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多くの種類のスポーツが存在し、それぞれに特性があります。

競技環境や必要とされる身体的条件が高めのものがあり、例えば水球がそれに該当します。

普通のプールなら各所に沢山あるものの、水球をやれる場所となると限定的です。

競技者は常に泳ぎ続ける必要があり、強靭な体力が不可欠で皆さんムキムキです。

そして別名水中格闘技と呼ばれる通りプレーは荒っぽく、水着を引き裂かれる場合に備え2枚重ねしていて、流血で水が赤く染まることもあるそうです。

それと比較すると卓球はなんて平和なことでしょう。

狭い場所でプレー可能なことより、多くの練習場に恵まれ競技環境面も最高です。

普段着のままでも、そして身体能力が高くなくてもそれなりにでき、お子様から高齢者まで気軽に楽しめます。

だからといって卓球が軟弱者のスポーツと言われるのは心外ですが、そんな雑音を無視して冷静に考えても、卓球は取り組みやすいスポーツの代表格であることは確かです。

そういうこともあり、私が練習をご一緒する相手の中にもご年配の方は大勢いらっしゃいます。

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来週からいよいよ全日本選手権が開催されます。

注目点はいろいろありますが、そのうちの一つに中学生選手への期待が挙げられます。

特に「ミウミマ」と呼ばれている、平野美宇選手と伊藤美誠選手の実力はずば抜けていて、どこまで上位に食い込むことができるか楽しみです。

去年あたりなら、大学生や社会人の対戦相手が彼女達に負けると屈辱的な感じがまだありました。

しかしここ最近の2人の大活躍からすれば、もう年上のお姉さん連中が負けても恥ずかしくないどころか、逆に勝ってしまうと番狂わせになります。


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 ぶっちぎりの実力で人生が変わる
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卓球はその競技の特性から、体格、年齢、性別の違いによる差が比較的少ないと言われています。

そしてそれを象徴する出来事は女子の若年選手に現れやすく、時々突出した選手が頭角を現しヒロインとなります。

またこれはマスコミにとっても取り上げやすく、一般への卓球の認知に役立っています。

普段のスポーツニュースでは、男性競技者が多く取り上げられています。

そこでバランスを取る意味でも、注目となる女性選手の話題は好まれます。

他の理由として、男子はどうしても髪型やユニフォームが地味で、ビジュアル的に女子のほうが見栄えが良いというのがありそうです。


世界の強豪をなぎ倒し才能を開花させた中学生プレーヤは、ある意味子供タレントに共通するような特殊な人生を歩んでると言えます。

毎日練習漬けでキツイでしょうし、まだ義務教育中のため遠征が続くと学業への影響はどうなのか、余計な心配をしてしまいます。

あんなに若くしてたくさんの国を訪れると、将来新婚旅行はどこに行こうか悩んでしまうかもしれません。


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熱い場所であるはずの卓球場でも、たまに練習相手との間に寒いすきま風が吹くことがあります。


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 言葉の裏に隠れた思い
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全国各地にある卓球場での練習スタイルは、それぞれに異なります。

不特定の方が飛び入り参加自由の所では、お互いが話し合って何をするかを決めるケースが多いはずです。

もっとも練習の最初はフォア打ちから始めるので、その場合はあえて「フォア打ちお願いします」とまでは言いいません。

また練習相手が替わった時も「お願いしますと」軽く挨拶だけをして、それ以上何も言わない場合はフォア打ちから始めると思います。

ウォーミングアップが終われば、どういった練習をするかお互い合意を得て始める人が出てきます。

「何かやりたいことはありますか」

その際よくあるのが、「(自分は特にやりたいことはないので)どうぞお好きな練習を」と言う人です。

このたぐいの返答にはいろいろな背景があり、考え方の違いで気まずい状況になったことがありました。

「お好きな練習を」と言う人は、以下の考えのいずれかになると思います。

a)本当はやりたい練習はあるが、自分よりも相手を優先する日本人的おくゆかしさ。

b)まだ経験が浅く、どんな練習をすべきか良く分からない人。あるいは適当にボールを打って、楽しむことが出来ればそれでいい人。

c)自分の実力のほうがかなり上なので、私の練習相手はキツイと思うから、あなたの好きなようにやっていいですよ。

各パターンに対する私の対応は以下の通りです。

a)の雰囲気がある方には、まず自分が希望する練習をさせてもらい、頃合いを見計らって、次はあなたの練習を~と再度うながす。

b)の人には、自分が主導権を握り積極的にあれをやりましょう、これをやりましょうと指定してしまう。そしてその中に自分の練習も入れる。

c)の人には、お言葉に甘え好きな練習をさせてもらい、最後に上級者ならではの視点でアドバイスをいただく。すると相手もまんざらではない気分になる(かもしれない)。

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電車の窓から景色を眺めていると、街路樹や看板だけでなく運動にいそしんでいる人達の姿が目にとまることがあります。

市街地だとフィットネスクラブやボクシングジム、郊外や河川敷になると、テニス、野球、ジョギング中の方などが一般的でしょう。

卓球場はほとんど見かけず、仮にあっても屋外の光を遮断しているため、プレーの様子を見かけることはありません。


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 高度成長期の遺物
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昔、何度かおじゃましたことのある某卓球場は、駅からそれほど離れておらず、小雨程度なら早足で歩くことで傘は不要という便利な場所にありました。

不動産物件は駅からの距離が生命線と言われますが、他にも資産価値を左右する理由はあります。

この卓球場はかなり古い雑居ビルにあったのです。

2階が練習場所になっていて、いかにも年代物らしい狭くて急な階段を昇ります。

エレベーターはありません。

倉庫らしき1階はいつもシャッターが閉まっていて人の気配はなく、そのため練習の音や声がうるさいという苦情を心配する必要はありません。

それよりも、おそらく築40年以上経過したこの建物の耐久性のほうが心配になります。

もし解体するなら重機は不要で、横綱白鵬が柱に向かってテッポウ(突っ張りの練習)をすればそれで木っ端みじん、そんな感じです。


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2014 .11.15
卓球場は日本全国にいっぱいありそうですが、どれくらいあるんでしょうね。

どういうカウントの仕方をしているか詳細は分かりませんが、埼玉、神奈川、兵庫がトップ3というのを見かけたことがあります。


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 設備から練習内容まで多種多様
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卓球は競技人口が多く幅広い層に楽しまれていて、都市部だとプレーできる所は結構沢山あります。

そこそこ離れていても利用料が安ければ、電車代と相殺してもお得な所があり、移動時間はスマホや本を読んでいれば無駄になることはありません。

まずはWebや口コミなどで情報収集し、いきなり本参加しなくても見学だけさせてもらうとか、初回はお試しで無料というケースがあったりします。

少し緊張しながら初めて訪れる練習場のドアを開けると、予想外に広かったり狭かったり、綺麗だったりその反対だったりということが最初に分かり、続いて練習をしている方々に目が行きます。

多くの場所を訪問すると、その中には特定の年齢層だけで占められている所もありましたし、一方の性別だけだった所もありました。

仮に自分だけが異なる属性であったとしても、それは判断の決定的な理由にはならないと思います。

場の雰囲気や自分のレベルなど、総合的に考えて判断すればよいのです。

活気があって自分に近い実力の人が練習していれば、合格水準として良いのではないでしょうか。

場所を管理する人だけがいて、練習内容その他は利用者に完全おまかせの所から、毎回指導員からワンポイントアドバイスをもらえる所、かなり部活的で最初の準備運動から片付けまで、あらゆる部分に指示がある所と様々です。


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試合を観戦していると、チームを応援するいろいろな声が聞こえてきます。

高校や大学の団体戦では、サァ、ヨー、ナイスボールといった女子の黄色い声、ヨォーヨヨヨといった村祭りで聞こえてきそうな男子の声が、1ポイント毎に発せられます。

ベンチに座っている選手は得点の度に立ち上がり、声援とともにガッツポーズをする様子を見て、奇妙に思う人もいるでしょう。

たまにうるさ過ぎることもありますし、チームごとに同じ動きをしていて、それらの点に不思議なものを感じるのは分からないでもありません。

でもまあいいじゃないですか。

青春してるし、よく見ると中には手抜きをしている冷めた奴も見受けられます。


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 基本は声
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団体戦ではベンチに入る人数が多いため、応援の模様を観察していても面白いことがあります。

ただそうは言っても主役はコートの中で試合をしている選手で、その感情表現も様々です。

声だけでも選手ごとに特徴があり、今年話題になったのは、森さくら選手でした。

喜びを噛み締めながら、大音量で「サーサーサー」と連呼します。

全く別の試合映像なのに、横から聞こえてくるその声で森選手が近くで試合中であることが分かります。

もう少し控えめなパターンなら、それなりの数の選手に共通して見られる掛け声であり、森選手は独自進化を遂げたようです。


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今回は、私の学生時代の先輩Nさんについてお話します。

喜怒哀楽の激しいちょっと変わった人で、いくつかの言動にはみなさんの周囲にいる方にもどこか共通する部分があるかもしれません。


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 相手の用具に対するこだわり
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Nさんは相手の用具を鋭く観察します。

試合開始前はラケットを見せてもらい、どんなラバーを貼っているか確認します。

一番比率の多いシェーク裏裏なら、別に見せるほどのことはないと思っている人もいて、「裏裏です」と言葉で伝えるだけで相手も納得するケースが少なくありません。

Nさんは仮にそう言われても、必ず相手のラケットを確認するようにしています。

確かにラケットを見せるのを拒むことはできませんから、Nさんの要求には応じなくてはなりません。

私も相手のラバーを実際に見て確認したい場合はあります。

表ソフトや粒高ラバーのときがそうです。

福原選手のような粒が少し高めの変化系表は、ナックルボールが多そうかなとか、サーブの回転をごまかしても返されてしまいそうとか、心の準備が必要です。

粒高でも粒が長い短い、太い細いなどを見て、第1ゲームは相手のプレーと併せて情報分析に注力します。

Nさんは裏ソフトでも表ソフトでもスポンジの厚さまで確認し、粒高の場合は粒形状までさらに入念にチェックします。

そのため普通の人より時間がかかります。

すると相手はどう思うか、もうお分かりですね。

イライライラ・・・

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日本は2008年をピークに人口減少の道を歩んでいます。

毎年20万人以上減っているので、数字だけから考えてもそこそこの規模の自治体一つ分がまるごと消滅しているような深刻な状況です。

そして全国で均等に減っているのではなく、地方での減少が加速し、都市部との差が広がっているのだそうです。

いったい何の理由があってこんな難しい話をしているのかと、不思議に思った方がいらっしゃるかもしれません。

でもこれで卓球競技者の人口にも影響が出ているはずで、それについて何か対策はないのか、私の勝手な意見を述べさせてもらいます。


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 第一の矢(子供)
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ある日、小学生のバレーボールに関する話を聞いていました。

最近は児童数が少なくなり、男女混合のチームでないと試合や練習が成り立たないというのです。

全国の様々なスポーツ活動も、競技数や規模の縮小が始まっていることと思います。

卓球についてもどうなのか気になりますね。

やはり小中学生は、少子化の影響で確実に競技者が減っているそうです。

小学生の大会にはまだペンホルダー選手の優遇措置があるみたいですが、もうそんなどうでもいい対策は止め、競技人口を減らさないことに力を注いで欲しいと思います。

若年層の競技者の減少は、そのまま将来にも大きな影響を及ぼすので極めて重要です。

もっと子供に寄り添った施策を講じ、他のスポーツに流れない工夫が必要です。

いくつかのメーカは、子供向けと謳ったラケットを販売しており、それらはコンパクトで軽量な作りです。

グリップは細く、先端がゴムで覆われていて、当たっても痛くない製品もあります。

くまモンTシャツのユニフォームは関心を持ってもらうのに最適で、こういったメーカの商品展開は応援したくなります。

別に未来の世界チャンピオンを目指すような考えでなくても構いません。

若い卓球プレーヤの絶対数を増やす、これが大切です。


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ダメな時は何をやっても空回りします。

そんなトホホな日のエピソードをご紹介します。


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 変わった練習
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Mさんは私と同様ペンホルダーを使っています。

握り方に特徴があり、小指をぴんと伸ばしています。

特にフォアを打つ時はそれが良く目立ちます。

この前の宴会のとき新たに発見したのは、グラスを握るときも可愛らしく小指を伸ばすということでした。

どうもそういうクセがあるようで、ボールペンを握る場合も伸ばしていそうです。

またMさんは笑うと両方の頬にえくぼが出ます。

伸ばした小指とえくぼ、若い女性なら魅力的に映るのですが、残念ながら痩せたひげの濃い中年男性です。


そんなMさんは時々予期せぬ行動に出ることがあります。

ショートの練習をしたいと言われ、私はてっきりバッククロスのワンコースにフォアで打てば良いと思っていました。

ところがショートで左右の打ち分けがしたいそうです。

そして左右どちらも、私にはフォアで打って欲しいとのことでした。

えっ?

「それはひょっとして私のフットワーク練習じゃないですか?」

「見方を変えればそういう解釈もできるかな」

拒否しようか2秒ほど悩みましたが、そのショートの打ち分け練習とやらの相手をすることにしました。

かなりの体力を消耗し、伸ばした小指が憎たらしくなりました。


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スポーツをしていて、ただひたすらその競技のことだけを考えているかというと、そんなことはありません。

参加してる方々の人物像に思いを巡らせる、過去の記憶がよみがえる、競技とは関係ない事柄との共通点を見出す、など結構いろんなことが頭の中を行き交います。

これまでの出会いを通して、私が感じたことを紹介します。


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 自分の気持に素直な人
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ある体育館で試合があり、私が審判をしていた時のことです。

対戦していたのはどちらも初級レベルの人でした。

第1ゲームからデュースになり、得点が11-12になりました。

私は「イレブン・トゥエルブ」と告げると、片方の選手(中年男性)から「分からん。日本語で言ってくれ」と言われました。

一瞬たじろぎましたが、あまり試合をしたことがない方ならごもっともだと思い、笑顔で「じゅういったいじゅうに」と言い直しました。

そのままの流れで、第2ゲーム以降は最初から日本語で得点を告げました。

最初の「ラブオール」も「れいたいれい」と言うべきか少し悩み、「それでは始めてください」にしました。


第二次大戦中は敵国語を使うのが禁止されていたので、野球のストライクは「よし」だったそうです。

卓球も例外なく全て日本語で行われていたはずで、得点だけでなく他の用語はどのように言い換えていたんでしょうね。

ちなみにお隣の中国では現在どう表現しているか一例をご紹介すると、フォアハンド:正手、バックハンド:反手、ロビング:放高球、フットワーク:歩法、だそうです。


「日本語で言ってくれ」とおっしゃった方は、得点を理解しないといけないという使命感が強く、カッコ悪いとかそんなことは気にかけないタイプなのでしょう。

別の日に、ファミリーレストランでハンバーグランチを注文し、店員さんに割り箸を頼んでいる若い男性を見かけました。

最近は些細な事にも笑われるんじゃないかと人の目を気にする人が多く、これらの方々は周りに合わ過ぎる必要のないことを気づかせてくれます。

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2014 .08.02
今回は日本人の卓球選手で、私が特に素晴らしいと思う人4名についてお話します。


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 長谷川信彦さん
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とても個性的なプレースタイルについては、これまでにも何度か触れたことがあります。

シェークハンドのラケットを人差し指を伸ばした一本差しという握り方をし、1967年世界チャンピオンに輝きました。

フォアハンドで強烈なボールを打つのに適していますが、台上の短いボールやバックハンドに難があります。

私のような片面ペンホルダーのスタイルも良い点はあるのですが、バックハンドが弱いという大きな欠点があり、こういう部分はフォアへ振ってバックをつぶす等、徹底的に攻められてしまいます。

そのため近年片面ペンのスタイルは急激に廃れています。

長谷川選手の戦型はユニークすぎて廃れる以前に後に続く人がおらず、それは総合的なバランスが非常に悪いためと言われています。

独特のスタイル故、アドバイスをもらうのは難しかったと思います。

体格にもそれほど恵まれなかったというハンデを、筋トレや圧倒的な練習量で克服しました。

練習の鬼だけでなくとにかく卓球が大好きで、引退後も私財を投じて卓球場を建設し指導を行いました。

どうしてそこまで情熱を注ぐことができるのかとインタビューされた際、ご本人はごく自然な気持ちでの行動で、何も特別なことをやっているわけではないと話されていたそうです。

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卓球をする時、どこかに何らかの制約やミスマッチが伴うことがあります。

それらに関しお話を伺うと、設備面でのあれこれ、アクセス手段、利用できる日時に関するものが多いと思います。

あまり真っ先に出てこないのですが、結構重要なこととして人とのやりとりに関するものがあります。


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 相手に寄り添う心
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指導員のいる所では毎回その方が、指導員なしの所でもどなたかが何らかのアドバイスをしています。

かつて万年補欠だった私でも経験者ということで、これまで初心者の方にいろんなアドバイスをしました。

何度かそうしているうちに、必ずしも助言は必要でないということが分かってきました。

市民クラブで練習している方々を例にとっても、卓球に取り組む考えは様々です。

単なる気晴らしか体を動かす一つの手段ぐらい、つまりボーリング場にある卓球コーナーでボールを打つ程度の感覚の人もいます。

そういった方にもきっちりとした指導をするコーチ役の人、スイングやフットワークをこうしたら良いと、一球打つ毎にコメントする経験者の方がいます。

はっきり言うとそれらは強制的な善意になってしまっていると思います。

お気軽エンジョイ卓球の人に、事細かな指摘はそぐわないのです。

アドバイスはする相手のためになって初めてアドバイスと受け取られるのであり、そうでないものは苦痛でしかありません。

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