癖のあるボールが返ってくることがあります。

見せてもらう権利はあるので、気になるなら裏裏と告げられても確認させてもらえばいいでしょう。


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月日の経つのは早いもので、今年の世界選手権はもう何ヶ月か前に開催されたように感じてしまいます。

実際はまだ1か月以内の出来事です。

大会終了後、練習場で聞いた意見やネットに書かれた情報、録画していた番組を見た感想などについてお話ししたいと思います。


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 有名選手のお買い物
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卓球王国のゆうさんのブログによると、北朝鮮のキム・ソンイ選手はVICTASブースで松下さんと村松さんの選手モデルラケットを買ったそうです。

それを読んで最初に驚いたのは、大会会場にメーカーが簡易的に開いた売り場にキム選手というトッププレーヤーが訪れ、ラケットを購入していたことです。

随行している自国スタッフが買えば良さそうなのですが、ご自身で現物を手に取って確認したかったのかもしれません。

私がVICTASブースの販売員ならとても緊張すると思います。

選手が直々に購入するということは、中国経由で彼女の国にVICTAS製品は入ってきていないようです。

また余計なことではありますが、貴重なシーンであったが故に、具体的な購入者とお買上商品をウォッチされてしまい、ちょっぴりキム選手が可哀想に思えました。

彼女は今バタフライのディフェンスプロというカットマン用ラケットを使っているそうです。

それならVICTAS製品よりも、まずは同じバタフライの朱選手モデルはどうなのかと考えます。

それは既に購入してお試し済みなのか、あるいは韓国選手の名前のラケットは政治的な理由で使えないのか、いろんなことを考えてしまいました。


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2018 .05.05
現在熱戦が繰り広げられている世界選手権についてお話しします。

一般的な情報については、各種メディアやネットのほうが速報性や信頼性が高いためそちらをご覧いただくとして、それ以外のことについて触れてみたいと思います。


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 レアな戦型
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試合の勝敗はもちろん大切です。

しかしそれだけにこだわってしまっては、せっかくの大会の楽しみ方を自ら狭めてしまうことになります。

戦型の画一化が進んでいて少し悲しいのですが、女子の試合では2人の選手の存在が光りました。

1人めは過去にも紹介したことのあるオーストリアのゾルヤ選手です。

フォアに表ソフト、バックはアンチラバーというとても変わった用具を使っています。

バック面でペシッとブロックしたボールは、気持ち悪いドロップショットになって返っていきます。

対戦した日本人は平野選手で、このボールに対するミスショットが何回も見られました。

ゾルヤ選手を想定した練習も事前にやっていたそうですが、それでも面食らっていたので相当エグいボールだったのでしょう。

こういった希少種と呼べそうな選手は、特に初顔合わせの場面で威力を発揮します。

日本人選手の場合だと、かつて福岡春菜さんが秘密兵器として起用されたことがあります。

王子サーブと呼ばれるしゃがみ込みサーブと、バック側の粒高1枚ラバーのブロックが武器でした。

私は、表+アンチラバーという選手に出会ったことはありませんが、表+粒高1枚ラバーの選手は対戦したことがあります。

ゾルヤ選手と似た戦法かと言うと全く別物のスタイルで、フォアでかなり積極的にひっぱたいてくる人でした。

ゾルヤ選手は守り主体のいわゆる「ブロックマン」と言って良いと思います。

この試合の解説は宮崎さんでしたが、バック側のラバーが何であるかをご存じなかったのがやや残念でした。

卓球という競技の特性から用具に関する情報はとても大切です。

全国に放送される番組の解説を担う人としては、当然仕入れておくべき知識でした。

またゾルヤ選手は唯一無二とも言えるスタイルのため、以前から(コアな)卓球ファンの間でなら良く知られた用具構成でした。


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今回は2月16日から18日にかけて行われた大阪オープンについてお話しします。

レポートしてくれたのは、以前も関西の試合について話を聞かせてもらったX氏です。

大阪オープンの正式名称は「大阪国際招待卓球選手権大会」です。

今回で57回目を迎える由緒ある試合です。

「国際招待」ということで海外の選手も参加していますが、今回は優勝候補筆頭というほどのメンバーではなく、参加者も数名にとどまっています。


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 会場の模様
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会場はエディオンアリーナ大阪で、大阪府立体育館と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

この体育館は何が良いかというと真っ先に挙げられるのはその立地です。

様々な鉄道駅が集中する大阪なんばから歩いてすぐの所にあります。

来月に行われる大相撲三月場所の会場もここになります。

一方で不便なこともあり、初めて訪れた方が戸惑うのは内部の構造です。

それぞれの階を移動する階段が独特の動線になっています。

X氏は会場を後にしようとしていた女子高生集団に続いて階段を降りていました。

先頭の生徒が「行き止まり」とつぶやきながら戻ってきて、他の生徒も「ここ変わってるよね」と困惑気味でした。

観覧席の作りもやや特殊で、アリーナの四方にある席がそれぞれ分断されたようになっています。

そして卓球会場として最悪なのは、お目当てのコートに最も近い客席からの観戦は不向きだという点です。

トーナメントの序盤では多くの卓球台が並べられた状態となっています。

そういう台の配置では客席の傾斜が緩やかなため、客席から手前の台を見ると半分程度隠れてしまうのです。

これは致命的な欠点で、試合模様を見るには反対側に回らなければなりません。

では観客席からチームメイトを応援したい人はどうすればよいのでしょうか。

台が半分しか見えないと状況がわかりませんので、やむを得ず体育館の反対側から遠くの選手に声援を送る・・・これはかなりもどかしい応援になります。

従って多くの人が反則技を使っています。

観客席の前には通路があり、通行の妨げになるためそこにとどまっての観戦や応援は禁止されています。

しかしそれを無視した何十人が通路にへばりつき、真下でプレー中のチームメイトに声を送っています。

とっても迷惑です。


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小学生と練習や試合をすることは時々ありますが、その多くは高学年でした。

少し前に試合をしたのは、卓球台が胸の高さくらいになってしまう学年の子供でした。


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 身体特性を理解する
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試合前のウォーミングアップでフォア打ちをしていると、バンビ用の低い卓球台のほうがよさそうな感じがしました。

通常の台の高さでも一応打ててはいるのですが、打球するのが顔に近い高さのためこちらが少し心配してしまいます。

車高の低いスポーツカーに乗ると、普通の車よりもスピード感が増します。

それと同様に彼らは私たちよりも何%か速く感じるボールを打球していそうです。

そして恐らく当て損なった打球が顔に当たることも多いはずです。

さて試合が始まり、ラブオール直後の相手の返球がネットにかすりました。

私はかろうじてロビングで返球しました。

そして次に食らうであろうスマッシュに備え、素早く台から距離を取りました。

しかし彼らにとってこういうロビングは苦手とするボールの一つでした。

大人のように高い位置から叩き込むことができず威力は劣ります。

加えて筋力もまだ発展途上です。

ストライクゾーンに自分の体を移動させるのも大人より苦労することでしょう。

さらにロビングに強烈なドライブ回転をかけられれば、バウンド後に勢い良く弾みそれは上級者でもときに打ちミスをしてしまいます。

体の小さい小学生には大変厳しいことは想像に難くありません。

他にもネット際の短いボールや広角にコースを打ち分けられることも弱点です。

私が対戦した同じ小学生に、フォア前へぶつ切りの下回転や斜め上回転のサーブを出している血も涙もない人がいました。

そばで見ていて「アンタそこまでやるの」と言いそうになりましたが、しばらくして気づき、そこからはバックへ普通の下回転サーブを出していました。

体に対して相対的に打球位置が高くなるので、どうしてもいかり肩フォームになりがちです。

福原選手のフォームが若干それっぽいのは、子どもの頃の猛練習が影響しているとも言われています。

まあそんな彼らにも一つだけ長所があります。

しゃがみ込みサーブが出しやすいことです。


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全日本やジャパンオープンなど権威のある大会は大きな会場で行われます。

そして必ずメーカーの出店があり、他にもミニコーナーを設け来場者に何かの案内をしていることがあります。

そういうところでやってもらいたい企画がいくつかあり、今回はそれらについてお話しします。


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 昔の用具やカタログの展示
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これは用具マニアの方に喜ばれるのではないでしょうか。

また昔はこれを使っていたなと懐かしい思い出にふける人もいると思います。

卓球の黎明期に使われていた革張りでしゃもじのような形のラケットも、もちろん興味を引くはずです。

しかしそれらは調達が難しく、別の観点としてあまりに古すぎて今の来場者にはピンとこないかもしれません。

私なら10数年前にカタログだけでしか見たことのない、バタフライやTSPのグリップが動かせるラケットを展示してもらえたらうれしいですね。

生産中止になったハンドソウラケットや軍配型ラケットも興味を引くと思います。

40年くらい前には今よりもかなり大型のカットマンラケットが販売されていたそうで、もしそれが展示できるのなら見てみたいです。

噂レベルで真偽の程は分かりませんが、おたふくのお面のような形状でグリップは扁平極太、柳を使った守備に徹する選手向けのラケットがあったそうです。

ラバーは劣化が早いので展示は難しいかもしれませんが、黄色やチョコレート色のラバーは、今でも状態の良いものがコレクターの間では存在しているそうです。

パッケージだけの展示も面白く、短命に終わったブライスの初期パッケージは後ろ向きでパンチを放つ裸の男性が印刷されていたそうです。

海外製品では卓球ラバーらしくないパッケージがあり、それらを眺めるのも興味深いでしょう。

他にはマネキンに昔のユニフォームと靴を履かせ、時代順に5体ほど並べてみてはどうでしょうか。


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前回に続いて、X氏の関西学生リーグの観戦レポートをご紹介します。


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 試合風景のあれこれ
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会場に設置されていたのは、オーソドックスな黒板調の濃い色の卓球台でした。

水色や緑の台を目にすることが多いので、これはこれでシックな感じがして良かったそうです。

試合開始前に各チームが円陣を組んだり、応援をする光景は見慣れたシーンであり臨場感が伝わってきました。

少し面白かったのは、コートに向かう選手を送り出すときのやり取りでした。

チームメイトに一人ずつハイタッチをしていくのですが、胸の高さのタッチだけではなく、手を高く上げた文字通りのハイタッチで待ち構えたり、その次のチームメイトは床すれすれのロータッチで構えたりと、ちょっぴり遊んでいるような場面を見かけました。

X氏は「ふざけるな」というツッコミはせず、選手の緊張をほぐすものだと解釈したそうです。


一部校は勝敗が決まっても最後まで試合を続ける場合もあるそうです。

その日は勝敗が決まるとそこで終了でした。

春と秋のリーグで使うボールは異なり、関西ということで一方はTSP製、もう一方はニッタク製になります。

全国の他の地域はどうなんでしょうね。

X氏が参加するような試合だとタイムアウトは取りませんし、仮にタイムなんて宣言したら「なに上級者気取りしてるんだよ」と文句を言われるのは必至です。

でもセミプロ級の一部校ならしっかり勝負どころでタイムを取っていて、それが最終ゲームの0-4くらいのスコアなら、ちょっと遅すぎるかもと思ってしまうほどです。

ベンチ前に戻ると真ん中でコーチがアドバイスをし、その隣にドリンクを渡す係、そして数名がうちわでパタパタ扇ぎます。

中にはシューズの裏をぬぐう「濡れ雑巾係」がいるチームもあります。

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今回と次回は、関西の学生リーグを観戦してきたX氏の話をご紹介したいと思います。

関西に出張し、京都から大阪への移動日に少し空き時間がありました。

たまたま沿線でリーグ戦が行われていて、会場へ向かったとのことでした。

ちなみにX氏は漫才をするなら絶対にツッコミ役になる、そういう性格の人物です。


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 最寄り駅から会場まで
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訪れたのは京都にある体育館でした。

時折写真を見せてもらいながらお話を伺っていましたが、別に京都だからといって途中に有名なお寺があったりするわけではありません。

あえて言うなら私もX氏も全く興味のない競馬場が駅のそばにあったそうです。

公営ギャンブル場は雨に濡れないよう屋根付き通路を設けたり、20m置きに灰皿や扇風機を設置するなど過保護なところがあります。

こちらはそうではなさそうでしたが、周辺の人口密度よりもかなり立派な駅舎で、レース開催時は専用の通路が開くようになっていました。

お目当ての体育館は駅からそこそこ離れており、丘のような地形のてっぺんにありました。

ちょうどお天気もよく、日頃の運動不足になったとX氏は前向きにとらえました。

体育館に到着すると、駅からタクシーに乗ってきた学生さんを見かけました。

トランクから部旗やクーラーボックスを取り出していたそうです。

「若者がその程度でタクシーに乗ってどうする」と心の中で叫びました。


体育館は外の光が入らないよう当然カーテンが引かれていました。

ただし完全な暗幕タイプではないので、外の樹木の影などが映っていました。

カラスが行き交うとその姿が影絵のようにチラチラ移り、思わずX氏は舌打ちをしました。


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