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試合開始前には対戦相手とラケットの交換をしてラバーを確認し、続いてウォーミングアップのラリーを行います。

そのへんの体育館で行われる試合では順序が逆になり、肩慣らしを終え試合開始直前にラバーを見せ合うことが多いと思います。

今回はその名刺交換のような儀式についてお話しします。


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 ラバーを見る前のドキドキ感
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現在はシェーク裏裏(シェークハンドラケットの両面に裏ソフトラバーを貼ったタイプ)が多数派です。

そのため私はラリーが始まり2~3秒で裏裏っぽい感じがすれば余計なことは考えず、試合に集中しようと努めます。

相手が左利きだったり、伝統的な片面だけに裏ソフトラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)だと少しだけ注視しますが、ノーマルタイプの相手だという認識は変わりません。

伊藤美誠選手のようなフォア裏ソフト、バック表ソフトのタイプもそれなりに見かけるので、ああそうなのかという程度です。

打っていて気になるのは打球音が低めで、ラケットサイズがわずかに大きく見える相手です。

カットマンの可能性があり、バック側にどんなラバーを貼っているかは重要です。

試合前のラリーでカットをしてくれるケースはまずありませんし、バック面で打球してくれないこともよくあります。

バック側は粒高の人が多いですが圧倒的と言うほどではなく、表ソフトや裏ソフト、そしてアンチラバーの人もいます。

さらに粒高でもスポンジのない1枚ラバーだったり、粒高と表ソフトの中間の位置づけとなる変化系表の場合もあります。

相手のラバーを注意深く見て、即座にどうするかをひとまず判断しなければならないので少し緊張します。

粒高やアンチなら山なりのボールを送っても比較的安心ですが、表や裏ならカウンターを喰らうので要注意、といった考えを巡らせます。

そしてこの予想が外れることもたまにあります。

以前お話ししたことがありますが、カットマン向けラケットに粒高ラバーを貼っているのにカットマンじゃなかった人がいました。

またカットマン以外でもフォアが表ソフトだったり、粒高ブロックマンはラリーの最初から打球音と球質の両方が独特で「あぁっ?何だこの人?」と少し混乱します。


市民大会レベルならラケットの交換はせずお互い「裏裏です」で済ませることがあります。

厳密に言えば裏裏でもスポンジが極薄だったり、中国粘着ラバーだと癖のあるボールが返ってくることがあります。

見せてもらう権利はあるので、気になるなら裏裏と告げられても確認させてもらえばいいでしょう。


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月日の経つのは早いもので、今年の世界選手権はもう何ヶ月か前に開催されたように感じてしまいます。

実際はまだ1か月以内の出来事です。

大会終了後、練習場で聞いた意見やネットに書かれた情報、録画していた番組を見た感想などについてお話ししたいと思います。


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 有名選手のお買い物
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卓球王国のゆうさんのブログによると、北朝鮮のキム・ソンイ選手はVICTASブースで松下さんと村松さんの選手モデルラケットを買ったそうです。

それを読んで最初に驚いたのは、大会会場にメーカーが簡易的に開いた売り場にキム選手というトッププレーヤーが訪れ、ラケットを購入していたことです。

随行している自国スタッフが買えば良さそうなのですが、ご自身で現物を手に取って確認したかったのかもしれません。

私がVICTASブースの販売員ならとても緊張すると思います。

選手が直々に購入するということは、中国経由で彼女の国にVICTAS製品は入ってきていないようです。

また余計なことではありますが、貴重なシーンであったが故に、具体的な購入者とお買上商品をウォッチされてしまい、ちょっぴりキム選手が可哀想に思えました。

彼女は今バタフライのディフェンスプロというカットマン用ラケットを使っているそうです。

それならVICTAS製品よりも、まずは同じバタフライの朱選手モデルはどうなのかと考えます。

それは既に購入してお試し済みなのか、あるいは韓国選手の名前のラケットは政治的な理由で使えないのか、いろんなことを考えてしまいました。


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2018 .05.05
現在熱戦が繰り広げられている世界選手権についてお話しします。

一般的な情報については、各種メディアやネットのほうが速報性や信頼性が高いためそちらをご覧いただくとして、それ以外のことについて触れてみたいと思います。


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 レアな戦型
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試合の勝敗はもちろん大切です。

しかしそれだけにこだわってしまっては、せっかくの大会の楽しみ方を自ら狭めてしまうことになります。

戦型の画一化が進んでいて少し悲しいのですが、女子の試合では2人の選手の存在が光りました。

1人めは過去にも紹介したことのあるオーストリアのゾルヤ選手です。

フォアに表ソフト、バックはアンチラバーというとても変わった用具を使っています。

バック面でペシッとブロックしたボールは、気持ち悪いドロップショットになって返っていきます。

対戦した日本人は平野選手で、このボールに対するミスショットが何回も見られました。

ゾルヤ選手を想定した練習も事前にやっていたそうですが、それでも面食らっていたので相当エグいボールだったのでしょう。

こういった希少種と呼べそうな選手は、特に初顔合わせの場面で威力を発揮します。

日本人選手の場合だと、かつて福岡春菜さんが秘密兵器として起用されたことがあります。

王子サーブと呼ばれるしゃがみ込みサーブと、バック側の粒高1枚ラバーのブロックが武器でした。

私は、表+アンチラバーという選手に出会ったことはありませんが、表+粒高1枚ラバーの選手は対戦したことがあります。

ゾルヤ選手と似た戦法かと言うと全く別物のスタイルで、フォアでかなり積極的にひっぱたいてくる人でした。

ゾルヤ選手は守り主体のいわゆる「ブロックマン」と言って良いと思います。

この試合の解説は宮崎さんでしたが、バック側のラバーが何であるかをご存じなかったのがやや残念でした。

卓球という競技の特性から用具に関する情報はとても大切です。

全国に放送される番組の解説を担う人としては、当然仕入れておくべき知識でした。

またゾルヤ選手は唯一無二とも言えるスタイルのため、以前から(コアな)卓球ファンの間でなら良く知られた用具構成でした。


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今回は2月16日から18日にかけて行われた大阪オープンについてお話しします。

レポートしてくれたのは、以前も関西の試合について話を聞かせてもらったX氏です。

大阪オープンの正式名称は「大阪国際招待卓球選手権大会」です。

今回で57回目を迎える由緒ある試合です。

「国際招待」ということで海外の選手も参加していますが、今回は優勝候補筆頭というほどのメンバーではなく、参加者も数名にとどまっています。


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 会場の模様
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会場はエディオンアリーナ大阪で、大阪府立体育館と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

この体育館は何が良いかというと真っ先に挙げられるのはその立地です。

様々な鉄道駅が集中する大阪なんばから歩いてすぐの所にあります。

来月に行われる大相撲三月場所の会場もここになります。

一方で不便なこともあり、初めて訪れた方が戸惑うのは内部の構造です。

それぞれの階を移動する階段が独特の動線になっています。

X氏は会場を後にしようとしていた女子高生集団に続いて階段を降りていました。

先頭の生徒が「行き止まり」とつぶやきながら戻ってきて、他の生徒も「ここ変わってるよね」と困惑気味でした。

観覧席の作りもやや特殊で、アリーナの四方にある席がそれぞれ分断されたようになっています。

そして卓球会場として最悪なのは、お目当てのコートに最も近い客席からの観戦は不向きだという点です。

トーナメントの序盤では多くの卓球台が並べられた状態となっています。

そういう台の配置では客席の傾斜が緩やかなため、客席から手前の台を見ると半分程度隠れてしまうのです。

これは致命的な欠点で、試合模様を見るには反対側に回らなければなりません。

では観客席からチームメイトを応援したい人はどうすればよいのでしょうか。

台が半分しか見えないと状況がわかりませんので、やむを得ず体育館の反対側から遠くの選手に声援を送る・・・これはかなりもどかしい応援になります。

従って多くの人が反則技を使っています。

観客席の前には通路があり、通行の妨げになるためそこにとどまっての観戦や応援は禁止されています。

しかしそれを無視した何十人が通路にへばりつき、真下でプレー中のチームメイトに声を送っています。

とっても迷惑です。


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小学生と練習や試合をすることは時々ありますが、その多くは高学年でした。

少し前に試合をしたのは、卓球台が胸の高さくらいになってしまう学年の子供でした。


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 身体特性を理解する
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試合前のウォーミングアップでフォア打ちをしていると、バンビ用の低い卓球台のほうがよさそうな感じがしました。

通常の台の高さでも一応打ててはいるのですが、打球するのが顔に近い高さのためこちらが少し心配してしまいます。

車高の低いスポーツカーに乗ると、普通の車よりもスピード感が増します。

それと同様に彼らは私たちよりも何%か速く感じるボールを打球していそうです。

そして恐らく当て損なった打球が顔に当たることも多いはずです。

さて試合が始まり、ラブオール直後の相手の返球がネットにかすりました。

私はかろうじてロビングで返球しました。

そして次に食らうであろうスマッシュに備え、素早く台から距離を取りました。

しかし彼らにとってこういうロビングは苦手とするボールの一つでした。

大人のように高い位置から叩き込むことができず威力は劣ります。

加えて筋力もまだ発展途上です。

ストライクゾーンに自分の体を移動させるのも大人より苦労することでしょう。

さらにロビングに強烈なドライブ回転をかけられれば、バウンド後に勢い良く弾みそれは上級者でもときに打ちミスをしてしまいます。

体の小さい小学生には大変厳しいことは想像に難くありません。

他にもネット際の短いボールや広角にコースを打ち分けられることも弱点です。

私が対戦した同じ小学生に、フォア前へぶつ切りの下回転や斜め上回転のサーブを出している血も涙もない人がいました。

そばで見ていて「アンタそこまでやるの」と言いそうになりましたが、しばらくして気づき、そこからはバックへ普通の下回転サーブを出していました。

体に対して相対的に打球位置が高くなるので、どうしてもいかり肩フォームになりがちです。

福原選手のフォームが若干それっぽいのは、子どもの頃の猛練習が影響しているとも言われています。

まあそんな彼らにも一つだけ長所があります。

しゃがみ込みサーブが出しやすいことです。


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全日本やジャパンオープンなど権威のある大会は大きな会場で行われます。

そして必ずメーカーの出店があり、他にもミニコーナーを設け来場者に何かの案内をしていることがあります。

そういうところでやってもらいたい企画がいくつかあり、今回はそれらについてお話しします。


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 昔の用具やカタログの展示
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これは用具マニアの方に喜ばれるのではないでしょうか。

また昔はこれを使っていたなと懐かしい思い出にふける人もいると思います。

卓球の黎明期に使われていた革張りでしゃもじのような形のラケットも、もちろん興味を引くはずです。

しかしそれらは調達が難しく、別の観点としてあまりに古すぎて今の来場者にはピンとこないかもしれません。

私なら10数年前にカタログだけでしか見たことのない、バタフライやTSPのグリップが動かせるラケットを展示してもらえたらうれしいですね。

生産中止になったハンドソウラケットや軍配型ラケットも興味を引くと思います。

40年くらい前には今よりもかなり大型のカットマンラケットが販売されていたそうで、もしそれが展示できるのなら見てみたいです。

噂レベルで真偽の程は分かりませんが、おたふくのお面のような形状でグリップは扁平極太、柳を使った守備に徹する選手向けのラケットがあったそうです。

ラバーは劣化が早いので展示は難しいかもしれませんが、黄色やチョコレート色のラバーは、今でも状態の良いものがコレクターの間では存在しているそうです。

パッケージだけの展示も面白く、短命に終わったブライスの初期パッケージは後ろ向きでパンチを放つ裸の男性が印刷されていたそうです。

海外製品では卓球ラバーらしくないパッケージがあり、それらを眺めるのも興味深いでしょう。

他にはマネキンに昔のユニフォームと靴を履かせ、時代順に5体ほど並べてみてはどうでしょうか。


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前回に続いて、X氏の関西学生リーグの観戦レポートをご紹介します。


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 試合風景のあれこれ
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会場に設置されていたのは、オーソドックスな黒板調の濃い色の卓球台でした。

水色や緑の台を目にすることが多いので、これはこれでシックな感じがして良かったそうです。

試合開始前に各チームが円陣を組んだり、応援をする光景は見慣れたシーンであり臨場感が伝わってきました。

少し面白かったのは、コートに向かう選手を送り出すときのやり取りでした。

チームメイトに一人ずつハイタッチをしていくのですが、胸の高さのタッチだけではなく、手を高く上げた文字通りのハイタッチで待ち構えたり、その次のチームメイトは床すれすれのロータッチで構えたりと、ちょっぴり遊んでいるような場面を見かけました。

X氏は「ふざけるな」というツッコミはせず、選手の緊張をほぐすものだと解釈したそうです。


一部校は勝敗が決まっても最後まで試合を続ける場合もあるそうです。

その日は勝敗が決まるとそこで終了でした。

春と秋のリーグで使うボールは異なり、関西ということで一方はTSP製、もう一方はニッタク製になります。

全国の他の地域はどうなんでしょうね。

X氏が参加するような試合だとタイムアウトは取りませんし、仮にタイムなんて宣言したら「なに上級者気取りしてるんだよ」と文句を言われるのは必至です。

でもセミプロ級の一部校ならしっかり勝負どころでタイムを取っていて、それが最終ゲームの0-4くらいのスコアなら、ちょっと遅すぎるかもと思ってしまうほどです。

ベンチ前に戻ると真ん中でコーチがアドバイスをし、その隣にドリンクを渡す係、そして数名がうちわでパタパタ扇ぎます。

中にはシューズの裏をぬぐう「濡れ雑巾係」がいるチームもあります。

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今回と次回は、関西の学生リーグを観戦してきたX氏の話をご紹介したいと思います。

関西に出張し、京都から大阪への移動日に少し空き時間がありました。

たまたま沿線でリーグ戦が行われていて、会場へ向かったとのことでした。

ちなみにX氏は漫才をするなら絶対にツッコミ役になる、そういう性格の人物です。


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 最寄り駅から会場まで
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訪れたのは京都にある体育館でした。

時折写真を見せてもらいながらお話を伺っていましたが、別に京都だからといって途中に有名なお寺があったりするわけではありません。

あえて言うなら私もX氏も全く興味のない競馬場が駅のそばにあったそうです。

公営ギャンブル場は雨に濡れないよう屋根付き通路を設けたり、20m置きに灰皿や扇風機を設置するなど過保護なところがあります。

こちらはそうではなさそうでしたが、周辺の人口密度よりもかなり立派な駅舎で、レース開催時は専用の通路が開くようになっていました。

お目当ての体育館は駅からそこそこ離れており、丘のような地形のてっぺんにありました。

ちょうどお天気もよく、日頃の運動不足になったとX氏は前向きにとらえました。

体育館に到着すると、駅からタクシーに乗ってきた学生さんを見かけました。

トランクから部旗やクーラーボックスを取り出していたそうです。

「若者がその程度でタクシーに乗ってどうする」と心の中で叫びました。


体育館は外の光が入らないよう当然カーテンが引かれていました。

ただし完全な暗幕タイプではないので、外の樹木の影などが映っていました。

カラスが行き交うとその姿が影絵のようにチラチラ移り、思わずX氏は舌打ちをしました。


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某卓球場でリーグ形式の試合に参加しました。

今回はその試合のあと、参加者数人で入った喫茶店での話をご紹介します。


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 良い審判と悪い審判
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内容は反省会からボヤキに至るまで様々でした。

まず口火を切ったのがAさんでした。

最初の試合で、小綺麗にキメている若いお兄さんが審判をしていました。

髪の乱れが気になるようで、しきりに前髪を触っていました。

Aさんがサーブを出した直後にもそれをするので、レットと勘違いして中断してしまったことが2回あったそうです。

Aさんは若い人のファッションにはあまり寛容ではなく、男性が眉を整えたりアクセサリーを身につけるのは嫌いなのだそうです。

まあ私も腰パンなどはどう見てもだらしないので否定したくなりますが、身だしなみを整えること自体は良いことだと思っています。

Aさんはやや鼻毛がはみ出し気味で貧乏ゆすりの癖があり、キメていた審判のお兄さんとは対極に位置するようです。

続いてAさんは、分かりやすい点数の伝え方をしていた審判を模範例として挙げました。

両者の点数の間に適切な無音状態を入れる方法です。

邪魔くさそうに短く「スリフォ」と吐き捨てるのではなく「スリー・・フォー」と告げる審判がいて好印象を持ったそうです。


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今回はT2リーグについてお話しします。

正式名称は「T2 ASIA-PACIFIC TABLE TENNIS LEAGUE(T2アジア太平洋卓球リーグ)」で、長いためここでは便宜上T2リーグと省略します。

よく似た名前でTリーグというのを聞いたことがある方もいると思います。

Tリーグ:日本の卓球リーグで来年(2018年)秋に開幕の予定

T2リーグ:世界のトップ選手で構成されたチーム。今年アジアで開幕

TリーグとT2リーグは名前が似ているだけで全くの別物です。


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 どんなリーグなのか
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T2リーグは昨年設立され、先月の6月28日から30日にかけて第1ラウンドの試合が行われました。

アジアで行わる試合ですが、選手の国籍は限定されていません。

男女12名ずつ計24名の選手から構成されています。

日本から参加しているのは水谷選手、早田選手、張本選手の3名です。

選手は4つのチームに別れ、各チームには選手とは別にかつての名選手がキャプテンとして就いています。

チーム名はキャプテンの名前になっていて、パーソン、ロスコフ、メイス、江加良の4チームです。

ただし江加良(Jiang Jialiang)だけはJJと略されています。

試合の模様はライブ配信されていて、通常の卓球の試合とは異なる部分が随所にあります。


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6月は世界選手権に続き、東京オリンピックに関係する卓球ニュースがメディアで報じられました。

今回はそれらについてお話ししたいと思います。


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 盛りすぎ?の世界選手権報道
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少し前に行われた世界選手権で、平野美宇選手がシングルスで銅メダルを獲得しました。

注目の中国選手との対決は、準決勝で丁寧選手に惜しくも敗れました。

1ヶ月前のアジア卓球選手権大会で勝っていたため、世界選手権ではどうなるか、いろんな報道が飛び交っていました。

「丁寧選手は敗戦について反省文を書かされた」「中国は平野さんのコピー選手を4人作って対策を練った」などです。

一方の平野選手は、対策を取られてもそれを上回るプレーで臨むと意気込みを語っていました。

実際に放送された試合を見ましたが、試合の内容は何かすごい変化が起きたわけではありませんでした。

概ね過去に見てきた彼女たちのこれまで通りのプレーです。

漫画や映画であれば、1ヶ月の間に新たな必殺技をマスターし以前とは見違えるような選手に変わっています。

架空の世界ならそれは可能であるどころか、そうでもしないと見る側を引きつけられません。

メディアの報道も言ってみれば漫画や映画と同様で、視聴者をワクワクさせて自分たちの情報発信に関心を持ってもらいたい無責任な部分があります。

現実に選手ができる対策は特に奇をてらったものではありません。

「相手の得点パターンはこれこれで、いかにしてそれを封じるか」「その逆でこちらが有利になる展開とするにはどうすればいいか」といった泥臭いとも言えるやり方でしかないと思います。

対策うんぬんの話から離れ選手のプレースタイルという、より上のレベルになってくると、劇的に変わることはなかなかありません。

例えば17歳の平野選手でも基本部分は2年前3年前とそんなに変わっていません。

全日本の決勝は2年連続で同じ石川選手との対戦でした。

勝敗はそれぞれ逆ですが、2年めは平野選手がより強いボールを確実に決めていったその点が一番の違いとなっています。

女子の試合は裏裏の選手でもテンポの早いラリーが多く、特にバックはミート気味に引っ掛けるということが少なくありません。

平野選手は以前からバックもしっかり回転をかけていくスタイルでした。

両ハンドから積極的に仕掛ける戦法は変わらず、昔はそれがブロックされることが多く、今は威力と精度が向上し撃ち抜けるようになっていったのです。


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2017 .05.20
今月末の5月29日から6月5日にかけて、ドイツのデュッセルドルフで世界大会の個人戦が行われます。


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 いつもとは異なるテレ東の放送
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例年通りテレビ東京が「世界卓球2017」の番組で放送してくれると考えていました。

それは間違いではなかったのですが、今回は「世界卓球2017&全仏OPテニス」となっています。

なんだか無理やり合体させている感じは否めません。

率直に申し上げて、卓球ファンにもテニスファンにも不評を買っているのではないでしょうか。

テレビ局側にはスポンサー絡みなど、くっつけることで何らかのメリットがあったのだと察します。

そして同じラケットスポーツだから一緒にしちゃえ、という乱暴な主張が通ってしまったのでしょう。

卓球と柔道だったら分けていたはずです。

テレビで卓球が放送してもらえるだけでもありがたいと言う気持ちはあります。

そう考えつつ、欲を言えば男子の試合もそれなりに取り上げていただけるよう願っています。


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