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いつもややクセ強の文章を書いていますが、それはメジャーな媒体とあまり重ならないようにしようかなという意識が働いた結果でもあります。

一応目指している方向としては、ちまたの愛好家で多数派を占める初級レベル向けの内容を意識しています。

今回はそれらの方のお悩みの一つであるレシーブについてお話しさせていただきます。


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 表は裏よりレシーブしやすいか
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レシーブが下手なので、裏ソフトではなく回転の影響を受けにくい表ソフトに変えてみようかと考える人がいます。

裏と表ではスピン性能に差があるのは確かです。

でも過去にも触れたことがありますが、個人的には裏と表でレシーブの返しやすさにそれほど大きな差はないと考えています。

裏ソフトと表ソフトでは、ボールがラバーに当たってから離れるまでの物理的な形状変化が異なるため、単純比較はあまり適切ではないと思っているのです。

裏ソフトの場合、平らなシートにボールがペシッと接触した状態で凹みます。

下の層の粒が倒れスポンジも凹みます。

下回転であれ横回転であれ、猛烈に回転がかかったサーブを裏ソフトで面を合わせて返そうとすると、打球した瞬間的にシートがギュッと引っ張られるような感触があります。

表ソフトは粒の頭にボールが当たり、粒とスポンジが凹みます。

めちゃ切れのサーブは回転で引っ張られる感じがあることはあるのですが、裏ソフトほどではありません。

そのため滑らせて返すようなことができることもあります。

裏と表のレシーブを単純比較するのは疑問に思いつつ、それでもショートサーブに限って返しやすさはどうかと問われれば、表のほうが少し楽なのは認めたいと思います。


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2021 .09.04
少し前に某練習場で試合をしました。

それぞれの参加者に指導員からアドバイスがありました。

私がいただいた内容で突き刺さったのが「決めにいかず、つなぐこと」でした。


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 強打してしまう心理
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振り返ってみると、果敢に仕掛けていって打ちミスで失点している場面が多々ありました。

かなり強引だったなと思った展開や、一か八かのスマッシュを叩き込んだ時もありました。

自分でもそう思うことがあるので、他の方からみるとより荒っぽいプレーに見えたのでしょう。

そして本人もこれでいいとは思っておらず、忠告をしっかりと受け止めるべきとの考えに至りました。


さて、なぜリスキーな試合運びになってしまっているのでしょう。

まずこの行動心理を考えてみます。

思い当たるのは、週に一度の卓球であり、それは運動不足の解消と同時にストレス発散の場としている点です。

ボールをバシバシ叩く動作は心地よい刺激です。

この快感を欲しているため、強打を叩き込もうとしてしまっていそうです。

そしてできればドライブで打ち勝つ、あるいはスマッシュで決めるのが理想との思いがあります。

正義のヒーローが番組終了3分前に、いつもの必殺技で仕留めるパターンというと格好良すぎるでしょうか。

そんな派手さは求めず、相手を両サイドに大きく振って、がら空きのコートにペシッと入れてジ・エンドという展開もクールでカッコいいと理解すべきなのです。


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卓球をやっている中で、ちょっぴり「カッコ悪い」と思うこと、あるいはそのように見なされていそうなことがあります。

今回はそれについて考えてみます。


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 ラケットに手を添えて反転させる
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シェークでラケットを反転させるのは簡単で、初級者でもラケットを立てた状態にして片手でくるくる回すことができます。

一方ペンの場合は練習をして慣れる必要があります。

反転式と呼ばれる両側に指を引っ掛ける突起がついたラケットか、中ペン(中国式ペンホルダー)の2つが反転できるペンホルダーラケットです。

どちらであってもラケットの形状と握り方の特性から、シェークのように片手で反転させるのは難しくなります。

世間にはなんなく反転させているペン使いの人は沢山います。

でもみなさん結構な時間をかけて、片手でなめらかに反転できるよう練習を重ねた結果なのです。

そのためその辺の卓球場だと、もう一方の手を添えて反転しているペン使いの人が結構いらっしゃいます。

別にそれで構わないと考えている人は一定数います。

一方でそう思っていない人も多数存在します。

後者の人は程度の差はあれ、いつか自分も片手で自在に反転できればと願っています。

ところが現実は、反転の練習にあまり時間を割くことができておらず、やむを得ず片手を添えて反転させる状態に甘んじています。

恐らく10回中9回は片手だけで反転できるレベルの人は、そこそこいらっしゃるはずです。

でも裏を返せば10回に1回の確率で回し損ないをしてしまうのです。

その成功率で試合に臨み反転を試みるとどうなるか、、、かなり悔いの残ることになりそうです。

従って情けないと思いながらも、片手を添えてラケットを反転させているのです。


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今回は、練習場で一度だけお会いしたことのある方についてお話ししたいと思います。

お名前はわからないため、いつものパターンで似ている有名人を当てはめ、江頭さんということにしておきます。


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 ペン表への疑問
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江頭さんは50代あたりと思われる男性です。

卓球を始めた頃は、丸型の日本式ペンホルダーの片面だけに表ソフトを貼ったスタイルでした。

ちょうど中国の前陣速攻スタイルが全盛だった時期でしたので、江頭さんも周囲の意見でその型を選んだそうです。

ただご本人としては、ヨーロピアンスタイルのシェーク裏裏を選んでいても良かったかもという思いがあったそうです。

その後長~い(20数年くらいでしょうか)ブランクの後、卓球を再開しました。

健康診断で各種数値が思わしくなく、何か手を打たないと大変なことになりそうという危機感が動機でした。

昔のラケットは一応探してみましたが行方はわかりませんでした。

心機一転、ここは一つ中ペン(中国式ペンホルダー)にしてみることにしました。

そしてどうせなら憧れだったカーボンラケットにしてみようということで、当時TSPブランドで販売されていたヒノカーボンの中ペンを購入しました。

複数の練習場でしばらく練習や試合を行いました。

心配していた用具やルールの変更にそれほど戸惑うことはなく、指を引っ掛けるコルクの部分がない中ペンにも違和感はありませんでした。

しかし多くの方とプレーをしていく中で、ペン表というのがかなりマイナーな存在であることを徐々に認識するようになりました。

「あっ、ペン表なんですね」という一言には、言外に「昔の、伝統的な、かつて世界を席巻した」というニュアンスが含まれているような感じを持ちました。

ネット上では「今ではすっかりオワコンの」といった意見も見かけました。

それは流石に気にすべきではないと思いましたが、別の方のラケットを借り裏ソフトを試し打ちした際、ペン表に疑問を感じ始めました。


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今回も巷の卓球場でプレーをしている方をご紹介いたします。

Iさんという人で、シェーク裏裏の40代男性です。

試合や練習に明確な信念をお持ちで、少し前にそれを熱く語ってくれました。


Iさんは何事も客観的・分析的に捉えようとされる方です。

変なレッテルを貼るつもりはありませんが、コンピューターのような考え方をする人物と表現すれば感じがつかめるでしょうか。

Iさんの試合に対する向き合い方は徹底した内容重視です。

内容重視の思考は勝つための思考とおおむね重なります。

重なっていない部分の面積はわずかです。

しかしながらIさんの場合、その小さな面積に以下のような強烈な特徴があります。


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 1)勝ち負けはどうでもいい(大胆なご意見です)
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一般的に試合はとにかく勝って結果を出すことが求められます。

ゲームオールでリードしていて、守りに入ってジュースになったとします。

それでも勝てば、自分もチームメイトも結果オーライと受け止め、そのあと守りに入ってしまったのは反省すべきだねという流れになるでしょう。

Iさん的には、勝利に向かう最適な選択ができたかどうかが評価の判断基準です。

相手の戦術やそれまでの試合の流れなどを総合的に勘案し、ここは勝つために守り重視とするのがベストであったのならそれこそが正解なのです。

守りに入って追いつかれたというのは、最善の選択をしている状況で起きたことで何も悔やむ必要はありません。

仮にそれで負けたとしても同じ結論となります。

相手はあとがない状況で、より果敢に攻めてくることは予想できます。

それを踏まえても守り主体としたほうが勝ちに結びつきやすいのなら、妥当な選択をしていることになります。

野球では敬遠という手段があります。

その日絶好調の4番バッターから長打を食らう確率が高いのであれば、迷うことなく敬遠すべきです。

真っ向勝負を挑んでホームランを打たれたりすれば、それは潔いのではなくみすみす勝利を放棄したただの馬鹿です。

というようにIさんの主張が続き、私はひたすらうなずいていました。

格上の選手に逆転勝利したような場合は誰しも手放しで喜ぶでしょう。

しかしIさんは内容重視なので、仮にイマイチなプレーが多々あったとすれば全く嬉しくなく反省一辺倒になるそうです。


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今回は卓球に関連する用語についてお話ししてみたいと思います。

練習やメディアでの報道、あるいはネットなどを通じて様々な用語を耳にし、その意味するものを私達は理解しています。

それらについて最初に違和感を感じるものもありますし、そうでなくてもある時ふと疑問を抱くものもあります。


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 YGサーブ
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代表的なものとして一例を挙げると「YGサーブ」がそうでしょう。

フォアハンドから出すサーブで、脇腹に向かってスイングしたラケットを反対側に振り戻す動作で出す横回転が入ったサーブです。

YGサーブのYGとは、ヤングジェネレーションの略です。

若年層が使うサーブという意味ではなく、それまでになかった新世代のサーブという意味だったようです。

一時期「ヤンジェネ」と呼ぶ人もいたそうです。

現在ヤンジェネと呼んでしまうと、その寒い響きから80%くらいの確率で笑われそうです。

YGは要するに「新製品」と言っているのと同じで、時間が経てば適切でなくなります。

ところがいつまで経ってもYGサーブのまま今に至っています。

これこれは変だよねと指摘をする際、対案も出すべきだとよく言われます。

練習仲間のある人は、YGはそのままで意味を変えてはどうかということでした。

Y(横)G(切り)サーブとのことで、周囲の人全員から0.3秒でダメ出しを喰らいました。

いくつかの案が出ましたが、振り子サーブが妥当かなという結論に至りました。

このYGサーブは使う人が増えてきたため具体名がつけられたようです。

ずっと前にほぼ同じサーブを出していた人は存在していました。

例えば2度の男子シングルス世界チャンピオンに輝いた中国の郭躍華選手は、1970年代にこのサーブを使っていて動画でも確認できます。


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2020 .11.14
以前、皆さんご自身が練習する姿を録画してみることをお勧めしました。

私は時折それを実践していて、新しく試してみたい打ち方や自信のない技術の場面を中心にスマホで撮影していました。


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 現在の撮影機器の制約
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最近まで使っていた撮影機器は上半分にスマホを固定させ、下のほうについている大型クリップで適当な所に挟む方式のものでした。

しかしいろいろな場所で使ううち自由度の低さが問題となり、録画を見合わせるケースもありました。

なおこれについては別に機器のミスチョイスをしたと後悔しているわけではなく、状況に応じて変えていくのは自然なことだと受け止めています。

何事も今が最終的な完成形だという考えは捨て、永遠に試行錯誤が続くものだと理解しているのです。

これまでに何度か、練習場で撮影している他の人の機器を目にする機会がありました。

自撮り棒を柱の角に寝かせたり、中には窓枠にスマホを立て掛け背後に小麦粉粘土で支えていた人もいました。

私が使っていたものと類似のタイプもあり、一度その使用者にご意見を伺ったことがあります。

クリップ状や万力状の挟むタイプはそれなりの汎用性はありますが限界もあって、挟む場所に傷が付く恐れから断られた卓球場もあったそうです。


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2020 .07.11
学生リーグや巷の市民大会などで、試合を撮影しているビデオカメラを見かけます。

試合はやりっぱなしではなく、できれば良かった点、悪かった点のそれぞれを振り返ることができれば、より意味のあるものになります。

ただ現在はそれが試合中心にとどまっているのがもったいないように感じています。

可能であれば普段の練習の模様も録画することをお勧めします。


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 映像がもたらす効果
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練習を録画することのメリットは、当然のことながら自分のフォームや動きを確認できることです。

当たり前じゃないかと言われそうですが、頭だけで考えているのと、いざ実行に移してみるのとでは大きな違いがあります。

周囲の人や指導員から何か指摘をされても、そんなはずはないと心の中で否定してしまう場合があると思います。

それは純粋に本人には自覚がないため戸惑いを覚えるケースであったり、プライドを傷つけられたように感じたケースであったりします。

どちらの場合であっても撮影した動画があれば、その場ですぐに確認することができます。

困惑や怒りの感情が長く続くのは精神衛生上良くありません。

客観的な証拠を目にすれば、即座に納得して気持ちを切り替えることができます。

誰しも経験したであろう気分の良くないアドバイス例は、指摘をした人がダメパターンを真似して示すことです。

私の場合も、正面を向きすぎている点、無駄な上下動が多い点、ラケットが外側に開きがちな点、など数多くの真似をされました。

ときに苦笑いをし、ときに大げさにうなずきながら、相手の指摘を傾聴(ときには傾聴するフリを)しました。

世の中には自尊心の高い方も一定の比率でいらっしゃるので、そういう方は録画でご確認いただければ血圧の上昇を抑えられるかもしれません。

百聞は一見にしかずで、口頭やジェスチャーでのアドバイスより動画ははるかに納得感が高くなります。


少し横道にそれますが、動画活用が広まっている例としてドライブレコーダーなどもあります。

某番組で紹介された事例では、スーパーの従業員教育に動画が使われていて、お釣りのぞんざいな渡し方と丁寧な渡し方の2つを動画で示していました。

最初は外国から来た従業員の方もいるからなのかと思っていました。

それもあるかもしれませんが、マニュアルに文字で書いた内容は日本人でも忘れられてしまうことがあり、一つ一つの動作を短編動画で説明しているとのことでした。

やや情けない気もしますが、これからは動画で示せるものは積極活用すべきという点には私も強く同意します。


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ようやく卓球場も再開となりほっとしています。

さて今回は、過去に練習後の喫茶店で話していた雑談ネタをご紹介いたします。


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 世界を制したペン表
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中国はかつて、ペンホルダーに表ソフトを貼ったスタイルで世界を席巻していました。

そうなった理由について、いろいろな意見が交わされました。

まず有力な説と推測される当時のルールと用具事情が挙げられました。

小さくてスピードが出る38mmのセルロイドボールでは、バウンド直後を捉え速いテンポでボールをさばくのが有効な戦術だったという考えです。

それを効果的に実現するため台の近くを死守し、ラバーは回転をそれほど重視しない表ソフトを選択しました。

ラケットがペンだったのは、両ハンド攻撃ができるシェークの優位点よりもペンならではのフォア強打のほうを重視し、バック側は鉄壁のショートで対処という考えだったのだろうという解釈です。

これに対し居合わせたメンバーから様々な意見が出され、次のような結論となりました。

1)ペン表はもともと最強のスタイルではなかった。

2)ただし昔はルール上恵まれた部分があった。

3)ペン表の選手が多数存在し、その中に超人が存在した。


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某卓球場では参加者がコーチと10分ずつ課題練習をして、アドバイスをもらえます。

私は事前にこれこれこういう練習を行い、何かコメントをいただけたらと計画していました。

私の順番になり気合を入れて4~5本打ったところで待ったがかかりました。

打ち方が良くないとのご指摘で、そこから当初予定とは全く異なるフォーム矯正練習になってしまいました。


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 打球位置
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自分の癖というものは、自覚できているものとそうでないものがあります。

私の場合、前者については体の上下動が激しい点、払っていく際に無駄なラケットワークが入る点があります。

後者についてはラケットの面が外に向いていること、上体が正面を向いたまま打っている場合が多いことです。

以前書いたことがありますが、自覚できていないものでも異なる2人の人から同じ指摘があれば、もうそれはほぼ客観的な意見なのだろうと考えています。

具体的に今回コーチから言われたのは、打球位置が体から遠すぎることが多いという点でした。

私は中ペン(中国式ペンホルダー)と日ペン(日本式ペンホルダー)を使い分けていて、その日は角型の日ペンを使っていました。

日ペンは中ペンよりも少しリーチが長く威力のあるボールが打てます。

そのため調子に乗って、より体から離れ遠心力を活かした位置で打っていたのかもしれません。

打点が体から遠いだけでなく、通常よりも後ろになっていると追加の分析をいただきました。


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卓球はこれまでのルール変更で、サーブの威力を弱める改革が何度もなされてきました。

それでも今なお強力なサーブが存在し、得点を連続献上してしまうシーンをあちこちで見かけます。

一部の人はそれに嫌気がさし、とりあえず返球できればと粒高ラバーやアンチラバーに変えてしまう人もいるそうです。

レシーブのことを第一に考えたラバー選択をするとどうなるのか、私なりの意見を述べさせていただきます。


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 粒高ラバー、アンチラバー
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まず先に挙げた粒高ラバーとアンチラバーですが、それらは確かに返球は楽になります。

漫画で回転のさまを表現すると「ブインブイン」あるいは「ギュワンギュワン」といった、ものすごい回転がかかったサーブも、ツンと当てるだけで返せる場面が増えます。

ですがそういうサーブは、レシーブする側が裏ソフトだからこそ出されているのです。

粒やアンチに凝ったサーブを出すと、逆に気持ち悪い返球で返されてしまう場合があります。

そのため初級レベルでは、相手がカットマンでなければ粒やアンチに向けてロングサーブを出すのが基本だと思います。

ロングサーブを出し、ショートで返してきた変化の少ない長めの返球を3球目攻撃で狙い撃つのです。

そういうパターンでめった打ちに合うと、粒やアンチにしたラバーの選択を再考すべきかもしれません。

もちろん粒やアンチを貼っている強い人は、カット製ブロックで返球するなどレシーブおよびその後の対処もいろいろな技を持っています。

ただレシーブを最優先にして粒やアンチを選ぶのは、局所的・短絡的なように思えます。

そしてこういった変化系ラバーはどうしても守備的になり、できることが制約されます。

ご自身のプレースタイルを総合的に考えた上での選択であって欲しいですね。


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1月に行われた全日本選手権では、上位に勝ち進んだ選手以外にも大きくメディアに取り上げられた人がいました。

その中の1人に張本美和選手がいました。

試合が行われるコートは常に数名のカメラマンが取り囲んでいました。

マスコミは毎回若手の目玉選手を追いかける傾向があり、張本選手はその中でも最年少の注目株でした。

全日本選手権の模様については、以前特派員D氏からのレポートをお届けしました。

そしてD氏はたまたまですが張本選手の試合も見ていました。

少数派の戦型を中心に見ていたため、カットマンと対戦する張本選手の試合が目に留まったのです。


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 長年の思い込みを修正
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張本選手は小学生ながら、一般の女子シングルスで3回戦まで進みました。

2回戦と3回戦はカットマンが相手で、それぞれの相手に対する感想が卓球王国の速報に書かれていました。

2回戦のカットマンは切るカットマンでしたが、3回戦の相手はナックル中心のカットマンのため苦戦して負けたとのことでした。

D氏はその速報の文章を読んで、いろいろと考えさせられることがありました。

ペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)であるD氏がカットマンと対戦するときのモットーは、ドライブで押して押しまくり、浮いた返球をスマッシュで撃ち抜くことです。

それが王道であると固く信じ、そこそこ通用してきました。

ただなぜか相手のカットにボールが合わず、ミスを連発して負けることがありました。

王国の速報を読んでいて、その負け方にピーンとくるものがありました。

「そうか、ナックル主体のカットマンか…」

つまり張本選手の試合とはすさまじいレベルの差はあるものの、自分もあまり切らないカットマンには慣れておらず、対処を間違って負けていたことに気がつきました。

D氏はカットマンは大別すると、切るタイプと入れるタイプの2種類がいると捉えていました。

切るタイプはブチ切れカットで強打を防ぎ、入れるタイプはコース取りと変化で勝負するものという理解です。

そのような独自の分類および解釈は、多くの人がそれぞれ理解しやすいように理論立てて持っています。

D氏の頭にはあまり切ってこないカットマンという存在はありましたが、それでもある程度切れているボールを通常の返球として返すものだという固定観念がありました。

ナックル主体にしてしまうと毎回強打を喰らうのは必至で、そんなスタイルは存在するわけがないと信じていました。

馬鹿打ちして自滅した過去の試合を振り返り、なるほどバックスピンがあまりかかっていないボールがやたらと多かったことを理解しました。


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