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前回は卓球の動画についてお話ししました。

トップ選手のプレーを見ているうちに、自分もああいうふうになれたらと、思わずシャドープレーをしてしまう人もいるでしょう。

岸川選手や松平健太選手のように、両ハンドで自在にドライブをブンブン振りまわすことをイメージしながら、いつもの市民クラブで打ち始めると、ミス連発で自分の実力を思い知らされます。

そういうことは誰にもあることで、少年少女がアニメの主人公の真似をするのと通じるものがあります。

大人でもアクション映画を見終わり、映画館を出た直後の顔つきや物腰が普段と違うなんてことがあります。

「この世に悪の栄えたためしなし!」

感情移入してしまったのですね。

しばらく経てばふと我に返り、通常の現実的な思考に戻ります。

来る日も来る日も厳しい練習に耐えているトップ選手のプレーを、週に1回2~3時間の練習をするだけの卓球愛好家が真似できるわけがありません。

その一方で最初から上級者のプレーをしてみたいとは、これっぽっちも思わない人もたくさんいます。

そういう方は、定番の「シェーク両面裏ソフトラバー」の組み合わせで良いのでしょうか。

この点について、もう少し詳しく考えていきたいと思います。


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 裏ソフトである必要性
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まずフォア・バック共にドライブは打たないのに、裏ソフトを使っている人がかなりいます。

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大昔の世界卓球選手権は、ずっと欧米の選手がタイトルを獲得していました。

そこへ敗戦からの復興と時を同じくして、突如日本が輝かしい成績を収め始めました。

シェークハンドの欧米選手を打ち破る、角型日本式ペンホルダー。

無敵の卓球王国時代が続くのかと思われたのもつかの間、強敵が現れました。

そうです中国です。


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 用具と戦術の概要
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当時、猛威を振るったのが中国式前陣速攻のスタイルでした。

寸詰まりのシェークハンドラケットのような中国式ペンホルダー。

その可愛らしい形のラケットに表面がツブツブの表ソフトラバーを貼り、卓球台からあまり離れず速いテンポで打ち込む戦法です。

私は小学生の頃、児童館で卓球をしていました。

シェークと日本式ペンの2種類があることは知っていて、ラバーは表面が平らな裏ソフトラバーしか見たことがありませんでした。

ある日、卓球の解説本を見て驚きました。

そこには伝統的な中国式前陣速攻の説明がありました。

風変わりなラケットに、同じく風変わりなラバー。

ページをめくると、他にも見慣れない内容が続きます。

拍手[10回]

私はこれまでにたくさんの場所で練習をさせてもらいました。

どの場所でも初めておじゃました時は、練習方法やもろもろの決まり事に従い、その理解に努めました。

二度三度と通うにつれ、なるほどと納得がいくこと、反対に改善したほうが良いのではと思うことがだんだんと見えてきます。


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 いろんな人と打ちたい
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改善要望にはさまざまなものがあります。

一例を挙げると、20~30人が体育館で練習するある市民クラブがありました。

指導員の方が順番に台を回って指導を行うのですが、そこでは基本的に練習相手のローテーションは行ないませんでした。

従って、ほとんどの時間は特定の一人とだけ打つことになります。

ボーリング場にある卓球台でカップルが利用しているのなら分かります。

でもそこは、近所の老若男女が集まる地域のクラブです。

普通なら10分ぐらいで別の相手に変わったほうがいいですよね。

僭越ながら指導員の方にローテーションを提案しようかどうか、考えあぐねていました。

まあ次の回になれば別の相手と打つことができますし、私はそれほど長く通うことはなかったため、結局何も言うことはありませんでした。


拍手[5回]

今回は卓球に関する技術用語についてお話したいと思います。

既にご存知のものでも理解をより深めていただければ幸いです。


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 チキータ
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「あっチキータでしょ。それなら知ってるわよ」

「バックにきたツッツキを払って返す打法じゃない」

そう語られる人に何人かお会いしたことがあります。

厳密に言うとそれは不正確な理解です。

チキータはバナナのブランドで、横回転をかけてバナナのように曲がるボールからその名前が付けられました。

従って単にバックハンドで払う打法はチキータではありません。

それはフリック(ペシッと払い気味に打つ)か、台上バックハンドドライブ (ブン!と前進回転をかける)になります。

さて、なぜこういった誤用が広まっているのか、もう少し深く考えてみることにします。

拍手[3回]

普段自分がお目にかかることのないスタイルや打法にめぐり会うと、どう対応すべきか面食らうことがあります。

今回はそのいくつかをご紹介します。


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 カーブドライブ
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ドライブはボールの後ろをこすり上げ、前進回転を与える打法です。

カーブドライブはボールを捉える位置を後ろではなく、内側に巻き込むよう横側をこすって打つ打法です。

カットマンが失速気味のボールを返す場面などで織り交ぜます。

ボールの勢いがなく十分なカットが出来ない場合、ダウンスイングではなくアッパースイングで返球することがあります。

そのまま素直に返すと相手の絶好球となるため、横回転を入れたカーブドライブで強打をさせにくくする狙いがあります。

映像ではたまに見ることがあるのですが、私は実際の練習や試合で使う方に出会ったことがありませんでした。

少し前にAさんと打った時、初めてカーブドライブを実体験しました。

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2013 .06.01
みなさんは正しくサーブを出せているでしょうか。

フリーハンドの指を伸ばし、真上に16cm以上トスを上げるのですが、できていない人も少なくありません。

今回はそういった違反サーブについてお話しします。


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 注意するのは難しい
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初級者のご婦人方とダブルスの試合をしていた時のことです。

Tさんの出すサーブはどう控えめに見ても5cmぐらいしかトスが上がっておらず、トスしたボールは約30度の鋭角でラケットに当てるようになっています。

良い子は決して真似をしてはいけませんよと、ぶっつけサーブの模範演技で見せるようなサーブです。

トスを上げる手の指は丸めていて、ルール違反づくしです。

こんな凶悪なサーブを出すTさんはどんなお方なのかと言えば、慈悲深い観音様のようなお母さんで、そのギャップに驚かされます。

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初めて卓球をする方の多くは棒立ち状態で打ちます。

ラケットの握り方もユニークなことが多々あります。

そのため初心者の方と打つ場合、フォームやグリップなどについて適宜アドバイスをします。

ところがそれは誰に対しても同じではなく、相手に応じてかなり内容が違ってきます。


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 受け入れられるアドバイスの限界
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一番難しいケースは、ご高齢の方やとてもふくよかな方です。

握り方を教えるところまではできますが、根本的な打球フォームを身につけてもらうには大きな困難が伴ったり、実質的に不可能なことがあります。

杖をつくほどではないですが、走ることはできない推定70代の女性がいらっしゃいました。

卓球台の前に正面を向いて立ち、スタンスは肩と同じ幅です。

もぐらたたきゲームのようにラケットをペチペチ叩きつけるスイングです。

ストライクゾーンに来たボールだけは速く低い球、それより外れた場所のボールはランダムな方向にボヨヨ~ンと飛んでいきます。

相手も初心者だと全くラリーが続きません。

どこまで改善してもらえる可能性があるか悩んでいます。

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初心者のAさんと打っていると、ボールの打球音が変な音になり、ヒビが入っているのが分かりました。

「あっ、ボールが割れてますね」

Aさんは割れているボールだとどういう音がするのかまだよく分かっていないため、私の指摘には半信半疑でした。

私はボールを台の上に置きラケットで上から押し付けながら転がすと、グシャッとつぶれました。

卓球をする人ならみなさんが行うやり方です。

私は「やっぱり割れてましたね」とAさんの顔を見たところ、全く理解できていない表情でした。


恐らくAさんには次のような思いがあるのでしょう。

ボールを台に押し付けてグリグリすれば新品のボールでも割れるはずである。

さらに穿った見方をすれば、無理やりボールを壊すことで、ヒビが入っていたという主張を正当化しているようにも感じられる。

この誤解を解くためにはボールにヒビが入った際、実際に確かめ納得してもらうことが一番です。

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先月の全日本選手権で、男子シングルスは丹羽選手が優勝しました。

彼を見ていて驚くのは、バウンド直後のボールをひっぱたくプレーを連発して得点できていることです。


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 違いはミラクルショットの成功率
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他の選手でも、ときおりリスクの高い打ち方を交えることはあります。

表ソフトの選手や前陣で打ち合うタイプになると、ハイリスクな打法の比率が多くなります。

しかし丹羽選手の場合は、よくあんなに無茶打ちが決まりまくるんだなと見とれてしまうほど、高確率で仕掛け高精度で仕留めています。

従って、もはや無茶打ちではないのでしょう。

福原選手もハイリスク打法の傾向は強く、ロビングされたボールを連続スマッシュするときに全部バウンド直後を叩いていたことがありました。

まあその時は正直やり過ぎで、もう少し球が上がった時点で打つスマッシュも混ぜたほうが効果的だと思いました。


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自然と身についてしまった癖やフォームは、ときたま他人から指摘されることがあります。

複数の方から同様の指摘をされると、直さなくてはという気持ちが強くなってきます。

指導員の方についてもらって練習をしている時、私が過去に指摘されたことの話になりました。

その中の一つ、サーブに関しては引き続き注意したほうがいいとコメントをいただきました。

バック側から出すサーブで、十分にトスが上がっているかどうか怪しい場合があるのです。


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 根本的な解決策:フォームを変える
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私のバックハンドサーブは、往年のペンドラ選手が出すひし形サーブです。

ひし形サーブというのは、私が勝手につけた名前です。

両手の脇を上げ、胸の前にひし形を作った体勢から出すサーブです。

かにサーブと呼ぶ人もいるそうです。

このフォームでサーブを出す人は、トスが十分に上がっていないことが多いのです。

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2013 .01.12
普段ほとんどお目にかかることはありませんが、今回は促進ルールについてお話ししたいと思います。


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 ルールがつくられた背景
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通常の卓球の試合では、1本を取るのに数回程度のラリーで終わります。

サーブを出し、ちょっとツッツキがあって、ビシバシビシでどちらかに得点が入ります。

例外はカットマンで、後ろに下がりボールに逆回転をかけて何本でも返してきます。

相手の打ちミスを誘って得点をする比率が高く、ラリーの本数は多くなります。

このカットマン同士が対戦した場合、延々とツッツキが続くことがあります。

カットマンには、守り重視の人、攻撃する比率が多い人、いろんなタイプがあります。

どちらもガチガチに守備に徹するタイプだと、自分から積極的に打ち込んでいくことはまれで、ひたすらツッツキ合いの我慢くらべになります。

そのため促進ルールがなかった大昔は、長時間を要した試合があり、団体戦で勝敗が決するまで、何時間もかかった試合があったそうです。

拍手[14回]

初心者の方の練習メニューはあまり多くありません。

フォアロングやツッツキなど、基本的な打ち方のいくつかを繰り返すことが中心になります。

初心者の段階を卒業し、初級者、中級者になってくると基本打法に加え、自分がやりたい課題についての練習が増えてきます。

そういった方と打っていると、もっと練習内容について会話を交わしてはどうかと感じることがあります。


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 躊躇せずアドバイスを求めよう
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例えば試合形式で自由に攻めていく練習では、特定のパターンで決められてしまったり、思ったような返球ができないことがよくあります。

そういう場合、まず自分なりに考えることは大切です。

でも、それだけにとどめてしまう人が多いように思います。

その場で相手にどんどん質問してみてもいいのではないでしょうか。

成り行きでだらだら続けるのではなく、1本1本を確かめながら打つことが中身の濃い練習になります。

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