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2018 .04.07
今回は強い選手を生み出す組織について考えてみます。


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 必殺技が通用しない相手
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昨年末に世界選手権の選考会があり、今年の1月には全日本選手権が開催されました。

それぞれの決勝戦の模様はテレビで放送されていました。

どちらも女子は伊藤美誠選手が勝利を収めました。

多彩な技が印象に残り、特筆すべきなのは通称「美誠パンチ」と呼ばれるスマッシュでした。

バックスイングをほとんど取らず、不意打ちのようにひっぱたくカウンターショットです。

早田選手や平野選手のような日本のトップ選手でも、美誠パンチをお美誠いされると対処不可能でした。

伊藤選手はかなりいい調子で、これなら2月のワールドカップ団体戦で中国と競り合うことができるかもという期待を抱かせてくれました。

伊藤選手の対戦相手は丁寧選手でした。

中国のエースにしっかり食らいついていて、相手を追い込むような場面もありました。

中国選手との試合では一方的になってしまうことが多く、その際時々耳にする表現で「自分のプレーができなかった」というのがあります。

日本人同士の対戦では使えた戦法が、中国選手との対戦では不発だった、あるいは使える局面に持ち込めなかった、といった状況のときに語られます。

丁寧選手との試合では伊藤選手ならではの攻めが結構できていたと思います。

ただ試合結果としては残念ながら負けてしまい、中でも私が驚いたのは、完璧な美誠パンチを放ったのに、その内の何本かが返球されていたことでした。

もちろん結構効いていて、丁寧選手も脅威に感じていたのは確かです。

私としては、美誠パンチはウルトラマンや仮面ライダーが放送終了直前に繰り出す必殺技のようなイメージがあります。

ライダーキックを食らっても倒れない相手・・・ありえない展開です。

こういうことからも中国選手は次元の違う相手だということがわかります。


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1月の全日本選手権は少数ながらもまだペンホルダーの選手がいました。

男女のシングルス本戦でも通用するレベルであることがわかりました。

その中にはペン表ソフトの男子選手もいて、時々練習をご一緒させてもらう同じ戦型のおじさんプレーヤーUさんは喜んでいました。

決勝戦は地デジで放送されましたが、選手が様々な形でテレビに登場することについてお話ししたいと思います。


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 張本選手
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男子は張本選手が最年少で優勝しました。

彼についていろんな方が感想を述べたり、分析をしていて興味深く読みました。

マスコミはどれもまず年齢に言及しその逸材ぶりを強調する論調でした。

一般の人に伝えるには、やはり年齢を注目点にしたほうが分かりやすいのは理解できます。

ただそれは同時にいささか表面的であり少々残念でもあります。

卓球という競技を知っている記者や、もう少し詳しく伝えようとしてるメディアは彼のプレーについての解説を交え、とても参考になったものがありました。

私が張本選手のプレーを見て「むむっ」と感じるのは、あの構えです。

彼には失礼ですが全日本決勝戦らしい構えとは対極にある、台の前になんとなくボーっと立っているだけのように感じるのです。

それは若干言い過ぎかもしれませんが、何もオーラが出ていない姿勢は相手を油断させているかのようにも思えてしまいます。

まあゲームが始まって往復ビンタのように2~3発きっついボールを喰らえば、油断うんぬんではなくなるのは明らかですが。

彼の強さは既に対外的にも認知されていて、あのドイツのボル選手にも勝利したことがあります。

構えの話で言えば、ボル選手は張本選手とは真逆のようなフォームです。

イケメンなのに構えはカエルのようでかっこ悪いと言われることがあります。

足をガバッと開き上体を低くして相手を凝視します。

ドライブマンなのですが、構えだけはオーソドックスなカットマン的雰囲気があります。

張本選手はまだ14歳ですがもう立派な体格を持っています。

そしてインタビューの受け応えも落ち着いており、実年齢より大人びて見えます。

彼は学研のテレビCMに出ていますが、本人のイメージとズレがあるように感じてしまいます。


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今回はかなりタイムラグがありますが、初打ちとその後の新年会でのお話をしたいと思います。


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 寒さに対する考え
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寒い時期なので、練習の初めは多くの人は上下ジャージ姿です。

その中で若干浮いているのが、最初から短パンにTシャツになっている私です。

直前までジャージを着ていて打球前に脱いだのではなく、着替えた時点で真夏と同じ出で立ちです。

やせ我慢でそうしているのではなく、もちろん寒いです。

しかし打球するのに長い衣服は邪魔で、そのうち体が温まります。

従って最初から涼しげな格好をしていて、準備運動も床がヒエヒエで冷たいのですが寝転んで柔軟体操もしています。

ただし私は職場でも周囲の人が一枚羽織っているような室温で、シャツの袖をまくっていることが多く、体を冷却気味にするタイプなのかもしれません。

練習場に出かける際の靴下については、夏は短く冬は長くしています。

練習中は冬でも短く折り返していて、行き帰りはやはり寒いため足首を覆えるそれなりの長さがあるものを履いています。


練習場が寒くても何も問題がないかといえば、そうではありません。

指が冷たいのは嫌です。

特に私はペンなので、かじかんだ指でラケットを握ると打球したフィーリングがしっくりきません。

ドニック社からラバーウォーマーという、ラバーを温める機器が販売されています。

ラバーが冷たいと十分な性能が発揮できないのを解消する製品です。

そういうものがあることはなるほどだと思います。

それと同様、いやそれ以上に指も十分温める必要があります。


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ここ最近、某卓球場の休憩用テーブルで交わされた会話をご紹介します。

まあ会話というよりは、個々の人のつぶやきだったりボヤキのようなものです。

「その通りですね」と相槌を打ちたくなるものもあれば、そういう考えもあるのかと驚くものもあります。


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 ポケットから取り出すピン球
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光浦靖子さん(仮名)40代女性

卓球台の横にボールのカゴが置いてあっても、そこまで取りに行くのが面倒なので、ショーパンのポケットにボールを入れておく人は多いはずです。

そしてそういう人の中にたまにいらっしゃるのが、ボールを取り出すのに苦労している方です。

2度3度とその様子を見ていると、ポケットに入れずにカゴまで動いてボールを取ればと言いたくなるそうです。

もともとポケット自体が小さいのであれば、現実の卓球場での使われ方を十分に考慮していないメーカさんの責任です。

しかし光浦さん曰く「見栄を張ってワンサイズ小さいピチピチのショーパンを履いているからじゃないの」と手厳しいご指摘でした。


別の手段として、フリーハンドにボールを複数つかんでおくという方法もあります。

ただし、ちゃんとしたサーブでボールを出すべき場合は駄目ですし、これまでに1人だけですが「集中力が落ちるからやらない」という人もいました。

以前、馬龍選手や李暁霞選手はフリーハンドの指をピンと伸ばしていることをお話ししました。

そういう指導する人が中国にいて、男女の世界チャンピオンがやっているなら説得力がありそうです。

従って馬龍選手だとボールはポケットに入れる派で、フリーハンドは空手チョップなのかなと想像しています。


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飛び入り参加自由の卓球場で、ラバーの貼り替えをしたときのことをお話しします。

貼り替えたのは私のラケットではなく、初めてお会いした女性でお名前も分かりません。

そういう人の呼び方について、これまでも雰囲気が似ている有名人のお名前を仮称とさせてもらったことがありました。

そこで全体的な感じが柳原可奈子さんに似ていたので、可奈子さんとさせていただきます。

まずは前置きとなるお話から紹介します。


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 ラケットが重すぎるから?
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可奈子さんはシェークの裏裏です。

バックに来た下回転系のボールをうまく払っていくことができず、試合ではどうしてもツッツキを多用せざるを得ないことに悩んでいました。

ある日ラバーを片方にしか貼っていないラケットで、バックハンドの素振りをしていて「これだ!」と頭の中で閃光が走ったのだそうです。

当時の可奈子さんのラケットは総重量が170gでした。

通常の打球には差し支えはないものの、鋭く正確に振るにはやや難のある重さでした。

たまたま握ったそのラケットは125gで、チキータのようなラケットヘッドを脇の下に向けて高速に振るスイングも余裕でできます。

そこでシェーク裏裏でも130g台のラケットに変えることができないか調べてみました。


近くのショップに向かいカタログを見て店員さんと話をしました。

そのお店にはTSPのブラックバルサ7.0が置いてありました。

カタログでは平均重量70gとなっていますが、お店にあった個体は61gとかなりの軽量でした。

薄めのラバーを貼れば理想的な軽量ラケットが実現できそうです。

ただ可奈子さんはストレートグリップが希望で、ブラックバルサにはフレアグリップしかありませんでした。

また黒いラケットはあまり好きじゃないとのことで、後ろ髪を引かれながらも在庫処分の特価ラバー2枚だけを買ってお店を後にしました。


家に戻り検討した結果、ラケットはTSPのバーサルに決めました。

平均重量は65gでストレートグリップがあり、あっさりとした色合いです。

通販で最安値を調べると、なぜか某家電量販店がヒットしました。

外国からのお客様向けにお菓子や健康用品を店頭販売しているのは見たことがありますが、もう何でもありなんですかね。

購入手続きを終えた可奈子さんは、ラケットが届くのを首を長くして待ちました。

ラケットが手元にあれば、ラバーがなくても握ったり振り回したりすることができます。

でも逆のラバーだけというのは何もできず、待ちどうしさに拍車がかかったそうです。


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これまで折に触れて、その辺にいる一般卓球愛好家の方をご紹介してきました。

今回も少々ユニークな人物についてお話ししてみたいと思います。


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 騙された私が悪いのか
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40代の男性で関西弁を話す方です。

声や容姿は全く異なりますが、ダウンタウンの浜田さんになんとなく雰囲気が似ているので、浜田さんというお名前ということにしておきます。

浜田さんは中ペン(中国式ペンホルダー)を使っています。

片方に裏ソフトラバーを貼り、もう片方には粒高1枚ラバーを貼っています。

練習場で試合をすることになり、最初はお互いのラケットを確認します。

浜田さんのラケットを手にとって見ていました。

裏ソフトラバーに続いて裏面の粒高ラバーを見ていると、浜田さんから「粒高のほうはただの飾りみたいなものや」と告げられました。

裏面の指の滑り止めか、重量調整くらいの意味でとりあえず貼っているのだろうと解釈しました。

最初のゲーム9-9の場面で、私がバックから斜め上回転のサーブを2本続けて出すと、浜田さんは連続ミスをしました。

第2ゲームの中盤でも再び同じサーブを出しました。

すると浜田さんはラケットを反転させ、粒高ラバーで返球してきたのです。

驚いた私は返ってきたボールを当てそこね、オーバーミスをしてしまいました。

私は眉間にしわを寄せる一方、浜田さんは涼しい顔をしています。

「話が違うじゃないか」と誰もがそう思う状況です。

微妙な雰囲気が漂う中、気を取り直してプレーを続けました。

浜田さんはレシーブだけでなく、ショートをするときも粒高でのブロックを混ぜてきました。

その粒高のブロックですが、私が生まれて初めてお目にかかったへんてこプレーでした。

ラケットを握り変えず、いわゆる裏面打法で返してきます。

ただしフリーハンドの左手をラケットの先端に添えて安定させる、両手打ちショート?というフォームでした。

それで超ナックルのドロップショットを放つのです。

私の精神状態は、もやもやした気持ちから混乱状態に変わり、3ゲームを連取されて負けてしまいました。


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某卓球場であるカットマンの方と練習をしました。

今回はそのことについてお話ししたいと思います。


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 アンチラバーのカットマン
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初めてお会いした方で、特にお互い名乗ることもなかったため、お名前は分かりません。

Aさんということにしておきます。

Aさんは50代くらいの男性で、20数年間のブランクを経て卓球を再開しました。

ここ数年では10kgの減量に成功したのだそうです。

以前にも似たような方を紹介したことがありますが、とてもオーソドックスなカットマンです。

ラケットはラージサイズでストレートグリップです。

ラバーはフォア面がタキネスチョップの厚、バック面がスーパーアンチの厚です。

この用具にした理由は、当然ながら両面同色ラバーが許されていた昔のルールによるものです。

大昔、バタフライにはアンチスピンという名前のアンチラバーがありました。

それは裏ソフトと異なる打球音がして、バレやすかったそうです。

そこでスーパーアンチという新作が登場し、打球音での判別が難しくなりました。

完璧にだませるということで「スーパー」をつけたんでしょうね。

画期的な製品でAさんも迷わず貼り替えました。

中高年のカットマンで、アンチラバー使用者を見かけることはたまにあります。

その際時々話題となるのが、バック面ラバーの見直し議論です。

両面同色OKの時代なら、裏ソフト+アンチラバーというのは分かります。

しかし赤と黒にルール改正されれば、アンチラバーを使い続ける意味があるのかという疑問が生じます。

実際Aさんと全面(試合ではないが試合形式のようにする練習)でプレーしてみると、アンチ面で返球してくるカットは返球しやすくて楽です。


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世界のあちこちで今まさにこの瞬間、いろんな人がいろんな失敗をしでかしています。

卓球関係でも多くの事例があり、そのいくつかをご紹介したいと思います。

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 お店の都合を最優先
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ある総合スポーツ用品店に入ったときのことです。

それなりの規模のお店で、卓球用品も一通りのバリエーションが揃っていました。

なにげなくラケットを箱から取り出してみたところ、ショックを受けました。

グリップ部分に衝撃緩衝材のプチプチが巻かれていて、その上に盗難防止タグが取り付けられていたのです。

タグをじかにつけると傷がつくため、プチプチを巻いたという配慮は分かります。

ただラケットの品定めをする場合、通常お客様はそれを握って感触を確かめます。

肝心のグリップ部分にそんなものが巻かれていると、じゃまになって仕方がありません。

万引きを防ぐというお店の一方的な理由で、このような陳列になってしまったようです。

あの状態でラケットの売上を期待するのは難しいでしょう。

とても悲しい気持ちでそのお店を出ました。


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ニッタクの契約選手に変更があり、3名いた森薗選手の内、お姉さんの美咲さんが契約終了となりました。

少し前には張一博選手もニッタク契約選手だったのですが、そういうおなじみの人が外れることに少し残念な気持ちがあります。

お2人の用具はニッタクの製品で固めていて、契約メーカーの露出や宣伝にかなり寄与していました。

張選手は新製品の開発にも携わっていたそうです。

今はバタフライの用具を使っているそうですが、ニッタク契約選手のときは模範的だったと言えます。


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 形だけの契約選手
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その一方でお名前は有名なのですが、この人も契約選手なの?と少々疑問に思う方がいらっしゃいます。

例えば元中国代表の郭炎選手がそうです。

彼女はもう中国代表から退いています。

それもつい最近ではなく、何年も前のことです。

彼女の名前のラケットが販売されているわけではありませんし、かつてそうだったこともありません。

ニッタクは中国の卓球用具メーカー紅双喜社と提携していて、郭炎選手はその関係で依然として契約選手になっているようです。

強いて言えば、紅双喜のキョウヒョウシリーズのラバーがニッタクブランドで販売されています。

昔彼女はそれを使っていたので、極めて薄いPRはしていたのだと解釈すればよいのでしょうか。

郭炎選手は、ニッタクの契約選手になりたいと積極的に望んではいないはずです。

企業提携における明かすことのできない大人の事情、とぼかすしかありません。

郭炎選手本人は何も悪くないのですが、ニッタクのWebサイトに画像と名前が載っていると正直違和感があります。

かつての中国代表選手がいるという宣伝効果とはならず、反対にお飾りだというマイナスイメージを持たれるほうが多いように思えます。

契約料を払って逆効果を生み出していそうなPRは、なんとか改善してもらいたいですね。

ニッタク契約選手には他にも中国代表の方が名前を連ねています。

馬龍選手や丁寧選手など現役メンバーに加え、現役を退いた王励勤選手もいます。

紅双喜のサイトでも王励勤選手は、依然として大きく表示されPR役を担っています。

ところが郭炎選手はそうではなく、なぜニッタク契約選手の方に入っているのか疑問が一層深まります。


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週に1回しか卓球ができず、嘆いている私のような人は他にもいます。

以前練習場で試合をしたことのあるYさんもそういう一人でした。


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 ギャル仕様のルームブーツ
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Yさんは平日の夜にちょっとした空き時間ができると、ラケットを握り机を卓球台に見立ててシャドープレーをしているのだそうです。

健康維持のため通常はウォーキングをしています。

寒さに弱いYさんは、冬場のウォーキングは少なめにして、その代わりにシャドープレーを増やしています。

以前、某豪雪地帯に転勤したことがあり、ものすごい雪の量とそれに関連する諸々の困難さで、すっかり冬が嫌いになったそうです。

冬は単にウォーキングのためだけに外出するのはやめ、シャドープレーで運動不足を解消するように見直しています。

室内は低めの温度設定にしていて、通常はジャンパーをはおりルームブーツを履いています。

シャドープレーのときはジャンパーだけは脱ぐようにしています。

ルームブーツは女性向けの商品が充実しています。

小柄なYさんは足のサイズが25cmで、女性用でもカバーできる範囲に入っています。

そしてルームブーツは他の人に見られることはないため、GUで売っているピンクのブリブリに可愛いものをあえて選んだそうです。

別に見たくはなかったのですが、嬉しそうにスマホで画像を見せてくれました。

ルームブーツは卓球のフットワークを前提にした作りにはなっていません。

そのためYさんのような使い方をすると、真っ先に靴底が傷んできます。

前に履いていたルームブーツは、底がぼろぼろになっても荷造り用のテープを貼って補修していました。

しかしテープは摩擦力が低くて滑りやすいため、買い替えたのだそうです。

今のピンクのルームブーツもすぐに穴が開いてしまうと思いますが、Yさんにとっては安価な消耗品という考えのようです。

Yさんが室内でやっている練習の一例を紹介すると、ミドルに差し込まれるように出されたサーブを回り込んでフォアで打つフットワークがあります。

少し前にその手の絶妙のサーブを出され、きりきり舞いさせられたため、同じ失敗はなんとしても避けたいと随分気合が入っています。

私が試合をしたときも、シェークなのに結構フォアで回り込んで打ってくる人だと思いましたが、そういう意識が今は強いからなのかなと後で分かりました。


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今回は3名のカットマンについてお話します。

タイトルを見て、一世を風靡したあの選手この選手を思い浮かべた方がいらっしゃるかもしれません。

ご期待に応えることができず申し訳ありません。

最近私がお相手してもらった、その辺にいらっしゃるカットマンです。


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 Aさん(20代女性)
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ラケット:アウォードディフェンシブ
フォア:ラザント厚、バック:センレイ中

現在勢力拡大中のバックが表ソフトのカットマンです。

粒高のカットマンならバックに少しぐらい甘いボールを送っても、そんなに反撃を食らうことはありません。

そして失速気味の遅いボールを混ぜることで変化をつけにくくして、チャンスボールを待つ戦法を取ることができます。

しかし表ソフトは滑らかな弾道で「シュー」っとボールが飛んできますし、中途半端な山なりボールを返球するとバックハンドスマッシュの餌食になります。

Aさんは3名の中で一番若いこともあり、攻撃力を兼ね備えた現代風のカットマンです。

後述するBさんCさんには真似のできない、フォアからのカーブドライブも放ってきます。

カットマンの中にはギリシャのギオニス選手のように、フォアはドライブ、バックはカットという、分かりやすい攻撃的カットマンがいます。

Aさんはそれとは異なる予測困難な攻撃的カットマンです。

勝ち気な性格のためか、延々とカットが続くようなことはありません。

数本程度カットが続くと、必ずと言っていいほど攻撃してくるので気が抜けません。

私はラブオール直後に、まずは様子見でバッククロスにロングサーブを出してみました。

どんなカットか確かめるためです。

ところがそれをバックハンドでひっぱたかれ、ノータッチで抜けていきました。

バック表の人はこういうことをしてくるので怖いですね。

試合後、Aさんと少しお話をしてみました。

家では猫を飼っていて、そのせいかキティちゃんも好きなのだそうです。

甘えるような声と荒っぽい言動が混在し、ちょっとじゃじゃ馬的です。

「カットマンはおとなしい性格で耐え忍ぶ人」という都市伝説を根底から破壊してくれる人です。


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これまでに2回だけお会いしたことのある人について、お話ししたいと思います。

お名前は分からないので便宜上、太郎さんということにしておきます。


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 現在の用具に至った経緯
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太郎さんは左利きの中年男性で、角型の日本式ペンホルダーの片面だけに、ぶ厚いスポンジの表ソフトラバーを貼っています。

ぱっと見はマッチョな感じで、確かにスマッシュの威力にはすごいものがあります。

ただしどちらかと言えば一発強打で決めるというよりも、確実な球さばきで連打で振り回すプレーが中心です。

角型ペンを使っている人に多いのは、人差し指をグリップにしっかり巻きつけ、裏面に添える指はピンと伸ばすか軽く曲げる握り方です。

太郎さんの握りは変わっていて、いわゆる鷲掴み(わしづかみ)グリップです。

人差し指は一応コルクグリップに引っ掛けていますが、親指との間に広く空間を開けています。

裏面は3本の指それぞれを離し、大きく曲げた状態にしています。

このグリップについて、特に私から質問することはなかったのですが、休憩中にいろいろと語ってくれました。

太郎さんはラケットやグリップについて、ずっと試行錯誤が続いているそうです。

以前は中ペン(中国式ペンホルダー)を使っていました。

一番の利点はフォアとバックの切り替えが自然で、とっさのときのブロックも角度がうまく出る点が気に入っていました。

鷲掴みグリップのバックショートの安定性は抜群で、相手のスマッシュを何度もブロックしたり、芸術的なストップショートを決めるのが快感になっていました。

しかし細身の角型ペンを使ってみると、肝心のフォアハンドでひっぱたくときの威力は中ペンに勝るものがあります。

そこで現在は角型ペンを鷲掴みして、両者のいいとこ取りをしています。

ラケットはニッタクのラージボール用のラケットで、反発力は最高レベルです。

そのカキカキラケットに弾みやや控えめの表ソフトラバーを貼り、ソフトタッチをすれば、いやらしいナックルボールが出せるようにしています。


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