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今回はバルサを使ったラケットを長年愛用しているHさんのお話をご紹介いたします。

Hさんは40歳前後と思われる男性で、フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼ったシェークハンドラケットを使っています。


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 うちわ卓球がきっかけ
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Hさんの用具に対するこだわりは軽さです。

昔は重めのラケットを使っていて、それは男なんだから当然とか、重いほうが威力が出るからといった周囲の意見を鵜呑みにしていました。

今から20年ほど前の夏、ある日Hさんは遊びでうちわでボールを打っていました。

全くうまく打てなかったのですが、バック側に来たボールをドライブを掛けるような感じで振り抜いたのです。

スカ当たりでボールはネットを超えませんでした。

しかしその際に自然に振り切ることができたスイングに、ピーンとひらめくものがありました。

似たような感じで自分のラケットでもバックハンドは振れないものか、しばらく考えた後、軽いラケットを試してみてはどうだろうという結論になりました。

早速複数のお店に立ち寄り、当時の最軽量級だったヤサカのガシアンバルサというラケットを購入しました。

軽さを実現するため密度の低いバルサ材を使っていて、強度や弾みを持たせるためでしょうか、特殊素材としてグラスファイバーが挟まれていました。

ラケット単体の重さは70gでした。

それに変えるだけでもスイングスピードは上がりそうでしたが、Hさんはさらに両面に貼っていた分厚いラバーを中の厚さに変えてみました。

その結果、新しいラケットは総重量が140g台に仕上がりました。


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卓球用具の高騰には愕然とさせられます。

もう実売4~5千円程度のラバーなら、卓球をしている人は別に驚くことはないと思います。

しかし世間一般の方からすると、ゴムとスポンジでできた製品がなんでこんなに高いのか理解不能のはずです。

そして9千円超えのディグニクスに至っては冗談でしかありません。

私が試合をするその辺の高校生でも貼っている人をたまに見かけます。

今話題のディグニクス09cを両面に貼ったおじさんもいました。

あんな高くて重いラバーなんて、、、ちょっとやっかみ半分になりつつ、この用具インフレの流れに辟易としています。

今回はそれとは対極に位置する安いラバーについて考えてみたいと思います。


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 値段は重要
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安いラバーと言うと皆さんはどんな製品を思い浮かべるでしょうか。

フレクストラやレトラという入門者向けラバーかなという人もいれば、特殊用途向けと言っても構わない1枚ラバーのコバルトなどを挙げる人もいるでしょう。

探す範囲を広げてみると、外国製のラバーを取り寄せて販売しているところがあります。

愛好家の間で密かに人気となっているのがX店です。

X店は中国のラバーやラケットを並行輸入しているお店で、主力商品はラバーの通販です。

これまで練習場でお会いした方の中にも3名ほど利用した人がいました。

飾り気のないWebサイトで、ある人は見栄えに凝らなくて構わないよと話していました。

そういった部分だけでなく、ネット上での決済システムも導入していません。

Webで注文を済ませるとメールが届き、支払いは別途指定された口座に振り込みを行います。

大手のJ社などと比べると、Webサイトの洗練さや支払いのお手軽さは及びません。

しかしいずれの違いも低価格を実現するためのものだと理解しています。

ネット上での決済は高いセキュリティと確実さが求められ、どこかのIT企業に決済システムの構築や利用料を払わなければなりません。

購入時の手順が2~3増えるだけで別段それほど煩わしくもないため、利用したことのある人はこの点に強い不満は持っていませんでした。


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今回は学生リーグについてお話ししたいと思います。


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 関東の学生リーグ
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2020年になりしばらく経ってから、我が国でも新型コロナウイルスの流行となりました。

その影響で関東学生卓球連盟は春のリーグ戦の開催を見送りました。

中止には複数の理由がありましたが、会場を確保できなかったことが最も大きな問題だったそうです。

緊急事態宣言が出され、プロスポーツや各種イベント、そしてオリンピックまでもが1年延期になったことを考えれば、致し方ないことでした。

その頃は誰もが秋のリーグ戦に向けて頑張ろうという気持ちだったはずです。

5月末に緊急事態宣言は解除され、秋季リーグの準備が進められていました。

しかし残念ながら結局、秋のリーグも中止となってしまいました。

連盟からの説明では、秋リーグの開催について賛否が別れていたそうです。

多くの人が参加する試合に対し慎重な意見があったのでしょう。

並行して各校に聞き取りを行ったところ、練習の目処が立っていないところが3分の2近くに上るという結果でした。

それぞれのチームが秋リーグまでに練習を再開し、出場選手の選考までがちゃんとできるかはなんとも言えない状況でした。

連盟側でも会場の段取りや申し込み手続きなどを、滞りなく進めておく必要があります。

それらを踏まえると時間的に無理だろうということになったそうです。

時期を通常よりも後ろにずらすことも検討されました。

今年度は前期に十分な授業ができておらず、その分は後期に圧縮して行なわれるようでした。

加盟校は156チームもある大所帯であり、影響と責任を考え中止となった模様です。

関東学生リーグはこのようになりましたが、それでは関西地区はどうなったのでしょうか。


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2020 .08.08
前々回は動画についていお話ししました。

その際の動画は自撮りについてでしたが、今回はネット上にアップロードされている試合動画について取り上げます。


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 昔の映像が充実?
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いつ頃から変わったのかは定かではありませんが、3年ほど前と比較すると検索でヒットする卓球動画の種類が確実に増えたと思います。

練習場でも同じことを口にされていた人がいらっしゃいました。

その方は主に昔の試合を探すことがあり、時々とても貴重な映像に巡り合うことができて驚くことがあるそうです。

かつては視聴できる動画のバリエーションは少なく、私は過去の試合を見るためにDVDソフトを購入したことがありました。

TABLE TENNIS BEYOND IMAGINATION という作品で、1985年から2000年までの試合の模様を収録したものでした。

日本語化はされていませんがTSPなどから販売されていました。

他にも台湾にでかけた際、中国選手の試合を収録したビデオCDを買いました。

そういった商品でしか見ることが出来なかった古い映像が、最近はYouTubeで検索するとちらほら出てくるのです。

その手の映像を保管していたところが善意で公開してくれたのでしょうか。

あるいはお勧め動画を判断するプログラムが賢くなり、埋もれていた映像から的確な候補を見せてくれるようになったのかもしれません。

同じ試合でも複数バージョンがアップされていることがあります。

例えばワルドナー選手と江嘉良選手の試合は、別方向のアングルから撮影した2種類を見かけました。

ただし一部で玉石混淆となっている状態があり、全く同じ内容でコピー劣化したガッカリ映像が存在するというケースもありました。

昔の試合のため画像の粗さは我慢せざるを得ませんが、中にはボールの行方が全く追えないレベルの動画も存在します。

ある日知人と一緒にパソコンで見ていた動画がそういう品質のものでした。

まさにエア卓球と同じでした。

知人は最初の15秒ほどで「ダメだこれ」と視聴をやめてしまいました。

私も同感でした。

ただ私は通常の人と少し感性が異なるのか、卓球の映像でボールが見えないとこうも役に立たないということが実感でき、これは予想外の収穫だと喜びに変わりました。


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今回はご自身のプレースタイルを変えてみた方をご紹介いたします。

フリーの練習場で出会った方のため、お名前はわかりません。

いつものように有名人のお名前を拝借すると、某お笑いコンビの方にほんの少し雰囲気が似ていたので、川島さんということにしておきます。


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 自由に決められなかった戦型
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川島さんは50代と思われる男性で、戦型は絶滅危惧種のペン表ソフトです。

本人はカットマンになりたかったのですが、中学で卓球部に入部したときは中国の前陣速攻スタイルが強く、半ば強制的に中ペン(中国式ペンホルダー)に表ソフトという組み合わせにさせられました。

中学2年から身長がにょきにょきと伸びてきて、それがもう少し早ければカットマンを選択させてもらえたかもしれないとのことでした。

入部当時はグリップが短いバタフライの中ペンに、同じくバタフライのテンペストという表ソフトを貼っていました。

中ペンだから当然シェークより短いグリップだと思われる方がいらっしゃるかもしれません。

川島さんの中ペンは今の中ペンよりも1~2cm程度グリップが短い、マンガチックな中ペンだったのです。

そしてテンペストというのは当時の入門者向けラバーで、同一ブランドで裏ソフトと表ソフトの2種類がありました。

今では珍しく感じますが、そういうのは他のメーカーにもあったそうです。

シェーク裏裏全盛の今、昔の中国の前陣速攻選手を見るとみんな同じように思えてしまうかもしれません。

川島さん曰く単調に見えがちなプレースタイルなのでそれは否定しないものの、ご自身では2つの流派があると定義していました。
(あくまでも川島さんのマイ定義です)


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2020 .07.11
学生リーグや巷の市民大会などで、試合を撮影しているビデオカメラを見かけます。

試合はやりっぱなしではなく、できれば良かった点、悪かった点のそれぞれを振り返ることができれば、より意味のあるものになります。

ただ現在はそれが試合中心にとどまっているのがもったいないように感じています。

可能であれば普段の練習の模様も録画することをお勧めします。


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 映像がもたらす効果
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練習を録画することのメリットは、当然のことながら自分のフォームや動きを確認できることです。

当たり前じゃないかと言われそうですが、頭だけで考えているのと、いざ実行に移してみるのとでは大きな違いがあります。

周囲の人や指導員から何か指摘をされても、そんなはずはないと心の中で否定してしまう場合があると思います。

それは純粋に本人には自覚がないため戸惑いを覚えるケースであったり、プライドを傷つけられたように感じたケースであったりします。

どちらの場合であっても撮影した動画があれば、その場ですぐに確認することができます。

困惑や怒りの感情が長く続くのは精神衛生上良くありません。

客観的な証拠を目にすれば、即座に納得して気持ちを切り替えることができます。

誰しも経験したであろう気分の良くないアドバイス例は、指摘をした人がダメパターンを真似して示すことです。

私の場合も、正面を向きすぎている点、無駄な上下動が多い点、ラケットが外側に開きがちな点、など数多くの真似をされました。

ときに苦笑いをし、ときに大げさにうなずきながら、相手の指摘を傾聴(ときには傾聴するフリを)しました。

世の中には自尊心の高い方も一定の比率でいらっしゃるので、そういう方は録画でご確認いただければ血圧の上昇を抑えられるかもしれません。

百聞は一見にしかずで、口頭やジェスチャーでのアドバイスより動画ははるかに納得感が高くなります。


少し横道にそれますが、動画活用が広まっている例としてドライブレコーダーなどもあります。

某番組で紹介された事例では、スーパーの従業員教育に動画が使われていて、お釣りのぞんざいな渡し方と丁寧な渡し方の2つを動画で示していました。

最初は外国から来た従業員の方もいるからなのかと思っていました。

それもあるかもしれませんが、マニュアルに文字で書いた内容は日本人でも忘れられてしまうことがあり、一つ一つの動作を短編動画で説明しているとのことでした。

やや情けない気もしますが、これからは動画で示せるものは積極活用すべきという点には私も強く同意します。


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卓球のラケットにもトレンドはあり、主流から外れたものは徐々に消えていく運命にあります。

練習場でシニアの方と話していると、自分が希望するタイプのラケットが見当たらないと不満を口にされていたことが何度かありました。


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 少数派のラケット
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■丸形日本式ペンホルダー

大昔はどの国産メーカーもラインナップにあったそうで、ペンホルダーの衰退に伴い真っ先に廃れていったのが丸型です。

角型や角丸形なら置いてあるお店は多いのですが、丸型となるとお店をはしごしても苦しそうです。

丸型なら中国式があるじゃないと、シェークを使っている人から意見をもらうことがあります。

シェークの人には、人差し指を引っ掛けるあの日本式グリップの重要さが理解できないのでしょう。

中国式を握るくらいなら角形の日本式のほうがまだマシという、日本式グリップしか受け付けない方は少なからず存在します。

取り扱いは減ってはいますが、ダーカー、アームストロング、コクタクなどはまだ販売をしています。

そのためお店に依頼して取り寄せてもらうか、ネットでの購入という手があります。

できれば購入前に実物を手にとって確認したい気持ちは理解できますが、それは我慢していただくしかないかと思います。


■特殊素材入り日本式ペンホルダー

これもペンが多かった昔には沢山の種類がありました。

現在この種類を探すならラージボール用のラケットを当たってみるべきです。

ラージ用は全体的にお値段が高めとなりますが、反発力に優れる製品が多いという傾向があります。

ラージ用と謳っていてもラージだけでしか使えないわけではなく、40mmボールを使う公式戦で使用可能です。


■アナトミックグリップ

シェークのグリップの最大勢力は、先端に近づくにつれ弧を描いて広がるフレアタイプで、二番手が真っ直ぐなストレートです。

他には先端に向かって直線的に広がっていくコニックと、手のひらに当たる箇所が膨らんだアナトミックがあります。

コニックはほぼ絶滅状態に近く、ただフレアにそこそこ似ているため、慣れてくださいといっても暴論ではないように思えます。

問題はアナトミックで、このグリップの使い手はこだわりが強そうです。

日本のメーカーでは品揃えは少なく、スウェーデンのスティガ社ならアナトミックのラインナップは豊富なので、そちらで選べば良いと思います。


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ようやく卓球場も再開となりほっとしています。

さて今回は、過去に練習後の喫茶店で話していた雑談ネタをご紹介いたします。


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 世界を制したペン表
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中国はかつて、ペンホルダーに表ソフトを貼ったスタイルで世界を席巻していました。

そうなった理由について、いろいろな意見が交わされました。

まず有力な説と推測される当時のルールと用具事情が挙げられました。

小さくてスピードが出る38mmのセルロイドボールでは、バウンド直後を捉え速いテンポでボールをさばくのが有効な戦術だったという考えです。

それを効果的に実現するため台の近くを死守し、ラバーは回転をそれほど重視しない表ソフトを選択しました。

ラケットがペンだったのは、両ハンド攻撃ができるシェークの優位点よりもペンならではのフォア強打のほうを重視し、バック側は鉄壁のショートで対処という考えだったのだろうという解釈です。

これに対し居合わせたメンバーから様々な意見が出され、次のような結論となりました。

1)ペン表はもともと最強のスタイルではなかった。

2)ただし昔はルール上恵まれた部分があった。

3)ペン表の選手が多数存在し、その中に超人が存在した。


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緊急事態宣言が解除され、各地の卓球場も条件付きではありますが再開する動きとなっています。

今回はそれに関連したお話をしたいと思います。


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 制限付きの運用
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卓球場を運営されているところは、経営者がその不動産を保有しているケースもありますし、雑居ビルの一角を借りて営業している場合もあります。

そこに携わる方々は仙人のように霞を食べて生きているわけではなく、施設の利用者がいて、それらの方が払う使用料やレッスン料で生計を立てています。

場所を間借りしている卓球場では、閉鎖していても月々の家賃がかかるためダブルパンチを受ける状態となっています。

卓球は健全なイメージがありテナントとしては比較的受け入れてもらえやすく、加えて以前から人気が上昇傾向でした。

従って今年になってから新規開業したところもあったはずです。

そういう卓球場では売上がこれだけ落ちたという証明を出すことは難しく、国の補助は受けられないまま早期の営業再開を待ち望んでいたことと思います。

早速再開した某卓球場の案内を見てみると、次のような条件付きとなっていました。

1)卓球台の数を減らし、台と台の間隔を空ける。

2)常に窓を開けておき換気を行う。

3)ダブルスは当面行わない。

4)試合後の握手は当面行わない。

5)シャワールームは当面閉鎖。

6)体調の悪い人は来場禁止。

みなさんこれらを受け入れてはいますが、そこの利用者が最も気になるのが2)の窓を全開にしているという点でした。

ボールが風の影響を受けてしまうことが時々発生します。

しかしながら「我慢してください」という旨のお達しが、窓際の壁に大きく貼ってあります。

そしてカーテンも開けたままなので、時間帯や台の場所によっては結構まぶしいこともあります。

利用者はマスクをする義務はありませんが、球出しをしてくれる指導員はマスクをずっとつけたままだったそうです。

このように不便を強いられるものの、せめて十分に安心してもらえるよう衛生管理には配慮をしていて、こまめにドアの取っ手や休憩テーブルなどをアルコール消毒していました。


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今は外出を控えひたすら耐える時期です。

もうしばらく我慢すれば徐々に各種制限は緩和され、以前のように戻っていくはずです。

今回はそうなったあとの卓球界についてお話ししたいと思います。


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 ビッグイベントの状況
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最重要イベントだったオリンピックは1年先に延期となりました。

Tリーグは最終戦を待たずに終了し、次のシーズンがどうなるかは分かっていません。

なんでも男女ともに2チーム程度の新規参入の話があったそうですがそれが立ち消え、リーグの規模拡大は遅れそうです。

インターハイ、学生リーグ、日本卓球リーグなど主要大会も中止となってしまいました。


今年の世界選手権は、本来であれば3月に韓国の釜山で開催される予定でした。

それが延期となり今年の9月27日~10月4日の日程に変更されています。

延期が発表されると「じゃあいつになるの?」とお決まりの質問が出されます。

それはある意味自然なことですが、9月に延期された世界選手権について考えてみると、本当にこの日程で開催できるのか期待と不安が交錯しているというのが多くの人の思いではないでしょうか。

現段階では再延期や中止の可能性も否定できず、無事開催となっても無観客試合ということもありえます。

世界選手権はオリンピックがある年は、オリンピックの開催時期である7月8月から遠ざけ、2月や3月に行われます。

今年はオリンピックがあるはずだったので3月開催となっていました。

五輪が来年に延期されたため、再設定する時期はオリンピックのことを考慮する必要はなくなりました。

2020年はそういうことになりましたが、来年の2021年は再びオリンピックイヤーとなり早めの開催時期となります。

来年は中国の成都が開催地となっています。

まだ具体的な日程は未定のようで、心づもりをしていた会場や日程を再度練り直す必要に迫られたものとお察しします。


来年1月の全日本選手権は大阪での開催が既に決定していました。

でも各地の地方予選が滞りなく開催できるか頭の痛い状況だと思います。


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今回はご自身のプレースタイルを変えようと試みた方をご紹介いたします。


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 大胆な決断
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Eさんは40代と思われる男性で、私と同様片面だけに裏ソフトラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)でした。

Eさんがかつて使っていた用具は、ダーカーの角型単板ラケットスピード70で、それにニッタクのファスタークG1を貼っていました。

一応分類ではペンドラなのですが、速いテンポでのラリーと一発で決めにいく強打が持ち味で、標準的なペンドラとはやや異なります。

日本女子監督の馬場さんも現役時代は角型ペンに裏ソフトでしたが、回転重視のドライブマンではなく速攻タイプでした。

ペンドラが多かった昔は、そういう感じの選手も結構いたそうです。

Eさんはずっと前から片面ペンドラは時代遅れで駄目だ駄目だと感じていました。

いつか自分も現代卓球の流れに合わせてバージョンアップしなければ未来はないと焦っていたのです。

お手本とするプレースタイルは誰にしたかと言うと、中国の王皓選手でした。

中ペン(中国式ペンホルダー)で裏面打法をバキバキ打てたら最高と思ったのです。

Eさんは私のように軽いキャラクターではなく、慎重で口数の少ない人物でした。

練習場で誰かに気軽に声をかけ、ラケットを借りて感触を確かめるようなことはせず、ネットの情報やメーカーのカタログをじっくり見ることで新しい用具を決めました。

しかも通販です。

画像とキャッチコピーでイメージを膨らませただけで購入するのは、リスクが高いと言わざるを得ません。

ラケットは馬林カーボン、オモテ面はキョウヒョウ2、ウラ面はファスタークG1でした。

随分思い切った選択ですが、Eさんご本人はこれくらいの決断をしなければと自分に気合を入れる意味もあったそうです。


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今回も韓国に出かけた際、卓球用品を購入した日村さん(仮名)のお話を引き続きお届けいたします。


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 気を取り直し出かけた2日め
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前回は途中でお店巡りをやむなく中断するところまでをお伝えしました。

日村さんは欲求不満が溜まったまま、ホテルのベッドの上で関連するWebサイトをチェックしていました。

狙い目は日本でお目にかかれないエクシオン製のラケット、ラバー、ラケットケースにしようと、おおよその目標を絞りました。

運が良ければ廃盤商品が見つかるかもしれません。

販売終了となった製品の中には、カーボン製のクールなラケットケースや単板の中ペン(中国式ペンホルダー)などがあり面白そうでした。


翌日スポーツ用品店街に再度出かけました。

あるお店でエクシオンのMUSAというラバーが目に留まりました。

MUSA…ムサ?ミューザ?、なんと読むのかわからないため、まずそこから尋ねると「ムサ」だということでした。

店員さんは途中で日本人のお客様だと気づいたようで、日本語で話しかけてきました。

とても流暢でこれはラッキーでした。

MUSAは日本では販売されておらず、Mの文字がカニのようになったパッケージデザインはとてもイケています。

価格は3万ウォンとお手頃です。

日村さんはバック面に貼ってみようと思い赤を購入しようとしました。

残念ながら黒しかないとのお答えで「う~ん」とうなりながら10秒間迷った挙げ句購入を見送りました。


続いてラケットを見せてもらうと、エクシオン社のWebページで見た「強:Gang」という日本式ペンホルダーがありました。

単板の角丸型でエントリーモデルです。

日村さん的には購入意欲をそそられる商品ではなく、そろそろこのお店を出ようかなという気持ちになっていました。

他に何かないか尋ねると、店員さんは奥の方からラケットを出してきました。

同じくエクシオン社の角型日本式単板ラケットで、上位モデルの響王(Hibi-O)Proでした。


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